『まじめの罠』
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- 2017/03/31(Fri) -
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勝間和代 『まじめの罠』(光文社新書)、読了。
このところ、経済コメンテーターから、キワモノ系タレントに 扱いが変わってきているような感がある著者。 本作で論じている「まじめ」とは、ある目標に一心不乱に向かって行ってしまうこと。 目標に向かってまじめに努力した結果、トータルで見ると自分も周囲も悪い方向に 陥ってしまう行動のことを指しています。 著者の指摘する「まじめ」な行動は、 言われたとおりにまじめに実行するという行動が得意な日本人には よく見られる行動パターンだと思います。 「なんで、そんなことをやんなきゃいけないの?」と疑問を持つのではなく、 「指示されたからやりました」的な。 そういう、頭を使わない人間が増えていくと 社会が悪い方向に堕ちて行ってしまうというのは分かります。 でも、本作のように、半分以上もの紙面を割いて 「アレがいけない」「コレがいけない」とダメな行動を列挙しなくても もう十分、ダメなところは分かりましたから、どう変えるかの議論に早く進みましょうよ と言いたくなってしまいました。 なんだか、著者の愚痴を延々と聞かされているような気分になり 途中で気が滅入ってきました。 で、解決策はというと、たぶん、こういう行動が身に付いちゃってる人には 無理ですよ・・・・・と言いたくなるような、啓発度の高い項目が並びます。 これを読んでいると、もう、人間は2種類に厳然と分かれるんだろうなと。 勝間的な人と、まじめな人と。 私は、やっぱり勝間的な人の方に入っていたいので(爆)、 これからも多分、勝間さんの本は気になるものがあれば読むと思いますが、 もう少し建設的な内容のものが良いなぁ。
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『初陣 隠蔽捜査3.5』
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- 2017/03/30(Thu) -
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今野敏 『初陣 隠蔽捜査3.5』(新潮文庫)、読了。
隠密捜査シリーズの第2弾を早く読まなきゃ・・・・・と言いながら、 先に第3.5弾を読んでしまうわたくし。 第3.5弾という半端な数字が示す通り、 本作は、スピン・オフ短編集です。 シリーズ第1弾~第3弾では、キャリアの竜崎伸也が主人公で描かれる出来事を、 別のキャリア・伊丹俊太郎の目線で描いています。 竜崎は、本音と建前を使い分けない、全てが理屈の塊のような人物。 合理性でしか判断しない異端のキャリアです。 一方の伊丹は、警察官僚組織というものを十分に念頭において行動しますが、 現場主義を打ち出し、部下のところに下りてくる姿勢は、やはりキャリアとしては異色。 この2人の特徴的なキャリアの対比が、 この短編ではより際立った形で描かれており面白いです。 第3弾の『疑心』は、正直、警察小説としてはあまり面白くなかったのですが、 なんで、そんなストーリー展開になってしまったのかの理由が、 本作で分かるようになっているので、一応、頭では理解できました。 それで面白さが回復したというわけではありませんが・・・・・。 全体的に、キャリア官僚がどのような思考で物事を判断するのか、 基準なり判断軸なりがわかって面白かったですし、勉強になりました。 本作を独立した小説として見てしまうと物足りないところはありますが、 あくまでスピン・オフとして読むと満足できました。
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『三重「地理・地名・地図」の謎 』
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- 2017/03/30(Thu) -
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岡田登 『三重「地理・地名・地図」の謎 』(じっぴコンパクト新書)、読了。
続けて三重県ネタ本を。 自虐系でコメディタッチだった前のモノに比べると、 真面目にオーソドックスな情報紹介となっている分、 面白みに欠ける感じです。 扱っているネタ自体も、もともと知っていたものが多く、 あまり目新しさは感じられませんでした。
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『三重の法則』
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- 2017/03/29(Wed) -
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三重の法則研究委員会 『三重の法則』(泰文堂)、読了。
「三重の法則」と名乗るほど、 法則っぽい建て付けのネタは少なかったですが(苦笑)、 情報として知らないものも結構あって、楽しめました。 そして、方言って、やっぱり面白いですね。 自分がしゃべっている言葉が、他所の人にはどう聞こえているのか、 本当に意味が分からないのか、聞き取れないだけなのか、 違和感はあるけど意味は分かるのか。 「伊勢のな言葉」、「やんやん語」の 気の抜けた感じが、私は好きです。 あと、全編にわたって、ちょっと自虐的なのが、三重県民らしくて良いと思います(爆)。
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『シュレディンガーの哲学する猫』
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- 2017/03/28(Tue) -
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竹内薫、竹内さなみ 『シュレディンガーの哲学する猫』(中公文庫)、通読。
ブックオフでドカ買いしたときに勢いで買ってきた本ですが、 読んでみてもチンプンカンプンでした(苦笑)。 サイエンスライターのもとに、哲学を語る猫が現れた・・・・・という設定で 小説のようなエッセイのような説明文のような文章が展開されるのですが、 小説仕立てになってても、分かりやすくはなっていない(哀)。 変に小細工をしてしまった感じで、逆に分かりにくいかも。 私の頭が悪いだけか。 そもそも、シュレディンガーの猫の思考実験自体の意味が 分かっていないのですから(爆)。 登場する哲学者たちが、 どれもみな、小難しい概念論を繰り広げる人たちばかりなので、 私の好みの哲学の話とは、ちょっとズレちゃってました。
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『おしえてさかなクン』
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- 2017/03/27(Mon) -
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さかなクン 『おしえてさかなクン』(PHP研究所)、読了。
朝日小学生新聞での連載をまとめた一冊。 お魚に関するエッセイ+イラストです。 文章は総ルビで、小学生向けの本のようです。 が、魚好きなら大人でも楽しめます。 可愛らしいイラストには、お魚愛があふれてますね。
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『あの日あのとき』
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- 2017/03/27(Mon) -
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松永敏 『あの日あのとき』(月兎舎)、読了。
いただきものの本。 ご自身の少年時代の思い出を 自筆イラストとともにつづった一冊。 エッセイとしてはイマイチで、 個人的な絵日記を読んでいるような気持になりました。
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ダイビング @尾鷲 梶賀浦
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- 2017/03/26(Sun) -
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ウミウシ、そしてエビカニです。
冬の海って感じ ![]() こんな白い点、撮れない(><) ![]() 藻場でうろうろしてました ![]() こちらは藻場で大発生中 ![]() こちらは美しいですね ![]() 背中のブツブツ感まで撮れました(笑) ![]() これも梶賀では定番 ![]() デカくて画面からはみ出そう ![]() こんな小さな毛玉ちゃん、撮れない(哀) ![]() グリーン大量発生中 ![]() 褐色も居ました ![]() 砂地の定番 ![]() 久々にアカホシちゃんも ![]() カニは梶賀ではあまり目にとまらないかも ![]() かくれんぼ中 ![]() ↓海の写真はこちら かもめ組図鑑 |
ダイビング @尾鷲 梶賀浦
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- 2017/03/26(Sun) -
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小雨がそぼ降る寒い日、
お花見の予定がキャンセルになったので、ダイビングに変更。 ちょっと波が立っていて尾鷲行野浦の予定が梶賀浦に変更に。 コカジカ前とNECO一番です。 小物がたっぷり見られて満足ダイビングでした。 まずはお魚から。 堂々と逃げません ![]() いつも会います ![]() 岩陰でクリーニング中 ![]() これはブダイ系の幼魚? ![]() じっと止まってました ![]() 穴から出ちゃった ![]() デカい個体でした ![]() 梶賀の海ではかなり派手な色 ![]() 卵の中が透けて見えてました ![]() 超小さい! ![]() まるでセミナイト ![]() ↓海の写真はこちら かもめ組図鑑 |
『魚・さかな・肴』
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- 2017/03/25(Sat) -
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粟屋充 『魚・さかな・肴』(主婦の友社)、読了。
仕事で東京に行ったときに、空き時間に神保町をぷらぷら。 久々の古書店街の空気を楽しみました。 そんなときに買ってきた一冊。 店頭でパラパラとめくってみたときは、 紙面構成の感じから「ちょっと辞典っぽいのかな?」と感じたのですが、 実際に読んでみると、エッセイとして上質な文章で、 非常に面白かったです。 著者が魚大好きなのはすべての行間から漂ってきています。 そして、それぞれの魚に合わせたお薦めの食べ方も紹介されており、 グルメガイドとしても、地方の郷土食ガイドとしても面白いです。 一方で、食材マニアの人にありがちな 変なものまで何でも愛好するという特異さはなく、 例えば、サバフグには毒がないと聞いても、自ら調理して食べることは控えたりと 非常に真摯に魚の食文化に向き合っている印象を受けました。 続編も出ているようなので、 お魚エッセイとして楽しんでいきたいと思います。
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