『走らなあかん夜明けまで』
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- 2009/03/28(Sat) -
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大沢在昌 『走らなあかん夜明けまで』(講談社文庫)、読了。
ハードボイルドというジャンルは馴染みがないのですが、 またまた会社の先輩より貸していただきました。 で、本作ですが、面白かった!! 特に、真弓やケンといった、 カタギの人間だけれどもヤクザ社会と隣り合って生活している人々の キャラクターが魅力的でした。 腹が座ってるというか、思考が柔軟というか。 また、最初は、明日の会議を心配してアタッシュケースを取り返そうと 必死な坂田ですが、真弓やケンが巻き込まれることで、 引くに引けなくなって、最後まで突き進んでしまうという ストーリー展開も納得性がありました。 「発表前の新商品チップスを取り戻す」というだけだと、 ヤクザが本格的に絡んできた時点で諦めると思います。 それを、次に進まないといけないような状況に追い込む設定は 上手いと思いました。 この作品を、大阪をほとんど知らないという作家が書いたというのには驚きました。 まぁ、私も知らないので、大阪の方が読むと「違う」と思われるのかもしれませんが、 私には、大阪の熱い息遣いというものがものすごく伝わってきました。
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