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『栄光一途』
- 2009/03/19(Thu) -
雫井脩介 『栄光一途』(幻冬舎文庫)、読了。

身内によるドーピング調査というテーマ設定が新鮮で楽しめました。

特に、ドーピングは、スポーツのルール上の問題であって
刑法上はなんら問題なく、どこまでの薬物がドーピングと認定されるかも
一定の決めごとに過ぎないという点を改めて指摘されると、
なぜドーピング事件が後を絶たないのか理解できました。

また、吉住と杉園の2人の関係を通して、
ライバル関係とはどういう状況で生まれるのかも実感できました。
同じタイプの2人なら、たぶん優劣がついてお終い。
ところが、タイプの違う2人だからこそ、
状況に応じて、時には片方が勝ち、時にはもう片方が勝つ。
だからこそライバルとして成り立つのだと実感できました。

柔道の試合の描写も、素人にもイメージしやすくて、ワクワクしました。

ストーリーとしては、途中で人が亡くなってから、
ちょっと理性の範囲外に脱線していき、
クロージングの仕方はかなり唐突感があって抵抗感がありましたが、
まあ、それまでの過程が楽しめたので、良しという感じでしょうか。

できれば、カタストロフィではなく、
リアリティのある程度にとどめておいてほしかったです。


栄光一途 (幻冬舎文庫)
栄光一途 (幻冬舎文庫)雫井 脩介

おすすめ平均
starsドーピングは悪か
stars頑張るヒロイン
stars筋、キャラクター、柔道シーン。かなりの筆力で読ませます。
stars剛よくミステリーをやや制す
starsいい作家がでてきたね!!

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