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『自分の頭で考えるということ』
- 2017/05/21(Sun) -
羽生善治、茂木健一郎 『自分の頭で考えるということ』(大和書房)、読了。

あまりに、ちきりんさんの本と似ているので、
このタイトルどうなのよ?と、編集者に言いたくなっちゃいましたが、
中身は面白かったです。

将棋の電脳戦の話から始まりますが、
将棋ソフトの計算ロジックの変遷や、棋士の局面の読み方のクセといったところが
比較されて話されており、特に、棋士の方があの長考の中で
一体何を考えているのかが分かったので、興味深かったです。

そして、その棋士の頭の使い方が、
日本の職業人として極めて特殊なものであるという分析を
茂木センセが行うことで、より広い視野から
将棋というものが見えてきて、面白かったです。

そもそも棋士の心情として、
対局で勝つこと以上に、以前の対戦とは同じ局面にしない、異なる手を打つことを
意識して、さらに棋士によっては自分が美しいと感じる将棋を指すという
様々な制約を設けていることに驚きました。
ものすごく歴史というものを大切にしていて、
しかも自分の差し手が記録され後世に残るということを
これほどまでに強烈に意識している職業はないだろなと。

ごく僅かな選ばれた人だけがなれるプロ棋士という職業の自負心が
強く感じられる対談で、将棋にそれほど興味のない私でも
面白く読める対談でした。


自分の頭で考えるということ自分の頭で考えるということ
羽生 善治 茂木 健一郎

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『決定で儲かる会社をつくりなさい』
- 2017/05/20(Sat) -
小山昇 『決定で儲かる会社をつくりなさい』(河出書房新社)、通読。

またまた小山本ですが、
前回読んだものほどの新鮮味はなかったです。
同じことの繰り返しに感じた部分が多いからでしょうかね。

しかし、やっぱり、徹頭徹尾、中小企業目線で書かれているので、
世の中の経営者の大半を占める中小企業経営者にとっては
参考になる部分が多いのではないでしょうか。

特に中小企業では、人的リソース不足の観点から、
どうしても経営者1人に様々な判断や重要な行動が集中してしまうところがあり、
それをどうやって1人でこなしていくか、どこを部下に任せるのか、
任せるならどうやって任せるのかといった課題にぶち当たります。
そこに上手く答えを見出しているのが著者の経営方針であり、
経営者1人の力を無限のものと考えないところや、
部下の能力を過度に期待しないところ等が、
世の中の経営者に支持されるポイントではないでしょうか。

著者の本は、経営者の本というよりは、
経営実務の成功体験を持つ経営コンサルの本という感じで、
自分の経験でありながら、客観的に語ってくれるところが
分かりやすさの秘訣なのかなと思いました。


「決定」で儲かる会社をつくりなさい「決定」で儲かる会社をつくりなさい
小山 昇

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『道元と曹洞宗』
- 2017/05/19(Fri) -
山折哲雄 『道元と曹洞宗』(歴史新書)、読了。

これも近所のおじいいちゃんからいただきました。

近所のお寺が曹洞宗の系列なので、
たぶん、地元には曹洞宗を信仰する人が多いのでしょう。
女性たちは「梅花」に勤しんでいるグループも居ます。
(引っ越してきた当初、「ばいか」という言葉の意味が分かりませんでした・・・)

私自身の家の宗派は浄土宗なので、
禅宗の教えというのは、親近感がないのですが、
なぜ座禅をするのかという点に、シンプルな考え方があって
分かりやすいし、行動しやすいというのが、庶民に広まったポイントなのかなと。

特に、最初は臨済宗に学びながらも、
途中で独立して曹洞宗を立ち上げていく道元の姿が、
差別化の要素を理解するのに分かりやすかったです。

本作では、あまり突っ込んだ枝葉末節の解説はばっさりカットして、
座禅の大切さや、臨済宗から離れた経緯など、
大事なポイントに絞って記載されているので、より分かりやすかったのかなと思います。


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『この世はウソでできている』
- 2017/05/18(Thu) -
池田清彦 『この世はウソでできている』(新潮文庫)、読了。

清彦センセの本は、刺さったり刺さらなかったり
温度差が結構あるのですが、
これは「世の中のウソ」という社会科学的に興味深そうなテーマを扱ってそうで、
期待していたのに・・・・・・・イマイチでした。

まえがきにて、ウソと社会システムの関係から書き始めていたので、
「これ、これ!」とワクワクしたのですが、
本文に入ったら、なんだか小さな話を突き回している印象が強くて、
イマイチ乗っていけませんでした。

社会の常識を分かりやすく批判するために、
些細なことにケチをつけている感じと言ったらよいのでしょうか。

もっと大きな社会のウソをしっかり書いてくれよ~と思っちゃいました。


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『邪悪なものの鎮め方』
- 2017/05/17(Wed) -
内田樹 『邪悪なものの鎮め方』(バジリコ)、読了。

やっぱり内田センセイ、好きだわー。
という感想になった今回の読書。

合理的な判断をできなくさせるような心理的な制約。
意識的にか、無意識的にかに関らず、判断を誤らせる罠が
どういうところに仕掛けられているかを、具体的な時事ネタ等をもとに解説・分析した本です。

分析・考察の内容が、私の嗜好に合っているというのはもちろんですが、
街頭での交通遺児のための募金活動に対して「うるせえなぁ」と書いてしまう
その突き放し方が、心地よかったり。

構造主義的な系譜を、現実世界における諸問題を通して
分かりやすく語り掛けるのが、内田作品の魅力だと思っています。

なぜ、そのような思考をしてしまうのか、
なぜ、他のところには価値を見出さないのか、
視点を変えると、この問題はどういう風に見えるのか、
そういう、一段上の気づきを与えてくれます。

ノートまとめがまだ終わっていないので、
まだ、フワッとした感想に過ぎませんが、
もう一度、ノート整理を通して、世の中の見方を考えたいと思います。

あと、ブログからの抜粋ということですが、
無料で読めるブログではなく、やっぱり本で読んでしまうのは、
編集者の抜粋力(本作で言うと「邪悪」「呪い」にまつわるテーマのエントリに絞り込むこと)が
効果的で読みやすくなっているからか、
それともPC画面の前で読むのとは異なり、本を読むという没我の時間が特別なのか、
そこは分かりませんが、本という媒体がやっぱり好きだということを実感しました。


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『千円札は拾うな。』
- 2017/05/16(Tue) -
安田佳生 『千円札は拾うな。』(サンマーク出版)、通読。

それなりにヒットしていた作品だったような記憶が。
100円だったので今更ですが読んでみました。

タイトルからは、人生哲学というか行動の価値観の話かなと予想したのですが、
会社経営にあたっての著者なりの教えが書かれています。

正直、読書前に予想した内容と
実際に書かれている内容の方向性が違っていたので、
読みづらかったというか、全然言葉が頭に入ってきませんでした。

なんで、この本がヒットしたのか、良く分からないまま終わってしまいました。

時代の寵児だったということなのでしょうかね。


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『老後の健康』
- 2017/05/15(Mon) -
文藝春秋編 『老後の健康』(文春文庫)、読了。

近所のおじいちゃんがくれた本。
私には、まだ早いのですが・・・・・・(笑)。

医師による専門分野の解説あり、
若々しい芸能人の生活習慣インタビューあり、
作家たちの対談あり、盛りだくさんの企画でした。

作家も芸能人も、自分をいかに凄い人物に見せるかという
闘志に溢れた人たちだと思っていたのですが、
本作での身の処し方を見ると、芸能人の方が自分自身で売っているだけあって
スマートに自分をPRするなあと思いました。

普段は小説等の作品で勝負している作家さんは、
あまりに露骨に自分を「凄い病気でしょ」「俺頑張ったでしょ」的に表現するので、
ガツガツしてると感じました。

というわけで、本題と関係のない感想になってしまいました。


老後の健康 医者だけが知っている新しい常識 (文春文庫)老後の健康 医者だけが知っている新しい常識 (文春文庫)
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『ご当地バカ百景』
- 2017/05/14(Sun) -
一刀 『ご当地バカ百景』(宝島社)、読了。

軽い時間つぶしに読んでみました。

あくまで、その都道府県に関する「噂」を集めたものなので、
地元の人が冗談で言っている自虐ネタや、他県の人が悪ふざけで言っている中傷ネタが
たくさん入り混じっていて、まぁ、それを楽しむテイストの本です。

ただ、自分の地元の三重県の項目を読むと、
「どこに住んでいる?と訊かれ「名古屋」と答える」という文章がありましたが、
これは三重県人の発想ではなく、名古屋勤務なのにやむなく三重県に住むことになった
転勤族の発想ではないかと思います。

というような、ネタとして見たとしても、納得のいかないものが散見されます。
他の都道府県でも、そういう質の悪いネタが混じっている気がします。

が、まぁ、全般的にはクダラナイナァ・・・・・と笑える出来になっていると思います。
誤解もひとつのイメージですものね。


ご当地バカ百景―噂で描いた47都道府県ご当地バカ百景―噂で描いた47都道府県
一刀

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『世界がもし100人の村だったら』
- 2017/05/13(Sat) -
池田香代子 『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス)、読了。

一時期、話題になった本。
今更感満載ですが、読んでみました。

地球を構成する人々を、100人の村人に置き換えて
様々な角度から表現していきます。

結局は、構成比率を百分率で表しているだけなのですが、
100人の村人に置き換えるだけで、人々の心に入っていったのは
なぜなのでしょうか?

単に、話題になった本ということで、それまで無関心だった分野に
社会が目を向けるようになり、理解が進んだということなのか、
100人の村人に置き換えることで、表現として理解を助ける力があったのか。

なぜ、そこまで日本の社会で話題になる要素があったのか
正直わかりませんでした。

そんなことより、個人的には、本文よりも、
あとがき的に付け加えられた、この本の編者による
ネタ元というか出典に関する調査の方が興味深かったです。

大元の『世界がもし1000人の村だったら』が、「100人の村」に安易化され
後半に様々な情報が付け足され、
客観的情報にすっと価値観を受け付ける形容詞や副詞が添えられ、
自分の気に入らない行は抹消され、
どんどん形を変えて、インターネットの海を泳いでいく・・・・・・。

この変質というか変容の過程が、
どのような価値観を持った人に、この文章が利用されてきたかを物語っているようで、
その追跡調査の労をもって、編者は評価されるべきではないかと感じました。

社会科学的分析の題材として、
この文章の塊が辿った変遷というのは、非常に興味深いものだと思います。


世界がもし100人の村だったら世界がもし100人の村だったら
池田 香代子 C.ダグラス・ラミス

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『「仕組み」仕事術』
- 2017/05/11(Thu) -
泉正人 『「仕組み」仕事術』(Discover)、読了。

どなたかの著作で、この本が紹介されていて、気になってました。

様々な仕事をいくつかのフォーマットでパターン化したり、
ルールを決めて仕組みとして固めたりすることで、
非常に効率的に仕事が進められるようになるというのは
私自身も経験して、実感しています。

で、自分なりに評価してみて、私は仕組化がそれなりに得意なタイプだと思っています。
ただ、残念ながら、自分の行動を仕組化して継続することも得意なのですが、
それを誰かに任せるということができないんです(悲)。

自分の仕事はとことんまで効率化していくエネルギーがあるのに、
他人に任せる勇気がないから、自分の仕事の密度が濃くなっていく一方で、
著者のように、自分の時間を将来のために有効活用することができていません。

そこを解決するためのヒントが欲しかったのですが、
残念ながらそこは、「勇気をもって他人に任せる」ということしかないようです・・・・・・。

一度試しに誰かに任せてみたら、楽になるのを実感できるから、やってみな!
ということなんだと思いますが、「もし引継ぎが上手く行かなかったら・・・・」と思うと
不安で不安で、心が落ち着かなくなります。
結局、誰かにお願いしても、後で自分自身で大丈夫か点検をして回ることになり、
時間の効率化にはつながらず・・・・・。

本作でいろいろ紹介されている仕組化の方法は、
自分でやっていることから、不十分なことまで、総点検できたので
参考になりました。

が、肝心の、他人に任せる勇気を出す秘訣、誰か教えてくださ~い(汗)。


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