『花まんま』
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- 2008/10/25(Sat) -
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朱川湊人 『花まんま』(文春文庫)、読了。
お初の作家さんです。 出だし、大人が子供時代を振り返って語るという構図に 「もさっとしてるなぁ・・・・」と感じたのですが、 ホラーな香りが漂い始めたら一気に引き込まれました。 「トカビの夜」、めちゃ怖いよー! その後の作品も直球ホラーとそうでないものと混在していたのですが、 いずれも深々と恐怖が潜んでいるような作品ばかり。 きっと、大人が子供時代を振り返って語るという時間的な距離感と 丁寧な語り口という心理的な距離感が 怖さを増幅させているのでしょうね。 怖いけど、面白い。 さすが直木賞なだけあって、当たりの作家さんでした。 しばらくの間、電気を消した後に部屋の隅とか見るのが怖いかも。
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