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『三億円事件』
- 2009/07/30(Thu) -
一橋文哉 『三億円事件』(新潮文庫)、読了。

当時、私はまだ生まれていなかったのですが,
「世紀の大ドロボウ」「誰も傷つけなかった知能犯」という表現で、
三億円事件の話は何度も耳にしました。

そして、何かの犯罪特集の番組で、
「三億円事件のモンタージュは死んだ人間の写真を使った」
という解説を聞いて、さらにホラー的な要素も感じるようになってました。

それほど、同時代性はなくとも、一大事件だったという思いがあります。
その、真相を追ったルポルタージュ。

ビートたけしさん主演でドラマ化されたものを見た記憶があります。
その映像の断片的記憶が残っていたので、
本作を読みながら視覚的にも楽しめました。

とにかく、状況証拠から組み立てた推論の筋の通り方、
各キャラクターの背負っているものの重みと複雑さ、
そして、いくつかの物的証拠という組み合わせが、
非常に面白く、また納得性のある推理となって展開されます。

もう、この3人組で決まりじゃないか!というぐらいに。

初動捜査の不手際なども糾弾されていますが、
犯罪のインパクトの大きさと、当時の社会情勢を思いと、
いくぶん、止む無しなところもあるのかな・・・・・と思ってしまいます。

終盤の、主犯格と思われる男との息詰まる言葉の攻防は
本当に面白かったです。

犯人を知りたいという思いもありながら、
これだけの犯罪をやってのける人物は、
最後まで格好良くいてほしいという願いもあり、
犯人を追い詰めることのできなかった結末を読みながら、
これで良かったのかも・・・・と納得する自分がいました。

一橋文哉は、やっぱり面白い!


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