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『殉死』
- 2008/11/15(Sat) -
司馬遼太郎 『殉死』(文春文庫)、読了。

「乃木将軍」というと、
名前は知っていましたが、その武勲については良くわからない将軍でした。

本作で、旅順攻略において、その戦略の無さをここまで描かれてしまうと、
なぜ陸軍大将などという地位にまで昇りつめられたのか
最後まで納得できませんでした。

「それが日本陸軍だ」と言われればそれまでなのですが。

「水師営の会見」や明治天皇への想いを知ると、
乃木将軍とは、武の人ではなく心の人なのだと思うようになりました。

心だけでは生きられない明治という時代に生まれてしまったのが
彼の不幸だったのかもしれませんね。


殉死 (文春文庫 し 1-37)殉死 (文春文庫 し 1-37)
司馬 遼太郎

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コメント
--
記録を見たら、高校1年の9月に読んでいました。
司馬遼太郎も清水義範と共に中学生の時にぶっ飛ばされて以降好きになった作家です。

それまで殉死というものは、菊池寛だったかの作品で、以前は領主が亡くなると道連れ的にそれらの家臣も殉死しなくてはいけなかったとあって(そうすれば残された家族には遺族年金のようなものが出されてたらしい)あっちの家臣も切腹した、こっちのほうも今日死んだ、そろそろ俺も死ななきゃなあ、ってのんびり逡巡してて、ーーへえ、殉死っちゅうもんはそんなもんかいな、と思っていたのです。

が、まあ乃木大将の殉死は『こころ』にも出てくるくらい思想的なものなんだろうなと思って高校生の私は読み始めたのを、なんとなく覚えています。
しかし・・・あの当時の私がこの作品をどれほど読みこなせたかは疑問です。
2009/04/16 23:36  | URL | 悠遠の風 #-[ 編集] |  ▲ top

--
悠遠の風さま

CMありがとうございます。

乃木将軍の名前は知っていても、
武勲という点ではよくわからない人でした。
愚将だという評価は司馬遼太郎氏によるところが大きいとも聞きますし、
実際の評価はどうだったのでしょうか。

ただ、軍人としての生き方に
強い拘りを持っていた人なんだろうということは
伝わってきました。

彼一人の生き方で済めば良かったのですが、
彼の指示を受け多くの兵隊が命を失ったと考えれば、
彼の「殉死」に付き合うはめになったのは
奥様だけではなかったのではないかと思います。
2009/04/18 11:12  | URL | かもめ組 #obYDgEv2[ 編集] |  ▲ top


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