『パフューム ある人殺しの物語』
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- 2008/09/03(Wed) -
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『パフューム ある人殺しの物語』
「臭い」「匂い」「香り」という、 映像作品では最も表現しにくいと思われるものを 可能な限り感じさせてくれる映画でした。 パリの街の臭い、果物の匂い、香水の香り、 最もリアルだったのが「悪臭」でした。 市井の人々の服装、表情、立ち振る舞いから 生活臭が立ち昇っているようです。 そして、主人公ジャン=バティストの特異さが ベン・ウィショーの演技力、演出の見事さ、映像の美しさで 恐ろしいほどに感じられました。 赤ちゃんグルヌイユ、怖いよ・・・・・。 (あの赤ちゃんって、特撮?ホンモノ??) 出だし、主人公の生い立ちを駆け足でみせる演出が非常にテンポよく、 頭から引き込まれました。 重ーい演出の中に、ふっとユーモアが盛り込まれていて、 監督の力量が感じられます。 話題になったというラストシーン。 確かに映像で見せられると強烈なシーンでしたが、 ジャン=バティストの作った香水の「効果」そのものについては、 意外とありきたりな内容で、ちょっとガッカリ。 それでも、十分に楽しめる作品でした。
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