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『祖国とは国語』
- 2009/02/15(Sun) -
藤原正彦 『祖国とは国語』(新潮文庫)、読了。

相当久しぶりの正彦先生です。
『国家の品格』も未読です。

で、タイトルからして『国家の品格』と同じようなジャンルの本かな?
と思って、本作から。

最初に感じたのは、失礼ながら、
「私が正彦先生に求めてるエッセイはこういうのじゃないんだよなぁ」
ということ。

『遥かなるケンブリッジ』から先生のエッセイに入った私としては、
「身辺雑記からモノを思う」というお話が好きなんです。
日常生活における観察力の鋭さとか思考を深める手順とか。

なので、本作の「国語教育絶対論」の章のような話になると
「そんな大上段から提言しなくても・・・」と感じてしまいました。
たぶん、新聞紙上に掲載された状態で読んでいたら
「ふむふむ、ナルホド」と思っていたのでしょうけれど、
エッセイ本の中に入っていたから身構えてしまったのでしょう。

むしろ、家族のことを描いた「いじわるにも程がある」の章の方が
これぞ正彦エッセイ!と楽しめました。

「満州再訪記」は、戦争の歴史を学び直したいという思いを強くしました。


祖国とは国語 (新潮文庫)
祖国とは国語 (新潮文庫)藤原 正彦

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starsやっぱ国語っすね!
stars国語が全ての学習の基礎に全く同感
stars早期英語教育への反対と「祖国とは国語」という点では,私は藤原派です。
stars国語への情熱
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国家の品格 (新潮新書)
国家の品格 (新潮新書)藤原 正彦

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stars日本を大切にしよう
stars一部「ん?」となる所がありますが、自分は日本人だと実感する本です。
stars大衆にウケて、専門家にウケない本
stars文藝春秋の「名著講義」と併せて読むと理解できます
stars経済破綻を予言

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遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)
遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)藤原 正彦

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stars若々しい視点を失わない藤原氏
stars壮年数学者の英国留学体験記
starsVS ハーバードMBA留学記
starsイギリスから学ぶこと。
stars才能があったり,コネがあったりすると,いいなぁ

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