『翳りゆく夏』
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- 2008/12/31(Wed) -
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赤井三尋 『翳りゆく夏』(講談社文庫)、読了。
久々の長編推理モノでしたが、読み応えがありました。 人物造形がうまく、一人一人が抱えている物語が積み重なって 一つの大きな物語になっているような。 また、我が母校が舞台の一つとして出てくるので、 そこにも親近感を得たり。 20年前の誘拐事件の身代金受け渡しまでの過程も スリリングで面白かったです。 (「撒き散らす」という手法は他の作品で読んだことがあるような気がしますが・・・) そして、コトの真相の部分は、 こういう立場の人が真犯人だったという作品も多いので、 正直、「またかぁ」と思ってしまいましたが、 この作品は犯人捜しよりも登場人物たちの思索・行動に魅力があったので 作品全体への私の評価は高いです。
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