『4TEEN』
| ||||
- 2009/09/29(Tue) -
| ||||
石田衣良 『4TEEN』(新潮文庫)、読了。
面白かったです。 父親殺害の嫌疑とか、早老症とか、家庭内暴力とか、 それだけで小説の題材になる要素を入れながらも、 あくまでそれらは添え物であり、舞台装置であって、 描かれているのは4人の少年の心と行動というところが、清々しかったです。 確固たる信頼感があり、 その上で、さらにその信頼感を言葉で伝え合える関係というのが、 なんだか、とても眩しいです。 「自分の言葉を持っている少年少女」 やっぱり私はこの枠組みにどうしようもなく弱いです。 連作短編集という点では、 各章のつながりがあまり無い(というかほとんど無い)のが 物足りなくはあったのですが、半年に1章というペースで書いていたら、 まぁ、それも已む無しかと。 この作家さんについては、 とりあえず、少年少女ものをちゃんと読んでいきたいと思います。
![]()
|
||||
コメント |
コメントの投稿 |
トラックバック |
トラックバックURL
→http://seagullgroup.blog18.fc2.com/tb.php/1614-f743cdcc |
| メイン |
|