『金融報復リスクヘッジ』
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- 2017/01/31(Tue) -
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相場英雄 『金融報復リスクヘッジ』(徳間文庫)、読了。
リーマンショック後の日本の金融界を舞台に ビジネスや官僚の世界の駆け引きを描いた連作短編集。 冒頭の「ロング・ショート」は、投資ファンドの話で、 ちょっと専門用語を使った会話を前面に出し過ぎた感があり、 小説としてのテンポが悪いように感じました。 話が進むにつれて、段々と角が取れて読みやすくなりましたが、 読者が置いてきぼりになってしまうのは残念でした。 私の好みは、やっぱり、民間人だけでバタバタ揉めているものよりも、 官僚と民間がやり合うお話(笑)。 官僚って、この手の話では悪者として描かれることが多いですが、 それでも、国全体の舵取りを意識して職務に取り組んでいる視野の広さや タイムスパンの長さは、やっぱり惹かれるモノの見方です。 本作でも、落合という官僚が登場しましたが、 この人の理屈も、私は、興味深く読ませてもらいました。 悪人として描かれてますけどね。 金融に関しては、特に官僚のさじ加減一つで 経済に大きな影響を与える分野ですので、 官僚 vs 民間の長編とか、読みたくなっちゃいました。
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ダイビング @串本
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- 2017/01/30(Mon) -
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そして、最後はエビ・カニちゃん。
私のメインでございます。 今回は、エビ尽くしとなりました。 超お久しぶりのフリソデちゃん ![]() 別の穴にはおチビちゃんも ![]() 動き回るので全然撮れず・・・・ ![]() 小さい!(>_<) ![]() さらに小さい!(>_<) ![]() 綺麗ですねぇ ![]() 裏側に回られちゃいました ![]() ウミシダの裏側好きなんです(笑) ![]() じっくり撮りたかった・・・・ ![]() ↓海の写真はこちら かもめ組図鑑 |
ダイビング @串本
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- 2017/01/30(Mon) -
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続いてはウミウシたち。
気持ち的には甲殻類に向かっていたので ウミウシはそれほど真剣に探していたわけではないのですが、 いろいろ目に飛び込んできました。 振り返ったら飛んできました(笑) ![]() そして遠くへ・・・・・ ![]() 基本ちゃんも可愛いですね ![]() 穴の奥で上手く撮れず ![]() 白一色は難しいです ![]() 八丈島のイメージです ![]() 大きな個体でした ![]() ちょっと色が薄め ![]() こんなのに出会えるなんて! ![]() ポツンと居ました ![]() お初にお目にかかります ![]() ↓海の写真はこちら かもめ組図鑑 |
ダイビング @串本
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- 2017/01/30(Mon) -
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仕事で串本に伺い、
そのまま1泊してダイビングを楽しんできました。 5年ぶりの串本は、 晴天&水温18度と、気持ちの良いダイビングができました。 1本目 備前 2本目 住崎 まずはお魚から。 優雅なテングダイたち ![]() もっと群れてましたが上手く撮れず ![]() 逃げられてボケボケです ![]() こちらも立派でした ![]() 近寄って撮りたかった ![]() 穴から出てフラフラと ![]() 南方系の魚は嬉しいですね ![]() こんなに群れているのはお初かも ![]() こちらはお初にお目にかかりました ![]() 良く動き回る子でした ![]() オレンジが可愛らしいですね ![]() 大きな個体でした ![]() 可愛らしくポーズ! ![]() ちょろちょろ ![]() 群れてました ![]() 大きくて立派です ![]() 岩の上で休憩中 ![]() 鮮やかですね ![]() ↓海の写真はこちら かもめ組図鑑 |
『小さいおうち』
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- 2017/01/29(Sun) -
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中島京子 『小さいおうち』(文春文庫)、読了。
直木賞受賞作だけあって、非常に面白かったです。 物語の展開がどうかということよりも、 戦前~戦中の日本社会のありようを、 セレブ一家の女中の目を通して語っていくという視点が興味深かったです。 日本の近現代史を学んだ今の若い人からすれば、 中国に侵略したり、太平洋の国々に侵略したり、後に陥落したりというので、 その頃の日本は真っ暗な生活を送っていたように思ってしまいますが、 本作で語られているのは、それなりに楽しく日々の生活を過ごす日本人の姿です。 主人公が勤める一家の主の仕事が、玩具メーカーということで、 戦争関連の玩具を出せば、戦争景気に乗っかれたという利点はあったでしょうが、 それにしても、日々の生活は、私たちの想像を超えて穏やかです。 そんな現代人とのギャップを体現する人物として、 甥御を作中に登場させており、読者が置いてきぼりにならないようにする 役目を担わせているのもサスガ、上手いです。 よくよく思い出してみれば、我が家の曽々祖父は、 昭和17年に木造3階建ての豪邸を建て(当時はちょっとお金のある家だったんです)、 町の中で一番目立つ建物だったようなのですが、 昭和20年の大空襲で見事に焼け落ちたそうで・・・・・。 今の人の感覚からすれば、あの戦争中に家を建てるなんて! と思っちゃいますが、当時の人の感覚からすれば、 戦争景気に乗っかった投資だったんでしょうね。 ま、我が家の中では、黒歴史になっており、 曽々祖父、曽祖父の代は、曽々祖母、曽祖母の名前で呼ばれています(爆)。 と、つらつらと、いろんなことを思いながら読める、 頭の中に世界が広がっていく本でした。 裏表紙には「最終章が深い余韻を残す傑作」とありましたが、 私は、そこまで最終章に感動はなかったです。 昭和という時代が、それだけしっかりと描かれていたということなんだと思います。
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『カササギたちの四季』
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- 2017/01/28(Sat) -
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道尾秀介 『カササギたちの四季』(光文社文庫)、読了。
道尾作品にしては、やけにカラッとした作品で、 「いつか、どーんと暗い話に落ちるのかな」と思って読み進めましたが、 最後までのほほんと明るい作品で、 菜美の身に起きた事件とかに期待しちゃった分、なんだか肩透かし。 道化役が、一見それらしいけど的外れな推理を披露し、 それを探偵役が覆していくという二段推理は作品として手が込んでいると思いますが、 探偵役が道化役の顔を潰さないように、わざと的外れな推理を当たっているかのように 見せてあげるという演出は過剰ではないかと思いました。 また、そこまでしなければいけない理由も、ないように思えました。 1個1個は、たいした罪のないお話なので、 気軽に読むには手ごろな本ですが、 道尾作品だと思うと、なんだか勿体ないなぁ・・・・と思ってしまいます。
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『本日、サービスデー』
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- 2017/01/27(Fri) -
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朱川湊人 『本日、サービスデー』(光文社文庫)、読了。
朱川作品にしては軽いタッチの作品が続き、 ちょっと私のイメージとは違ってました。 ギャグが上滑っていると言いますか・・・・・。 報われない人生を歩む人々に訪れる転機。 自殺だったり、悪魔との出会いだっり。 そこから思わぬ逆転を狙って・・・・というプロットは、 もう一捻りしないと、どこかで書かれていそうな気がします。 個人的には「あおぞら怪談」が一番面白かったです。 古いアパートに出没する手だけの幽霊、その名も「るみ子」。 幽霊と同居して何不自由なく暮らしているのだから放っておいてやればいいものを、 何かとお節介を焼きたがる主人公のせいで、ドタバタ劇に。 軽ーい筒井康隆作品のようでした。 でも、朱川作品には、もうちょっと情緒だったりブラックさだったりを 求めたくなっちゃいますねぇ。
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『人とは違う株のやり方』
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- 2017/01/26(Thu) -
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天海源一郎 『人とは違う株のやり方』(幻冬舎)、読了。
これも、いただき物の本。 私自身、投資には全く興味がなく、やったこともないのですが、 株で儲けようと企んでいる人が、 どんな本で勉強しているのか気なったので、後学のために・・・・。 で、第1章をペラペラと読み進めてみたのですが、 株式投資の話というよりも、なんだか人生訓を聞いているかのような どういう心構えで日々向き合うかという話が続きます。 これが結構、面白かったです。 要は、楽して儲けようとするな!ということなのですが、 株式投資の話に限らず、仕事に向き合う姿勢として読むと、 タメになることが書いてあります。 自分のお金で投資をしている人に向けた言葉ですから、 他人のカネで仕事をするサラリーマンとは本気度が違うのでしょうね。 株式投資のことは結局よくわかりませんでしたが、 仕事の心得として読むには、面白かったです。
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『日本史「謎の人物」意外な正体』
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- 2017/01/25(Wed) -
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中江克己 『日本史「謎の人物」意外な正体』(PHP研究所)、読了。
こちらも、いただき物の本です。 「意外な正体!」と銘打っている割には、 正体についての解説がほとんどないという(爆)。 歴史に登場する人物には、 こんな謎が伝えられています・・・・という謎の紹介に終わってます。 特に得られる新しい情報はないですが、 ま、暇つぶし用の本ですね。
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『知っているようで知らない知識』
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- 2017/01/24(Tue) -
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松本健太郎 『知っているようで知らない知識』(彩図社)、通読。
さて、自分じゃ買わない雑学本シリーズ。 実は、実家のお店でお客様からいただいた本の箱を一気に整理したので この手の本が目についちゃったんです。 今度は雑学ネタ集。 まえがきで著者自身が、 「好奇心も手伝って疑問に思っていることを書きとめているうちに、相当な数になりました」 と書いているとうり、雑多な情報が羅列されています。 一応、「食卓」とか「健康」とか「生き物」とかジャンル分けされていますが、 各ジャンルの中のネタはバラバラ。 しかも、ネタの情報レベルは、大した深堀りができてないです(悲)。 というわけで、得られる知識量は少ないです。 むしろ、なぜ著者が、そのネタに興味を持ったのかという きっかけの方を書いてくれた方が、まだ興味を持てたかもしれません。
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