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『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』
- 2009/08/23(Sun) -
江國香織 『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』(集英社文庫)、読了。

私は、小説にしろ、映画にしろ、舞台にしろ、
「群像劇」というものが好きなんだな、と、改めて実感出来た作品でした。

おもしろかったです。

これだけの登場人物を、各章で、
正味1~3ページずつぐらいの分量で描いて行きながら、
それぞれのキャラクターが立っていて、何を感じ何を考えたのかちゃんと伝わり、
そして物語がちゃんと進行していくということに
またまた感じ入りました。

でも、物語として読むと、なかなか怖い作品です。

なんで、みんな結婚するんだろう?
何のために結婚するんだろう?
結婚すると幸せになれるんだろうか?

「幸福と呼ぶところのある種の愚鈍さ」

まさに、この小説の中で出てきたこの愚鈍さが無いと、
幸せな結婚はできない気がします。

どんどん、結婚することの意味がわからなくなってきました。


薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 (集英社文庫)
薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 (集英社文庫)
おすすめ平均
starsやりきれなさを感じる
starsファッション誌の連載だからこういう感じ?
starsズバリ、私は恋がしたくなりました。
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starsまずタイトルが好きだ

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