『流星ワゴン』
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- 2010/03/28(Sun) -
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重松清 『流星ワゴン』(講談社文庫)、読了。
重松さんの代表作と言っても良いのではないでしょうか。 やっと本作を読みました。 思いのほか、重くて、現実を突きつけてくる作品でした。 もっとハートウォーミングな作品なのかと思ってました。 でも、苦しいだけではなく、いろいろ考えさせられた末に、 前向きになるように誘ってくれる作品だと思います。 死という事象をキーにして、 人生の転換点となった一日をもう一度繰り返すことになるのですが、 結局、簡単にやり直しが効かないという設定が秀逸です。 ちょっと反省して、過去の世界でちょっと動いただけで、 未来が変わってしまう物語もあります。 『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のように。 でも、現実とは、そんな甘くて軽いものではないんです。 それが許されるのは、映画の世界だけ。 現実世界で必要なのは、「まず現実を受け入れる力」。 そんなことを学んだ一冊でした。
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