『ダークナイト』
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- 2009/11/08(Sun) -
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『ダークナイト』
大ヒット映画でございます。 まぁ、私は「アメコミでしょ?」ぐらいのつもりだったのですが、 映画評論家から素人まで、皆さんべた褒めなので、 どんなもんだろか?と思って観てみました。 で、感想はというと、「期待しすぎた・・・・・」というところでしょうか。 ジョーカーが提示する「金なんて下品なものに左右されない崇高で純粋な悪の論理」は 極限までイッちゃっていて面白かったです。 どこまで人をコケにすれば気が済むのかという感じで。 しかし、その悪の対極に置かれたバットマンの哲学が何とも頼りないんです。 『ビギンズ』のときにも感じたことですが、 バットマンの行動基準は、非常に個人的な感情に支配されていて、 今回も、ハービーとレイチェルを選ばされたら、 迷わずレイチェルを選ぶんだよなー。 結果としてレイチェルを選ぶのはいいけれど、 ちょいとは逡巡しておくれよ・・・・と思っちゃいます。 「人を殺さない」というルールも、自己保身のように映ってしまいました。 「殺人はしないから、無法者であってもヒーローの列に加えてくれ」と 言わんとしているような。 だから、「マスクを脱げ」云々の苦悩も、大局観を見据えてのことではなく、 あくまでブルース個人に降りかかった重責に悩まされているようにしか 見えないんです。 結局、「金持ちのボンボンの道楽」から抜け出せていなくて、 だからこそ「ダークナイト」の称号で満足できてしまうのではないかと 残念に思いました。 あと、フェリーの中の乗客も囚人も整然としすぎだろう・・・・。 即暴動になるのが当然の国のように思うのですが。
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