『カップルズ』
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- 2009/11/20(Fri) -
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佐藤正午 『カップルズ』(集英社文庫)、読了。
短編集ですが、 3話目まで読んで、連作形式になっていることに気付きました。 遅っ! 主人公の小説家が、ある日ふと耳にした噂の真相をなんとなしに追いかける・・・・・ この構成はなかなか面白かったのですが、 どうも文章が読みづらくて、入っていけませんでした。 どの話も、前半は神の視点で描いているようにみせつつ、 中盤で、それは主人公である小説家が語っている内容だと判明し・・・ という視点の展開が、どうもまどろっこしくて苦手でした。 しかも、これまでの話とつながりのない一文をポンと挿入し、 それをそのあとの数行で説明するという文章術も、 「あれ?これってどういうことだっけ?」「そんな話これまでにあったっけ?」 と思って、つい読み返してしまい、その分、醒めてしまいました。 物語は面白いので、文章が自分の好みに合わないのは、なんとも残念です。
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