『下流社会』
- 2009/03/12(Thu) -
三浦展 『下流社会』(光文社新書)、読了。

どんどん行きます、新書読み。

今回は流行語ともなった「下流社会」について。

わたくし、この造語を誤解していました。
いわゆる「下層階級」にスポットを当てた格差論なんだろうなぁと。

そうではなくて、
「未来に向けての意欲が無い、上昇志向の無い人々」という定義を冒頭で知って、
「あぁ、ナルホド、こういう切り口で格差を語っているのか」と納得できました。

たしかに、成長することに無気力な層の存在は
日常生活において実感としてありますから。

そして、このような集団が社会の一定量を占めるようになってきた背景を
各世代が経てきた時代区分や、親子関係をベースに解説していきます。
ブルデューの「文化的再生産」を想起させるような内容です。

統計データは、800人という母数が
統計学上どの程度の信頼性を持つものなのかは分かりませんが、
想像も含めての解析結果は、なかなか面白かったです。

また、マーケティング畑の人らしく、ネーミングセンスが独特です。
プチ・西川りゅうじんですね。
「かまやつ女」は、ちょっと狙い過ぎの気もしますが。


下流社会 新たな階層集団の出現
下流社会 新たな階層集団の出現三浦 展

おすすめ平均
starsそれ自体「下流」的な読み方に注意
stars読みにくい
stars既に一定の役目を終えた一冊
stars2005年の時代を映す『下流社会』
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