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『とりあたま帝国』
- 2019/06/17(Mon) -
西原理恵子、佐藤優 『とりあたま帝国』(新潮文庫)、読了。

鴨ちゃんの次は、サイバラ女史の本。

週刊新潮に連載されているもので、
佐藤優氏がコラムを書き、サイバラ女史がマンガを描く。
一応、毎週テーマが決まっているのですが、コラムとマンガの内容に関連性は無し。
かろうじてテーマで繋がっているだけです。
それが、それぞれの個性を出してて面白いです。
同じテーマで、こうも捉え方が違うのかと。

ただ、前にも書きましたが、このコラムの分量では足りないです。
新聞記事の引用が入ったりすると、もう、記事を紹介しているだけのような状態に。
せめて2倍の分量にして欲しいです。

サイバラ女史のマンガには、様々な人が登場してきますが、
お下劣な発言のように見えて、それぞれが濃厚な人生を歩んできてるから、
重たい言葉が散りばめられていて、勉強になります。

鴨ちゃんのことは、著者としても大事に思っていたのでしょうけれど、
言葉の端々からアル中患者に対する恨み節が見えてきます。
高須先生は、あっけらかんとしてますが、判断軸が明確で頼りになる感じです。
人生の積み重ねが、自信となって決断力に繋がっているような感じで、憧れます。
岩井志摩子さんだけ、さすがにお下劣過ぎて、ちょっと苦手(苦笑)。

シリーズはたくさん出版されているようですが、
佐藤氏のコラムの分量がこのままなら、買うのどうしようかなぁ・・・・・。




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『日本はじっこ自滅旅』
- 2019/06/16(Sun) -
鴨志田穣 『日本はじっこ自滅旅』(講談社文庫)、読了。

「時々、サイバラ女史の作品に登場してきて、訳のわからない行動をする人」という認識にある著者。
もちろん、サイバラ女史の旦那さんとは知っているものの、何者なのか得体のしれない人です。
旅行エッセイを見つけたので、試しに買ってみました。

サイバラ女史の作品で知っていた「重度のアル中である」という事実と、
本作のタイトルの「自滅」という語感から気づくべきでしたが、
死に場所を求めて全国をさ迷い歩いているような、暗く重たいものが貼り付いてくる本でした。

「東西南北、日本の端っこを攻めよう!」というような明確な企画意図があるわけではなさそうで、
ただ、著者が、現実逃避のために東京から遠くへ行くという過程を描いている感じで、
そういう曖昧なものや、計画性のなさが苦手な私には、あまり共感ができませんでした。

思い付きで旅に出るので、行先も曖昧で、目的も特になく、
アル中なのに旅先で酒に溺れ、吐血した体なのに揚げ物を食べてしまう、
そういう後先考えない行動というのが、私の性格では受け付けないので、
「サイバラ女史、よくこんな人と結婚生活ができたなぁ」と
作品外の方向に感想が向かってしまいました。

旅先で入った民宿に文句を言い、料理屋に悪態をつき、
「こんな人生、楽しいのかな・・・・」って思ってしまいました。
自由気ままに逃亡旅行をしているのに、全然、自由さが感じられない、
何かに精神的にがんじがらめにされて、もがいているような世界です。

取材先の紛争地で悲惨な体験をし、
そのストレスからアル中になってしまったようなので、
ある種、現代社会の被害者・犠牲者なのかもしれませんが
そんな彼が、地方に住む若者に説教しているのを読むと、
口だけの若者を説教できるだけの経験は積んでる人だと思いますが、
その姿に共感は覚えませんでした。




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『アイデアのつくり方』
- 2019/06/15(Sat) -
ジェームズ・W・ヤング 『アイデアのつくり方』(阪急コミュニケーションズ)、通読。

図書館での時間つぶしに
「薄くてすぐ読めそうな本だな」と思って手に取りました。

古典の名著ということですが、
そもそも本の作りが、小さくて薄いのにハードカバーでページを開きづらく、読みにくかったです。
文章も硬い訳だし、気軽に読める感じではないです。
きちんと自分の中で咀嚼しながら読まないと本質がつかめないので、
私のような時間つぶし目的で読む本ではなかったです。

時間つぶしではなく、また眠気を催している時でもない体調抜群の時に
読み直さないといけないですね。トホホ。




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『天然アユが育つ川』
- 2019/06/14(Fri) -
高橋勇夫 『天然アユが育つ川』(築地書館)、通読。

天然アユの事業化に取り組んでいる方の話を聞く機会があり、
そのあとに時間つぶしで立ち寄った図書館で本作を見つけたので、
ペラペラと流し読み。

もともと、アユに関する知識は、東京のお蕎麦屋さんでたまたまメニューが目に留まり注文したら
ちっちゃいアユが出てきて、めちゃ高かった!という印象しかなく、
それ以降、自分で注文して食べたことがありませんでした。
ギフトで、アユの甘露煮をもらって食べたぐらいです。

事業化の話を聞いた中で、
アユは年魚で、海で育ち、川を遡上し、成長して、また海に帰って産卵すると聞き、
「そういう一生なんだ!」と知ったぐらい、馴染みのない魚でした。

基本的な事実を耳で伺ってから本作を読んだので、
飛ばし読みでも頭に入ってきやすかったです。

印象に残ったのは、アユの遡上を妨げないための人工魚道が
実は役に立っていないというレポート。
1つ1つの事例の解説を読むと、確かに魚の生態を無視したつくりになっていて、
これでは意味がないなぁ、魚道整備の法律に対応するためだけの構造物だなぁと理解できました。
アユの数が減ってしまうのもわかります。

全国的なアユ漁の状況については、以前は関西での漁が多かったのに
今では関東が過半となっているという話でした。
自然のものなので、水温とか、山との関係とかで、元気な生息域が変化していくのは
やむを得ないことと思います。
局地的なアユの数の増減だけを取り上げて議論するのは、むしろ不健康だと思うので、
アユ全体で見たときの生息数が健全に維持されればよいなと思いました。




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『宇和島の鯛めしは生卵入りだった』
- 2019/06/13(Thu) -
太田和彦 『宇和島の鯛めしは生卵入りだった』(集英社文庫)、読了。

著者のことは全く知らなかったのですが、
居酒屋探訪で知られた人なんですね。
なんとなくタイトルと表紙イラストから、お気楽旅レポなのかと思って買ってきました。

結構オーソドックスな旅レポだったので、
もうちょっとオチャラケた内容をイメージしてた身としては、
ちょっと堅苦しく感じちゃいました。

ただ、居酒屋のメニューを描写したくだりは、
さすがに美味しそうに描くなぁと感じました。
こんな旅の楽しみ方をできる大人って、優雅な人生だなぁと思います。

でも、あくまで趣味の範囲でね。
これが仕事になったら、私はたぶん、楽しめなくなっちゃいそう。
「書くネタを探さなきゃ!」って、ゆったりお酒を楽しめなさそうです(苦笑)。




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『日本の秘境ツーリング』
- 2019/06/11(Tue) -
末飛登 『日本の秘境ツーリング』(枻文庫)、読了。

ドカ買いしてきた中の一冊。

著者は、バイク雑誌で連載を持っているそうで、
バイクのテレビ番組も持っている様子。
その世界では、知られた人なのでしょうね。
私は、バイク自体には興味がなく、日本の秘境に興味があって読んでみました。

最初は、著者の軽い文体がクドくて読みづらいと感じましたが、
それに慣れてくると、「意外ときちんとツーリングして(変な)観光地をしっかり回ってるな」と思い、
どんなところに寄るんだろうかと楽しみになってきました。

基本、秘境というか、C級感満載の観光地を回っているので、
「そんなところあるんだ!?」「そんな変な人がいるんだ!?」と驚いて読んでましたが、
終盤に三重県が登場し、そこに登場するのは、安土桃山時代村や海の駅黒潮など、
三重県民なら普通は知っている観光地です。
そして、我が故郷・津市からは、新玉亭とルフランの2店が紹介されており、
「どちらも行ったことある~🎵」どころか、「この人たち知ってる~🎵」というレベルの身近さ(笑)。

三重県版で、そこまで身近に感じられるということは、
きっと他の紹介されている都道府県の各スポットも、
地元の人にとっては、「おお、あそこかぁ」という感じなのかなと思いました。
こういう超ローカルネタが、外部の人によって紹介されているのを読むのって、
ちょっと恥ずかしさも覚えつつ、なんだか嬉しいですね。




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『カキフライが無いなら来なかった』
- 2019/06/09(Sun) -
せきしろ、又吉直樹 『カキフライが無いなら来なかった』(幻冬舎文庫)、読了。

せきしろさんって、芸人さんだと思ってました。
作家さん(コラムニスト?)なんですね。

せきしろさんと又吉さんの2人が綴る、自由律俳句と短いエッセイ。
裏表紙に「センチメンタル過剰で自意識異常な世界」と書かれてましたが、
まさにそんな感じの世界が広がっています。

自由律俳句は、五・七・五の型を破った俳句ですが、
あまりに自由な句作が続くので、
「なんで、この句を読もうと思ったんだろう?」と疑問に思ってしまう光景も多く、
型破りというのも、自由過ぎて、その感情を伝えるのが難しいんだなと
変な感想を持ってしまいました。

「なんで、この句を読もうと思ったんだろう?」と思えてしまう光景をあえて切り取ってるというのは、
つまり、「センチメンタル過剰で自意識異常」ということなんだろうなと納得。

私が、そもそも俳句の世界にあまり馴染みがないから
余計にそう感じてしまうのかもしれません。
短いエッセイで表現された世界観の方が、引き込まれるものが多かったです。

せきしろさんの名前で、自分のBlogを検索したら、
前に読んだ作品が1つヒットしましたが、それも自由律俳句の本でした。
俳句は、解説がついてれば、きっと楽しめるんだろうな。




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『地下旅!』
- 2019/06/06(Thu) -
酒井順子 『地下旅!』(文春文庫)、読了。

雑誌『CREA』に連載されていたエッセイだそうで、
著者が東京の地下鉄に乗って出かけた先での探訪記。

ただ、枚数が少ないせいか、そんなに深く各町を紹介しているわけでもなく、
駅から歩いていける距離の観光地を訪れた感想文といった感じです。

訪れている先も結構オーソドックスな場所が多いと言いますか、
あんまり「おっ!」という感じのチョイスはなかったです。

そして、あとがきで「鉄道好き」と自称されてますが、
正直、あんまり鉄道好きな様子は本文から伝わってきませんでした。
日常生活で地下鉄をよく使っているというのは感じられましたが、
一般的な東京都民レベルな感じを受けました。

雑誌に載っているエッセイとして読む分には、
程よい気分転換な文章なのかもしれませんが、
一冊にまとめてしまうと、ちょっと内容の薄さが際立ってしまったような気がします。




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『日本の地名の意外な由来』
- 2019/06/04(Tue) -
日本博学倶楽部 『日本の地名の意外な由来』(PHP文庫)。

読み進めている地理の雑学シリーズ

日本の地名について、
難解なもの、由来が面白いもの、歴史の中で変化してきたものなど、
いくつかのテーマに沿って、いろんな地名を解説しています。

文庫本で2ページ程度の解説量なので、
お気楽に読むのにちょうど良いです。

途中、「安徳天皇は女帝だった」云々というような記述がったので、
「えっ!?この本の校正大丈夫?」と本自体の信頼性が不安になりましたが、
この話には、ちゃんとオチがありました(笑)。

三重県の地名については、経ヶ峰が登場するぐらいで、
「そもそも『三重』っていう地名も、ヤマトタケル由来の歴史あるものなのに!」と思ってしまいましたが
きっと、読者の方それぞれが、自分の故郷や思い入れのある土地に関して
「なんでうちが入ってないんだ!?」と思っているのでしょうね(苦笑)。




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『食の堕落と日本人』
- 2019/06/03(Mon) -
小泉武夫 『食の堕落と日本人』(小学館文庫)、読了。

前に読んだ発酵食品の対談本が面白かったので
ブックオフで見つけた本作を買ってみました。

読み始めて気づいたのは、著者が怒りまくっていること。
よくよくタイトルを読めば、「堕落」という言葉を使っているので、
日本人に対して言いたいことが積もってるんだろうなと分かるので、
語り口調が厳しいものになるのは予見できるのですが、
でもやっぱり、文章を読む身としては、あんまり気持ちの良いものじゃないなと。

特に著者のイメージは、『ニュースステーション』で食のうんちくを語っているオジサンという
和やかなイメージだったので、それとのギャップもあって、余計に感じたのかもしれません。

日本人の食に対する意識低下を嘆くだけでなく、
政治への不満や、企業へのお小言、外国へのクレームなど
いろんなところに文句を付けていますが、結構、思いの丈を書き散らしている印象で、
あんまり説得力がないのが残念。
裏付けが乏しいのがネックなのかな。

「小さいときからこういう食事(=和食)で育ってきたならば、情緒というものはいつも安定であるだろう」
と書いていますが、そういう食事をとってきた著者自身の文章が情緒不安定(苦笑)。




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