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『13階段』
- 2009/07/26(Sun) -
高野和明 『13階段』(講談社文庫)、読了。

途中でやめられなくなって一気読みです。
後半の真実に近づいていく過程で二転三転するので、いろいろダマされましたー。

2つの事件の関係者が、あまりにも交錯してくるので
「都合よすぎなんじゃないの?」と途中で思ったりもしたのですが、
しかし、よくよく考えてみると、犯罪加害者というのは非常に閉鎖的な社会なんですよね。
『閉鎖病棟』の時にも思いましたが、
一度罪を犯してしまうと、普通の人が生きる社会とは線が引かれて、
その線の向こう側で、同じような境遇の人たちと肩身の狭い思いをしながら生きていく。

本作が単なるミステリーではおさまらず、
「人が人を罰すること」についての非常に大きな問題提起がその根底に流れているので、
読み終わった後も、考えさせられる余韻が残りました。

解説で宮部みゆきさんが
高野氏の言葉を借りながら、フォローにならないフォローをしながら、
映画版の痛烈批判をしていましたが、きっと、問題提起をしながらも、
最後はキレイゴトを並べて適当に処理してしまったんじゃないのかな?と思いました。
観てないので、想像ですけれど。
『亡国のイージス』とかでも、そんな感想を持ったなぁ・・・なんて思いだしました。


13階段 (講談社文庫)
13階段 (講談社文庫)高野 和明

おすすめ平均
stars冤罪
stars文句なしの社会派ミステリー
starsタイトルに違和感
stars良く練られたミステリー
stars「保護司」という曖昧な立場への問題提起

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閉鎖病棟 (新潮文庫)
閉鎖病棟 (新潮文庫)帚木 蓬生

おすすめ平均
stars残しておきたい一冊
stars医師作家作品
starsとりあえず読んでみな!
stars素晴らしい小説の代表にもなれる作品だと思います。
stars続けて別の作品も読みたくなりました。

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