『陛下の御質問』
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- 2010/01/17(Sun) -
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岩見隆夫 『陛下の御質問』(文春文庫)、読了。
内奏の場での出来事を中心に、昭和天皇のエピソードを集めた一冊。 非常に興味深く読みました。 昭和天皇のご崩御は、私が小学生のころでした。 テレビで毎日ご容態が伝えられ、暮れから自粛ムードが一段と重くなり、 やっぱり凄い人なんだなぁと思う一方で、存在の実感はありませんでした。 ご崩御で休校になり「ラッキー」と思ったのは子供だったので大目に見ていただきたいところですが、 やっぱり、テレビで葬列が中継されるのをじっと見ましたからね。 子どもなりに、「見ておかなきゃ!」と感じるものがあったのでしょう。 そして、この本を読んで、 やっと昭和天皇の存在というものを感じることができたと思いました。 テレビに映る昭和天皇は、原稿を読み上げる「機械」でしかなかったので、 短い言葉であっても、その肉声を知ることができたのは、非常に興味深かったです。 また、「昭和の時代が長く続いたことが 日本の経済発展、政治的安定、民主主義の定着を保証した」という指摘は 目からウロコでした。 確かに、昭和40年あたりに代替わりが起こっていたら、 今の日本はなかったかもしれませんね。 あれこれ考えさせられる内容でしたが、その合間に、 私の祖父が得意にしていた昭和天皇の物まね「あっ、そう」を思い出し、 懐かしい思いにも浸ることができました(笑)。
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