『雨の日と月曜日は』
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- 2009/02/07(Sat) -
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上原隆 『雨の日と月曜日は』(新潮文庫)、読了。
「私」について様々な切り口で語るエッセイ。 他人について赤裸々に描いた『友がみな我よりえらく見える日は』の 対極に置かれるような赤裸々な自分語り。 彼女の話や性的な話題まで書いてしまう。 本作の一遍で描かれた「模型『私』」。 このおもちゃ自体は創作なんでしょうけれど、 こんなふうに時間をかけて自分をプロットしていくと、 たぶん、小さく歪んだ自分というものが顕在化してきて どーにも嫌な気持ちになるんでしょうね。 自分を卑下するエッセイが時々挟まれるし、 あまり外に向かって目を向けた描写が少ないので トーンは全般的に暗めに感じますが、 夜に一人きりで読むには、なかなかおもしろい本でした。
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