『生きていてもいいかしら日記』
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- 2023/02/28(Tue) -
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北大路公子 『生きていてもいいかしら日記』(PHP文庫)、読了。
北の大地に住む独身女性の泥酔日記(苦笑)。 2冊目ともなると、こちらも免疫ができているのか、 飲み方そのものの異常さには、それほど神経を削られなくなりました(爆)。 中島らも氏や、西原理恵子氏(による旦那の描写)は、アル中の症状をダイレクトに描くので 読んでいてしんどくなる時があるのですが、 北大路さんのエッセイは、飲んでいるところの描写ばかりなので、 まぁ、読み流せるというか、なんというか(苦笑)。 ただ、「物がよく見えない」「よく忘れ物をする」なんていうのは、 アル中の症状なのではないかと疑ってしまいます。大丈夫なんでしょうかね? ただ、私の中のアル中患者のイメージって、 飲酒欲求をどうにもコントロールできなくなって、一人で延々と飲んでいるという感じなので、 著者の友人の多さというか、この飲み方に付き合ってくれる飲み仲間の多さというのは 特徴なのかなと思います。 それが、著者を孤独から救っているのか、お酒地獄に突き落としているのかはわかりませんが。 寒い地域、特に雪が降る地域だと、行動も制限されて、 飲んで楽しむという選択肢に行きがちになっちゃうのかなぁ。 いや、これは偏見かな。 お酒の話が多いのですが、その合間合間に挟み込まれるトボケたお父ちゃんの話や 姉がこうなのに(いや、姉がこうだからか)ちゃんとしてそうな妹の話が 楽しいです。 ![]() |
『天孫降臨の謎』
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- 2023/02/22(Wed) -
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関裕二 『天孫降臨の謎』(PHP文庫)、読了。
たまたまブックオフで目に留まり、なんとなくおどろおどろしい雰囲気の表紙と 「『日本書紀』が封印した真実の歴史」というサブタイトルから、 陰謀論的なヤツかな(苦笑)、と、あえてエンタメとして買ってみました。 が、日本古代史に関して、多くの著作を出している歴史作家さんのようで、 一般的な歴史知識について解説を省いて、いきなり自説の展開に入っていくので、 読者の方にかなりの歴史知識を求める前提となっており、 私の手には負えませんでした。 古代史って、正直、大学受験ではほとんど出てくることがないので、 高校時代にさらっと教科書を押さえた程度で、 中学校の社会の知識レベルしか私は持っていないような状況です。 井沢元彦氏ぐらい、くどくどとページを割いて説明してくれれば理解できるのですが(苦笑)、 本作は、著者が思うままに筆を走らせるので、 歴史素人にはついていくのが難しいです。 しかも、結構、話があちこちに飛んでいくように感じます。 私の知識が乏しいから飛んでるように思ってしまうのかも。 歴史好きな人の頭の中ではきちんと繋がるのかもしれません。 陰謀論的エンタメ要素を感じるレベルには、全然手が届かず、残念。 ![]() |