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『神のふたつの貌』
- 2009/08/02(Sun) -
貫井徳郎 『神のふたつの貌』(文春文庫)、読了。

キリスト教プロテスタントの牧師の家に生まれた少年の心の葛藤を描いた作品。

「神とは」「救いとは」「福音とは」というような疑問を
父や信者や恋人にぶつけていく早乙女少年の姿に、
キリスト教に親しみを覚えられない自分の姿を重ねてみながら読んでいました。

仏教的、神道的情緒環境で育ってきた私としては、
やはりキリスト教が説く「神の救い」というものは
簡単に理解できないものなんですよね。

とうわけで、ミステリーというよりは、キリスト教の解説書のようなつもりで
読んでいたところが大きいかもしれません。

ただ、キリスト教信者として信仰するにあたり人によっては悩む部分であり、
簡単に腑に落ちる理屈ではないんだなと分かりました。
そして、それを克服するための一つの理屈の付け方というのも分かり、
私にとっては、「そういう考え方で整理するのかぁ」と発見でした。

「宗教」というものがテーマになっているということで、
『慟哭』が頭が頭にチラつきながらの読書だったのですが、
第三章の後半で急にミステリー色の濃い展開になってきたときに、
その叙述トリックも『慟哭』を思い起こさせるもので、
正直、ミステリーとして本作は、今一つでした。


神のふたつの貌 (文春文庫)
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おすすめ平均
starsミステリーとしては・・・
stars最高の解説!
stars作家の力量不足
starsテーマが重いだけに
stars重いですが

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慟哭 (創元推理文庫)
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おすすめ平均
stars有名作家の激賛
stars後味が悪すぎますね
stars小説だからこそ。
stars2つのストーリーの交差が面白い
starsどんでん返し以前に事件解決してないのが慟哭

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