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『夜回り先生』
- 2016/01/23(Sat) -
水谷修 『夜回り先生』(サンクチュアリ出版)、読了。

名前は聞いたことがあった「夜回り先生」。
一体、どんな活動をしている人なのだろうかと思い、読んでみました。

まず、思っていた本の体裁と違っていたことに驚き。
勝手に、ルポルタージュのような、客観瀬のある記述をイメージしていたので、
著者自身が物語の主人公であるかのような、情緒たっぷりの文章に
ちょっとたじろいでしまいました。

「なんだか、自分大好き、自分の活動自画自賛な感じの人だな」と
鼻白む思いを最初は持ってしまったのですが、
よくよく考えると、非行に走る少年少女には、こういう世界観をもった人が
刺さるのかなと思い直しました。

自己陶酔型のファンタジーに浸っている人だからこそ、
その人の世界に入ってしまえば、今まで自分が居た辛く悲しく寂しい世界から逃避できる。
まずは、今までの生活と、自分を切り離すことが第一の少年少女にとっては、
現実を忘れさせてくれるファンタジーな大人が安心できるのかもしれませんね。

こういう存在も世の中には必要なんだなと、
自分の日常とは距離を置いたところで感じた本でした。


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水谷修

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『新・ムラ論TOKYO』
- 2016/01/22(Fri) -
隈研吾、清野由美 『新・ムラ論TOKYO』(集英社新書)、読了。

新国立競技場が隈研吾氏のデザインに決まりましたねー、
ということで本作を読んでみました。

著者の2人が下北沢、高円寺、秋葉原、そして小布施の街を歩きながら
対談をしているのですが、街に対する素直な感想が聞ける一方で、
対談の前に挿入される隈氏の解説は、自分の見解として昇華させた内容のものが読めて、
非常に興味深いものになっています。
この絶妙なバランス感覚が心地よい本でした。

東京は大都会だといえ、そこに住んでいる人間の半分以上は地方から出てきた人であり
私も含めて田舎モノが、「都会の生活ってきっとこんなんだわ」と想像しながら
東京の日常というものを作りあげているのだろうなと思います。

だから、街ごとに、「この街にはこうあって欲しい」というような期待感が働き、
より特徴が強化されて行くのかなと。

一方で、普通の地方都市は、そういう都会の良いところをつまみ食いして
取り入れようとするので、中庸で平凡な街になってしまうのかなと。

どちらが良いとか悪いとか言うわけではなく、
そういう役回りなんだなと思うようになりました。

都会の街も面白いですが、
田舎の町もそれぞれに特徴が上手く出せれば、いくらでも面白さは発掘できるように思います。

都会だけに目を注ぐのではなく、
面白い街を楽しめるような視野の広さを身につけたいものです。


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『上から目線の構造』
- 2016/01/21(Thu) -
榎本博明 『上から目線の構造』(日経プレミアシリーズ)、通読。

「構造」なんて言葉で括られているので、
社会科学的な考察を期待してみたのですが、感覚的な記載が多くて残念でした。

大学の先生ということで、
自分の受け持つ学生たちの話もところどころに出てくるのですが、
こんなひ弱な学生たちが集まっちゃう大学って・・・・・と
他人事ながら心配になりました。


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『中国古典 名著のすべてがわかる本』
- 2016/01/19(Tue) -
守屋洋 『中国古典 名著のすべてがわかる本』(知的生きかた文庫)、通読。

「○○のすべてが分かる本」というのは、
大概、何もわからないのでございまして、これも然り。

『論語』『易経』から、『貞観政要』『菜根譚』と
中国の古典23書が紹介されていますが、
それぞれの解説ページ数が少ないので、
面白さが伝わってきません。

やはり、長年生き長らえている古典というのは、
その思想が面白いのはもちろんのこと、
文章そのものが心に刺さってくる部分があるのだと思います。

それを、原文から離れて要約してしまうと、
教科書的な解説文になってしまい、面白さが伝わらないんだろうなと。

手軽に古典を知ろうと思う、私の心根がきっと良くないのですね。


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『必ず頭角を現す社員45のルール』
- 2016/01/19(Tue) -
吉越浩一郎 『必ず頭角を現す社員45のルール』(三笠書房)、読了。

著者のブランド力からすると
ちょっと物足りない感じがする内容です。

45のルールということで、著者のモットーが抽象化されているというより
むしろ一般化されてしまった感があり、もっと吉越ブランドを
前面に押し出して欲しかったなという印象です。

「決断を迫られる前に判断を重ねておく」とか、
その通りだと思い、今の自分の追い込まれ感満載の仕事ぶりを反省。


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『盲人重役』
- 2016/01/17(Sun) -
城山三郎 『盲人重役』(角川文庫)、読了。

地方鉄道の弱小鉄道会社が生き残るため
身を粉にして働く一役員のお話。

鉄道業というのは、とりあえずインフラを走らせておけば
一定数の乗客は見込めるということで、
経営陣に、将来に対する危機感が薄くなってしまう面はあるのかもしれませんね。

そんな中で、先手を打っていかないと大資本のライバル鉄道会社に負けると見て、
インフラの更新、観光客誘致、バスの活用、そして天皇陛下の御幸まで
企んでしまうやり手の役員。

やや上手く行き過ぎの感もありますが、
とにかく打てる手は全部打つというエネルギーを感じさせてくれる主人公です。

モデルが居るのかしら?と思って検索したら、島原鉄道の宮崎康平氏がそのようで、
まさに本作で描かれていたように、過労で失明されてしまったようですね。
それでも、昭和天皇のガイドをこなされたとは凄い執念です。

家出してしまった奥が残念な描かれ方で、
仕事のセンスはあっても、奥様選びのセンスはなかったということなのでしょうかね。


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『イン・ザ・ブラック』
- 2016/01/16(Sat) -
アレン.B.ボストロム、広瀬元義 『イン・ザ・ブラック』(あさ出版)、通読。

なんだか格好つけたタイトルですが、
要は、黒字にしましょう!という話で、
それほど目新しい話ではなかったです。

ま、基本的なことを押さえた本と言いますか。

もうちょっと尖がった内容を期待していたので
そこは物足りなかったです。


イン・ザ・ブラック 継続的な黒字会社をつくる9つの原則イン・ザ・ブラック 継続的な黒字会社をつくる9つの原則
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『読書からはじまる』
- 2016/01/16(Sat) -
長田弘 『読書からはじまる』(NHKライブラリー)、通読。

読書についてのエッセイだと思って買ってきたのですが、
もっと幅広く抽象的な世界観のお話でした。

こういう本は、心に余裕があるときに読まないと、
同じゆったり感に浸れず、頭に文章が入ってこないものですね・・・・・。

忙しい中で息抜きのつもりで手にするには
馴染まない本でした。


読書からはじまる (NHKライブラリー)読書からはじまる (NHKライブラリー)
長田 弘

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『先送りできない日本』
- 2016/01/15(Fri) -
池上彰 『先送りできない日本』(角川ONEテーマ21)、読了。

3.11の直後に書かれた本。

ただ、日本社会の諸問題を分かりやすく解説はしていますが、
3.11後に何かが変わったのか、もしくは3.11後にさらに何かの確信が強まったのかというのが、
あまり伝わってきませんでした。

というわけで、あんまり刺さってくるものがありませんでした。

自分の頭で考える・・・・となったときに
ちょっと池上さんの優し過ぎる解説では、頭が動くだけの衝動をもらえない感覚があります。
受け身なコメントであれですけど・・・・。


先送りできない日本  ”第二の焼け跡”からの再出発 (角川oneテーマ21)先送りできない日本 ”第二の焼け跡”からの再出発 (角川oneテーマ21)
池上 彰

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『棄霊島』
- 2016/01/13(Wed) -
内田康夫 『棄霊島』(文春文庫)、読了。

浅見光彦シリーズの上下巻の大作です。

五島列島の取材で意気投合した元刑事が、静岡の御前崎海岸で死体となって見つかる。
現役刑事時代に追っていた軍艦時までの連続殺人事件の疑いがある転落事故に
30年のときを経て光彦が挑む!

こんな感じの要約ですかね。

五島列島など観光名所の案内もあり、
軍艦島に象徴される産業の発展と衰退の歴史、
そしてその裏側にある朝鮮人の強制労働など
いろんな要素が絡み合っていて面白い作品でした。

光彦シリーズでは、ときどき著者の主義主張が急に語られるような突飛さが気になる時があるのですが、
本作では、大きな歴史のうねりの中で、著者の思いが上手く消化できていたように感じました。

この新幹線、関係者が乗り合わせすぎだろう!と思うところがないわけではないですが、
サスペンスというよりも、歴史ものとして興味深い作品でした。

しかし、本作は、朝鮮人問題を扱っているので、
テレビドラマ化は結構しんどそうですね。


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