『連鎖』
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- 2009/12/19(Sat) -
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真保裕一 『連鎖』(講談社文庫)、読了。
卒論で原発産業を扱った関係で、 「チェルノブイリ」とか「放射能」といったものが気になります。 この一冊もそんな関係で手に取りました。 チェルノブイリ原発事故の放射能汚染食品が検査の目をすり抜ける方法で 輸入されていたところから事件は始まります。 汚染食品と輸出入という舞台設定が目新しくて、興味深く読めました。 そして、ハードボイルド作品というスピード感も合ってました。 ハードボイルドの定義には直接関係ないのでしょうけれど、 次から次へと出来事が起こって、寝る暇もなく走りまわされる・・・という展開が ハードボイルド作品には多いような印象があります。 その急激な展開に違和感がない作品は、面白いんですよね。 物語の真相は、悪だくみをしていた人間が あちらこちらに居すぎて、関係が複雑すぎるかな?という気がしましたが、 まぁ、この手の作品では、真相そのものよりも 真相を探る側のキャラクターと行動を楽しむほうが大きいので、 十分楽しめました。
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