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『出もどり家族』
- 2010/03/07(Sun) -
ねじめ正一 『出もどり家族』(光文社文庫)、読了。

『高円寺純情商店街』に続いての商店街モノということで、買ってきました。

私小説と銘打っているだけあって、舞台はご実家の「ねじめ民芸店」です。
そこで巻き起こる、様々な憂鬱の種を、主人であり父親である
「ネジメハジメ」の立場から描写するというもの。

前半は、非常に面白く読みました。
嫁の実家が巻き込まれた親類の使い込み&夜逃げ事件により、
1千万円を超える借金の肩代わりをする羽目になったネジメ家。

他にも、浪人生の娘が妊娠しちゃったかも事件とか、
タレント志望でプー太郎の長男がどうにもなんない事件とか、
嫁の両親がちっとも反省せずに被害者気どっちゃってる事件とか、
いろんなことに巻き込まれつつ、大した解決方法も見つけられないまま
その場の状況に流されていってしまいます。

あぁ、こんな事態に突然巻き込まれたら、オタオタしちゃうんだろうなぁ・・・と
同情心も湧いてきます。

しかし、後半が、ちょっとついていけませんでした。

自分の愛人に振り回されたり、
その愛人宅からの帰りに交通事故に遭っちゃったり、
その交通事故の被害者の借金まで肩代わりしちゃったり、
自分で問題を広げすぎなんですよねー。

最後にネジメ自身が振り返っていますが、
嫁の憂鬱は周囲の人間が引き起こしたことであり、まさに巻き込まれ系なのですが、
ネジメの憂鬱は、全部、自分が引き起こしたことなんですよね。

言ってしまえば、ダメ亭主。

そして、袋小路にハマってしまったダメ亭主の起死回生の策が、
「アレ」では、家族が可哀そうすぎますよー。
商店街という、ただでさえ人間関係が濃い環境なんですから。

もし、自分の父親がこんな行動をしたら・・・・と考えると、
ちょっと許せない気持ちになってしまいました。


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