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『若者はなぜ3年で辞めるのか?』
- 2009/08/19(Wed) -
城繁幸 『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)、読了。

年功序列制度の功罪についてスッキリと整理されていて、
分かりやすい一冊でした。

ただ、年功序列制度にどっぷりの日本企業を変えるための手段が
①政府によるテコ入れ、②個々人の意識改革、ということで、
なかなか心もとない感じですね(苦笑)。

後者の点でいつも疑問に感じるのは、
「『生活する=生きる』ということに甘い人が多すぎるんじゃないか?」ということ。

「年功序列制度の中で働いてきたから、成果主義にはついていけないよ」
という言い訳をする中高年層。

ダーウィンの「進化論」は知識として知っているだろうに、
なぜ自分にも適用される法則なんだということがわからないんだろうか?

「環境の変化についていけない生物は死ぬ」
「生き残った生物の最大公約数的特徴がその生物の進化となる」

とーっても明快なことだと思うんですけれど。

既得権益で食べていけるという発想は、人間にしか無いんでしょうね。

年末の騒ぎで派遣切りの際に派遣社員の身分は不安定だと不満を漏らしている人や、
正社員でも自分の給料が安くてローンが払えないと嘆いている人を見て、
「それでは、今まであなたは自分の価値を高めるために何をしてきたのか?」と
問い返したくなってしまいました。

お叱りを受ける発言かもしれませんが、
「そういう職にしか就けないレベルでしか、自分の蓄積を作ってこなかったんでしょ?」
と責めたくなってしまいます。

そして、その裏側に感じるのは、
「周囲と同じ感じで、てきとーにやっていれば、十分生きていける」という
なんの将来像も努力も感じられない人生設計です。

「生活する=生きる」ためには、自分にどんな能力と経験が必要なのか、
もっと真剣に考えるべきだと思います。

「生活する」ということを真剣に考えないから、
「生きる」ための本能が弱まっている気がします。
だから、ちょっとした挫折でキレたり、引きこもったり、世捨て人になったり、自殺したり
してしまうのではないかという気がしてなりません。

欲望(こういう仕事がしたい!)や危機(このままでは将来が危ない!)に対して、
もっと本能的になるべきではないでしょうか。


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