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『弥勒の掌』
- 2009/05/10(Sun) -
我孫子武丸 『弥勒の掌』(文春文庫)、読了。

これまで読んだ我孫子作品は軽めのものだったので、
こんなに読ませる作品も書くのかと驚きました。

やはり新興宗教モノのミステリーは面白いです。
宗教団体というのは、軍隊・警察とはまた違った
組織論の極致のようなものだと思います。

本作に登場する「救いの御手」も、
階層構造、分業体制、スカウトルート、演出力など、
見事な仕組みを持っています。

そして、それに立ち向かう刑事・蛯原と高校教師・辻。
どちらも自分たちの所属する集団に対して後ろ暗いところがあり、
何もバックアップを得られないという状況。
やむを得ずチームを組んでみたところ、真実のふたを開けてみれば・・・・。

結末は予想外のところにありました。
教団におびき出された後、やたらと情報開示がスムーズに行われるので
拍子抜けしていたら、最後、ズドンと真相が明かされました。
「あぁ、そういう手口なのねぇ」と感心。

最後まで楽しめた一冊でした。


弥勒の掌 (文春文庫)
弥勒の掌 (文春文庫)我孫子 武丸

おすすめ平均
stars読んだ後、ニヤリとしてしまう
starsどんでん返し
stars一気読みの快感
stars私にしては珍しく・・・。
stars巧みな叙述の目眩まし

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コメント
--
おわ。
先日この本の読書メモ書いてたところでした。でも読んだのはちょうど一年前…。
私としてはずっとわくわくドキドキの連続だったのに最後のオチ?だけが肩すかしに感じました。どんなオチだったか覚えてないんですけど(笑)
2011/06/14 11:14  | URL | +紙魚+ #mQop/nM.[ 編集] |  ▲ top

--
+紙魚+さま

CMありがとうございます。
うーん、私もオチを覚えていないのですが、自分のレビューを読む限り、私は納得しているみたいです(苦笑)。
個人的には、宗教がテーマだと、作品の内容そのものよりも、組織論的な教団のあり方みたいなところに関心が向いてしまうので、他の読者さんより評点は甘いかもしれません。
2011/06/14 12:20  | URL | かもめ組 #obYDgEv2[ 編集] |  ▲ top

--
あ、今気づいたのですが最近の記事じゃないのですね><

fc2の共通テーマから来たからきづいてませんでした(汗
2011/06/15 17:54  | URL | +紙魚+ #mQop/nM.[ 編集] |  ▲ top

--
+紙魚+

reCMありがとうございます!
2年前の読書なんですが、正直、トコロテン方式で読んだ記憶を失くしているので(苦笑)、2年前でも1ヶ月前でも、あんまり記憶量は変わらないかもしれません・・・。
2011/06/15 20:23  | URL | かもめ組 #obYDgEv2[ 編集] |  ▲ top


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