『夜の電話のあなたの声は』
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- 2008/08/18(Mon) -
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藤堂志津子 『夜の電話のあなたの声は』(文春文庫)、読了。
思いの外、エロティックな作品たちでした。 30代独身女性のちょっとした瞬間に弾ける狂気を描いていて、 男女モノというよりも、ホラーのような印象を受けました。 「雨の夜にホテルへ」の統子も、 「男のいない男の部屋で」の早知子も、 「夜の電話のあなたの声は」の水香も、 女性としてはそれなりに知性のあるキャラクターかなと思うのですが、 男が絡むと、まーぁ、つまらないことに執着するんです。 なんでこんなことに時間と労力をかけるのかしら?という疑問。 疑問を持ちつつ、藤堂志津子女史の手にかかると、 なんとなく読み進められてしまうということは、 こういう徒労とも思える行為にのめり込む女性たちが どこかに存在するんだろうなぁ・・・という奇妙な現実感があったり。 ふわっと読んでしまった作品でした。
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