『ウェブ進化論』
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- 2009/08/05(Wed) -
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梅田望夫 『ウェブ進化論』(ちくま新書)、読了。
今更ながらではありましたが、大ヒット新書でございます。 最初の数ページで、Googleの事業内容を 「『知の世界の秩序』の再編成」と定義づけたことで、 「あっ、この本は面白いゾ」と引き込まれました。 単なる急成長企業・高収益事業として捉えるのではなく、 これまでにない「野望」の存在を感じさせてくれます。 それはまさに、「世界征服」のような。 しかし、世界征服というのはあながち冗談ではありません。 情報が世界を支配する現在、 その情報を体系づける「知の世界」を再構築する力を持つことは、 まさに世界征服と同じ状態、神となることだと思います。 検索システムに何らかの意図を介在させることで、 情報の体系をある一つの方向に向かわせることもできるのですから。 現に、「グーグル八分」という言葉もあるようですね。 ユーザーである我々は、 すでに、Googleのその行為が良いか悪いかという議論をする段階にはなく、 そういう可能性を孕んだGoogleをどう利用していくのか、 また、今存在する情報体系はGoogleなどの極一部の知の集団により再構築されたもので あるということをどう理解し、実感し、実践していくのかということを 各自が真剣に考えなければいけないと思います。 ますます「リテラシー」という概念が広がっていき、 その重要性が増すことで、血肉化が必要な時代になってきましたね。
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