『百万円と苦虫女』
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- 2009/06/12(Fri) -
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『百万円と苦虫女』
こういう邦画、大好きです。 決してドカンと笑わせてくれるわけではないのですが、 忍び寄るクスクス笑いの波に、ワタクシ弱いのです。 ちょっとした人間観察の成果のようなキャラクター設定の妙。 ストーリー的には、 海の家から桃の農家に移ったときに、 「あぁ、こういう人生の過ごし方も、変化があっておもしろいかも」と かなり興味を持って見ていたのですが、 やがて人との濃すぎる関わりに巻き込まれ、 逃げるように出ていかなければならない境地に追いやられる姿に、 「これに耐えられる精神力は、自分には無いなぁ」とあっさり諦め。 弟の拓也の日常を描いたシーンはちょっと過酷で、 中学校受験をしないという決断をした時に、 「逃げないということに拘りすぎてるんじゃないかな?」と 拓也の今後が心配になりました。 ラストシーンも、鈴子は、 留まるでもなく、戻るでもなく、次のところに進んでいく姿を見て、 「前向きだなぁ」と思うとともに、「その先に何があるの?」と やっぱり不安な心持に。 描かれた物語は面白かったのですが、 その続きにとても不安を残す作品でした。 意外にも、蒼井優作品はお初でした(アニメはあるけど)。 あまりの腕の細さに、「ちゃんと食べなさい」と言いたくなりましたが、 ニコッと笑うのが素敵な女優さんですね。
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