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『バッテリーⅥ』
- 2010/02/12(Fri) -
あさのあつこ 『バッテリーⅥ』(角川文庫)、読了。

いよいよ最終巻、決戦の時です。

巧と豪の間に空いた隙間は、埋めることができたのかどうか、
ちょっと読みとりにくいところもありましたが、
海音寺や吉貞が上手く埋めてくれたということでしょうか。

吉貞は、野球の動きを見る目が優れていますが、
それ以上に、空気を動かす力に長けています。
こういう人材が活躍できる組織は強いんだろうなと思ってしまいます。

そして海音寺の抱える思い。
巧と豪に向けて少し過剰になってしまっているところもあったようですが、
瑞垣とのコミュニケーションでコントロールしていこうとする
自制力もなかなかのもの。

それぞれが、それぞれのポジションで、それぞれの思いを持って挑んだ試合。

是非とも、その試合を最後まで描いてほしかった・・・というのが
野球ファンとしての慾でした。
せめて、門脇の第一打席だけでも、最後まで・・・。

第一球の結果を伝えることで、
あとは読者の想像に任せるということにしたようですが、
私は最初、「描くのから逃げたな・・・」と思ってしまいました。

彼らの成長ぶりは、試合開始までに十分描いて見せたので、
そこがメインのお話だったという解釈もできるでしょうけれど、
反面、いろんな立場の人物の思いを深く描きすぎたことで、
収拾がつかなくなってしまったんじゃないかなと
裏を読みたくなってしまいます。

てなわけで、若干のモヤモヤ感が残ってしまっていますが、
そこから先は夢の中で見ましょうということで・・・。


バッテリー〈6〉 (角川文庫)
バッテリー〈6〉 (角川文庫)
おすすめ平均
stars豪がどこかへ行ってしまった
stars試合結果は二の次で、巧と豪の成長していく姿を描きたかったのだろう
starsあさのさんの思い入れと偶像が物語として像を結ぶ。
stars子どもたちの成長に驚きです。
starsあさの先生お疲れ様です!

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