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『札幌雪まつりの殺人』
- 2021/12/31(Fri) -
山村美紗 『札幌雪まつりの殺人』(文春文庫)、読了。

今年一年どんな本を読んだかな~と、自分の書いた記事を振り返っていたら、
本作を1か月ぐらい前に読んだのに、投稿してないことに気づきました。
というわけで、慌ててこれを書いているのですが、正直、内容の記憶があやふや・・・・・(苦笑)。

しかも、さすがに投稿するなら、もう一度パラパラ目を通しておこうと思って
本を探したのですが、手元にない!
どこか出張したときとかに、置き忘れてきたのかなぁ・・・・。
うーん、グダグダな年の瀬だな。

というわけで、曖昧な記憶だけで書きます。すみません。

キャサリンシリーズ。
表題作のほか3つの作品が収められている短編集です。
キャサリンが、日本の祭りをテーマにした写真集を作るという設定になっており、
札幌雪まつり、博多どんたく、恐山大祭、阿波おどりの4つの祭りの舞台に赴くという
そういう構成になっています。

短編なので、テンポよく推理が進んでいきますが、
それ以上に、キャサリンが会話の最中に思いついて密やかに行動に移したことを、
隣で聞いていた浜口がちゃんと察して話を合わせて進めてあげるという
キャサリンと浜口の息の合ったコンビネーションが楽しめて、
お気楽読書にはちょうど良い内容でした。
読みやすいです。

話の面白さとしては、恐山大祭が、「イタコ」という特殊な存在が絡んでくるので、
その文化的な側面とか、商業的な側面とか
結構、踏み込んで描いているように思えて興味深かったです。

以上、記憶に残っている感想はそんな感じでした。
今年最後の投稿が、こんな適当な内容ですんません(苦笑)。




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『一橋ビジネスレビュー2017冬』
- 2021/12/30(Thu) -
『一橋ビジネスレビュー2017冬』、読了。

書類の山をどけたら、下から出てきました(苦笑)。
4年間放置。

伊藤邦雄先生責任編集の特集は「コーポレートガバナンス」。
「ガバナンス」と聞くと、メガバンク下で経営管理をやっていた自分からすると、
内部統制の方の印象を強く持ちますが
本特集は、イトクニ先生が座長を務めた経済産業省の研究会で発表した所謂「伊藤レポート」の
内容に準拠したものであり、数値による企業の収益性管理についてが主眼です。

ROEのような略語や横文字が飛び交う特集記事で、私のような立場では、
ROEまではついていけても、他の略語3文字はちんぷんかんぷんという体たらく。
中小企業診断士の試験を受ける時に、一応、相応の勉強はしたつもりですが、
結局、合格後にそれら指標を使うような場面に遭遇することがなく、
記憶の彼方へ・・・・・・。

ただ、一つ一つの指標の意味を追っていくと、
私自身、経営者として毎日のように考えている指標ではあるんです。
新しいチラシを作るのにデザイン代込みで10万円の投資をするか、
それとも従前のデザインで増刷するだけの1万円で済ませるか、
それぞれどれぐらいの売上の積み増しが期待出来て、利益への寄与はどのぐらいか、
そういう判断は、日々やっています。
それが、私だと10万円という投資額であり、本特集で登場するような企業だと100億円という投資額だという
スケールの違いだけで・・・・・・・ま、その違いが大きな違いなんですが。

変に略語を用いるからちんぷんかんぷんになってしまうのですが、
単純に考えたら、「この機械を買って元が取れるのか」「この広告を打ってペイするのか」
「この人物を採用して給料出せるのか」「この借金を期限内に返せるのか」、要はそういうことですよね。
零細企業を経営するという経験を通して、略語への理解は全く進んでいませんが、
経営指標を日々判断し迅速に決断し、柔軟に対応するという勘所は、少しづつ身にけられているかなと
自分なりには満足しています。

小さな会社の経営規模が、具体的に数字の持っている意味をイメージできるので、
私の身の丈にはあっているということなのかな。
本作で語られているような、数字のみで事業評価をしていくという割り切りは
私の能力ではとても決断できない領域で、世の大企業の経営者の方々を
素直にすごいと思えます。

特集以外には、ドイツでのインダストリー4.0の現実をリポートしたものが興味深かったです。
メディアの言うことには踊らされるなよ・・・・・という点で。

あと、流山市が流入人口の拡大に成功しているというのを初めて知り、
その積極的な取り組みは勉強になりました。
東京へ通勤する人たちが居住できる立地なので、
単純に私が住むような地方の中の地方とは立ち位置が違うとはいえ、
地元自治体のトップが代わると、これだけ変わるんだという実例だと思うので、
やっぱ首長って大事だよな~と実感せずにはいられない記事でした。




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『図書館革命』
- 2021/12/29(Wed) -
有川浩 『図書館革命』(角川文庫)、読了。

読み終わって、まず最初に思ったのが、「あれ?4巻で完結するんだ!?」ということ。
いっぱいシリーズ作品が出ているように思っていたのですが、
あれば「別冊」だったり、「マンガ」だったりと、派生品なんですね。

で、その完結のさせ方ですが、メディア良化委員会と図書隊、そして未来企画との
対決関係がどうこうという部分ではなく、郁と堂上との恋愛模様の話で終わらせたのが
「あー、そっちにいっちゃうかぁ・・・・まぁ、それが楽だわなぁ・・・・・」という感じで
ガッカリしつつも、仕方ないのかなと思ってしまいました。
だって、言論統制を巡る思想対立に小説として決着をつけるのって、
相当な巻数を投下しないと無理ですよね。
商業主義的な目で見たら、恋愛モノとして決着つけるのが妥当だろうなと思います。

でも、個人的な趣味嗜好からすると、恋愛モノってニーズなしなんですよね(苦笑)。
というわけで、本シリーズも前作当たりから、段々しんどくなっていたのですが、
本作ものっけから恋愛モードMAXで、「図書隊の使命はどこへ行ったんだ~」状態です。

本作の核となる、テロ事件の参考にされたと思われるテロ小説を書いた小説家の
身柄を確保して安全に保護するというテーマは興味深いものだったのですが、
そもそもの原子力発電所に対するテロ行為自体の描写が薄くて、
その後の小説家の身柄確保の話ばかりが描かれるので、
「原発に対するテロが起きた社会において、そのテロ事件の元ネタの小説を書いた人物には
 もっと感情的な批判や拒否反応が起きるんじゃないのかな?特に日本では」
と思ってしまい、本作における社会の反応というか、世論の描き方が薄いように感じました。

小説家の安全確保のために、図書隊の面々が全力を尽くして行動するくだりは、
さすがに手に汗握るハラハラの連続で、面白かったです。

ただ、そこまで命を張って守った小説家が、世界に対して発信したメッセージを受けて、
図書隊が、メディア良化委員会が、未来企画が、
それぞれどういう行動をとったのかという、次の展開を、もっとじっくり描いてほしかったなと思います。

もう描き切れなくなってきたので、郁と堂上の個人的な話で
物語を完結させてしまったかのような印象を受けました。




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『一橋ビジネスレビュー2018 秋』
- 2021/12/28(Tue) -
『一橋ビジネスレビュー2018 秋』、通読。

もう3年以上前の雑誌ですが、
ちょっと読んでは置き、またちょっと読んでは置き・・・・・の繰り返しで
ちっとも前に進めなかったので時間がかかりました。

以前にように、東京でそれなりの規模の会社に勤めていたら
自動車産業は日本の製造業の花形であり、象徴でもあるので
全然関係のない業界ではあっても、それなりに興味は持ててたと思うんですよね。
自動車産業にも、また一つの産業が世界的な課題に立ち向かう戦略を学ぶ上でも
産業界のリーダーが発する全世界へのメッセージを理解するためにも。

でも、もう、地方在住となり、自分で小さな会社を経営する身となってしまうと
正直、大きな産業の話はかなり遠くの話になってしまった感があり、
一方では、そういう小さな世界に収まってしまった自分を寂しく思う面もあれば、
他方では、自分が責任を負うべき世界こそが重要なんだという気持ちもあり
いろいろ複雑な感情になった読書でした。

正直、あんまり刺さってくるものはなかったのですが、
日本の産業と自分、世界と戦う自動車産業と自分、という
自分自身の位置づけを考え直すきっかけにはなったかな。




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『愛の摩周湖殺人事件』
- 2021/12/27(Mon) -
山村美紗 『愛の摩周湖殺人事件』(祥伝社NON NOVEL)、読了。

キャサリンシリーズ?葬儀屋シリーズ?と思いながら読み始めましたが、
行方不明になった会社社長の娘自らが捜査に乗り出したので、単独ものでしょうかね。

多作の作家さんの作品を読むには、「〇〇シリーズ」と銘打たれていた方が
登場人物たちの枠組みに当てはめていけば良いのでお気楽に読めますね。
(本作では京都府警の狩野刑事が登場しましたが・・・・)
「お気楽推理小説」というジャンルには、シリーズ化した作品がピッタリなんだと
実感することができました。

さて本題ですが、水産加工会社の社長が、釧路支店に出張に出かけたら行方不明になり
社長令嬢自ら父の行方を捜し、また周辺で起きた殺人事件の犯人探しをするという、
まー、「お嬢様大活躍!」的な、分かりやすい設定です。

釧路支店で、支店ぐるみの不正経理が行われていたという疑惑を軸に話が進みますが、
現実世界でも、焼津港で漁協職員と水産会社が結託してカツオを盗んでいたという事件が
発覚したばかりなので、「水産業、悪者ばっかりだなー」てな悪印象(苦笑)。

そこに、社長が自分の娘のお婿さん探しに、自社の若い男性社員から選抜していたという
これまた昭和な感じの展開が絡んできて、中小企業のワンマン社長これいかに!という
分かりやすい愛憎劇です。

相変わらず、捜査というか、推理はお嬢様の頭の中で創作的に組み立てられていくばかりで、
山村美紗作品というのは、証拠や事実から推測するタイプの探偵役は出てこないんですかね?
頭の中であれこれストーリーがどんどん組み替えられていくのですが、
肝心の現実世界での新事実発覚はテンポが悪い進み方で、
読者としては読みづらかったです。

山村作品は、枠組みに身をゆだねられるキャサリンシリーズ等を中心に読んだ方が
気が楽かな。




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『旧皇族が語る天皇の日本史』
- 2021/12/26(Sun) -
竹田恒泰 『旧皇族が語る天皇の日本史』(PHP新書)、読了。

旧皇族の竹田氏が語る日本史ということで、
天皇を中心に、皇族の歴史エピソードてんこ盛りなのかな?と期待したのですが、
かなりオーソドックスな日本史の解説本で、
内容はまともですが、この著者が書かなくても他の人が書きそうな内容だよね・・・・・という印象で
あんまり刺さってこなかったです。

そもそも、摂関政治があったとは言え、鎌倉幕府が開かれるまでは朝廷内で政治が行われていた訳で
そうなれば天皇も実権云々は別にしても、政治の場には存在していたことになるので
結局、教科書の記述も、天皇や朝廷の話が軸に進みますよねー。

なので、本作の前半は、教科書と比べても、あんまり著者らしい独自エピソードが少なくて
物足りなかったです。
井沢史観を読んだ後では、相当ユニークな視点やエピソードが入ってこないと
満足度が落ちちゃいますね。

明治以降の記述になると、旧皇族らしい、自分自身が見聞きしたエピソードも入ってきて、
ここは俄然面白くなりました。
やっぱり、竹田氏が書くなら、明治維新後の歴史に絞って、もっと深掘りした方が
面白くなるんじゃないですかね。

最後の寛仁殿下との対談でも語られていましたが
孝明天皇についての研究とか、やはりその着眼点に著者の価値はあるように思います。
(ま、寛仁殿下と対談できている時点で、それは著者のポジションを表していますが)

著者ならではの歴史へのスポットの当て方を、もっと見てみたいなと思いました。




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『ユートピア』
- 2021/12/25(Sat) -
湊かなえ 『ユートピア』(集英社文庫)、読了。

とある地方の港町。
大きな水産加工会社の工場があり、
生粋の地元民、水産加工会社の転勤族、地方で芸術を生み出そうとする移住者、
この3つの異なる人種が暮らす街が舞台です。

移住者たちは「芸術村」と称して、郊外に暮らしていましたが、
やがて商店街の中の空き店舗にギャラリーやカフェを出店するようになり、
この商店街で、異なる3つの人種が交差するようになります。
一見、うまく交流が進んでいるように見えますが、それは建前の部分であり、
本音のところでは、それぞれの人生観あるいは人生への諦念により
お互いの生き方に対する非難めいた視線がチラチラ。

隣の芝は青いと言いますか、自分にはない人生の選択肢を持っている他人への妬みと言いますか、
主人公の女性3人は、どこか愚痴っぽい(苦笑)。
でも、それぞれに自分の生き方にプライドがあるから、
決して表立って愚痴を言うわけではなく、あくまで自分の心の中でグチグチ繰り返す。
あー、この感覚、わかるわー(爆)。

私も地方在住ですが、根っからの地元の人と、仕事で引っ越してきて住んでる人と、
その地を選んで移住してきた人と、交じりあっているようで、
決して一つに混ざることはないということを実感する日々です。
表立って対立することはほとんどないのですが、どこかお互いに線を引いている感じが
時々伝わってくることがあり、冷たーい感覚を覚えることもあります。

その感じが、作品の中にうまーく再現されている感じで、
田舎あるあるだなぁと思いながら読んでいました。

過去に起きた殺人事件とかも絡んできますが、
正直、事件の推理の方は、どうでもよくなるぐらい、
今を生きる3人の女の心の中を覗くことが面白くて、ぐいぐい読んでいけました。

なので、物語として何か大きな事件がおきて山あり谷ありの展開が・・・・という感じではなく、
そういうサスペンスを求めている読者の方には、あんまりウケはよくないかも。
「いやミス」としての、「ミス」側の要素は薄かったですが、
「いや」の方は、十分に味わえる作品でした。

最後まで読んでみて、この異なる3つの人種は、何が起きても
やっぱり一つに混ざることはないんだろうなと思ってしまいました(苦笑)。





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『勝者の組織改革』
- 2021/12/22(Wed) -
二宮清純 『勝者の組織改革』(PHP新書)、読了。

野球、サッカー、相撲、マラソンなど、日本のスポーツ界で人気のあるスポーツの
特に「組織」面にスポットを当てた本。

純粋なアスリートとしての能力をどう引き出すかという組織論というよりは
興行面も含めた、スポーツ産業の成長と、競技そのものの技術の向上をどう両立させていくか
そういう観点で語られていて面白かったです。

また、現在の各競技団体に不満を並べるだけでなく、
著者なりの具体的な改革案も書いてあり、
例えば、プロ野球の外国人選手の枠数について、メジャー実績のないアジア人選手は
外国人の枠外とし日本人と同様に扱うというような提案は、
一度やってみてほしいなぁと思いました。

今年、コロナ特別ルールで外国人枠とかは通常よりも緩い運用になっていましたが、
その枠をどう活用するかに各球団の戦略の上手さ、下手さも露になって、私としては面白ったです。
まぁ、野球そのもののプレイというよりは、フロントの能力の問題なので、
野球だけに特化して楽しみたい人には受け入れにくい提案かもしれませんが。

ビジネスマン目線で読んでみても、学ぶところの多い本だと思います。
リーグで優勝する、オリンピックで金メダルを取る、そういう最終目的に対して
組織としてどういう戦略と戦術で立ち向かっていくのかという事例を
誰もがイメージしやすい人気スポーツで解説してくれるので
分かりやすい組織論の入門書になると思います。




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『伊香保温泉殺人事件』
- 2021/12/21(Tue) -
吉村達也 『伊香保温泉殺人事件』(実業之日本社文庫)、読了。

いつ買ったのか記憶がないほどの積読作品。
志垣警部と和久井刑事の温泉殺人事件シリーズの一冊のようです。

昼休みの合間に2人で考えたいろはかるたの内容で応募した
「全国湯けむりかるた」創作コンテストで、最優秀賞を取って商品化されたところから
事件に巻き込まれていきます。

序盤は、あまりにもこの刑事コンビのグダグダな軽量会話が続き、
「あー、やっぱり吉村達也作品は合わないのかぁ・・・・・」と思いましたが、
殺人事件が起きて、捜査が始まったら、結構、面白く読めました。

大手物流会社の跡継ぎ3兄弟が、社長の父親に黙って
新事業として画策していたスパ&レストラン事業のコンセプトが
「意外とこれ、リアル世界でやってみたら成功するんじゃないの?」と思えてしまうレベルで、
さすが一橋商学部(苦笑)という感じ。
それまでの刑事コンビの軽さとのギャップが凄すぎて、逆に面白かったです。

そして、殺人事件の捜査、推理において、意外とこの刑事コンビが真面目に取り組んで
そんなにドタバタしないので、中盤から落ち着いて読めました。

事件の真相は、まぁ、こういうキャラクター設定にしているなら
それはありなのかなぁ・・・・という感じで、小説だから許容できるオチかなぁというレベルでした。
腑に落ちるかと言われれば微妙だけど、この一族ならありかなぁという。

読み始めたときは、吉村達也作品はもう無理だなぁ・・・・・と感じてましたが、
読み終わってみたら、この刑事コンビシリーズはもうちょっと試してみようかなという気になりました。

あと、本作の解説で、著者は若くして病で亡くなられたことを知りました。
合掌。




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『テレビショッピングは、なぜ値段を最後に言うのか?』
- 2021/12/19(Sun) -
理央周 『テレビショッピングは、なぜ値段を最後に言うのか?』(ダイヤモンド社)、読了。

マーケティングの基本を、小説仕立てで解説した本。
日本最大手の広告代理店を舞台に、中堅マーケッター、新人デザイナー、
そしてアメリカMBA取得帰りの若手営業マンの3人がチームを組み
スナック菓子大手が新たに市場投入するフレーバーの広告戦略を練っていきます。

着任あいさつの場面で、カタカナ用語を連発し、
広告戦略は統計データに拠るべきだと豪語した若手営業マン。
さぞかし現場で衝突を生むんだろうなぁ・・・・と予測したら、
以外にも、最初にクライアントからガツンと怒られてからは
シュンとして素直に指導を受けるようになり、結構あっさりした展開でした。

超重要クライアントの部長を相手に、新人教育のために
あえて何度も怒らせるような展開にもっていくリーダーのマーケッターや、
広告大手6社が競うコンペなのに何度も何度も部長に時間を取ってもらったりと
リアルなビジネスの現場からすると違和感を覚える展開も多かったですが、
マーケティングの基本を解説するには、仕方なかったかな。

マーケティングの基礎をわかりやすく解説できていると思いますが、
私は、個人的に、「ペルソナ」を設定して戦略を練っていくという手法が
やっぱり理解できませんでした。
言わんとしてることは分かるのですが、私には説得力をもっては迫ってこないプレゼンです。
一時期流行ってた手法という程度の認識だったのですが、
今もマーケティングの現場では主流な方法なんでしょうかね?




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