『日本進化論』
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- 2015/10/31(Sat) -
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出井伸之 『日本進化論』(幻冬舎新書)、通読。
薄い本なので、短い時間で読めます。 文章も分かりやすいです。 ただ、元ソニーCEOの肩書きで述べるべき内容がこれなのかなぁ? という思いがあったのも確か。 もっと突っ込んだ切り口で、日本の未来、 特に、日本の電子製品やそれらが実現する世界観を語って欲しかったです。
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『日本の大学』
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- 2015/10/31(Sat) -
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桂文珍 『日本の大学』(PHP文庫)、読了。
落語家が大学で講義を行ったことについてのエッセイ ・・・・・・と聞いたら、毎週いかに面白い話を繰り広げたのかが気になるところですが、 本作は、結構、お堅いつくりです。 というか、著者がかなり説教臭い性格をしています(苦笑)。 文章表現は相応に柔らかいのですが、眼差しが厳しいというか、チクチクしているというか。 ちょっと方に力が入りすぎたんじゃないのかな?と思ってしまうエッセイでした。
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『働く。』
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- 2015/10/30(Fri) -
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日野原重明 『働く。』(冨山房インターナショナル)、読了。
温かい言葉に出会えるかな?と思って読んでみたのですが、 なんと、日野原センセ、よど号ハイジャック事件の被害者だったんですね! その衝撃が大きすぎて、他の温かい言葉の印象が飛んじゃいましたわ(苦笑)。 日野原センセの眼差しが優しいのは予想通りだったのですが、 先生が向き合った学生さんが、まだ悩みとして明瞭になっていないようなモヤモヤした思いを 素直に先生に相談している姿を読み、その純粋さというか、 素直さが羨ましいなぁと思ってしまいました。 私だったら、何とか具体的な言葉にしよう、分かりやすい話に組み立てようと悪戦苦闘し、 結果、モヤモヤした思いを解決することよりも モヤモヤを言葉にする行為に一生懸命になってしまうという 本末転倒なことをしてしまいそうです。 もっと素直に自分の感情に向き合わないといけないなと、反省しました。
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『怪魚ウモッカ格闘記』
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- 2015/10/30(Fri) -
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高野秀行 『怪魚ウモッカ格闘記』(集英社文庫)、読了。
タイトルに惹かれて買ってみました。 UMAであるインドの謎の魚、その名も「ウモッカ」を探しに行くという冒険譚。 ただし、冒険そのものだけでなく、ウモッカ情報との出逢いから、専門家へのヒアリング、 インド渡航の準備、そしていよいよ出国・・・・・と、 準備段階から時系列に沿って、アレコレと読むことができます。 冒険そのものがどういうことかを知るのではなく、 冒険に惹かれる人というのは、どういう思考回路で、どういう行動を起こすのかを知ることができます。 馬鹿馬鹿しいことに、これだけ一生懸命、時間をかけて努力できるというのは、 非常に幸せなことだと思います。 そういう思いをひしひしと感じて、いよいよ出発!というところまで来たのに、 何その展開!?というオチ。 確かに、準備段階において、さらっと懸念には触れていましたが、 まさか、この展開となってしまった冒険譚を、本にしようと思うなんて・・・・・・ という出版側のチャレンジ精神に驚きました。 ま、インド的な適当さも垣間見えて、面白かったですけどね(笑)。 他の作品も読んでみたくなりました。
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『お客様にしなければならない57のこと』
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- 2015/10/30(Fri) -
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中谷彰宏 『お客様にしなければならない57のこと』(PHP文庫)、読了。
サクサク読めるお手軽本ですが、 結構、視点として面白いものもあったりして、 気づきを得るには良かったです。 時々、チェックリスト代わりに使ってみるのが 良いのかもしれません。
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『ソーシャルインフルエンス』
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- 2015/10/29(Thu) -
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本田哲也、池田紀行 『ソーシャルインフルエンス』(アスキー新書)、通読。
なんだか凄く、自信満々な感じで書いていることは伝わってきたのですが、 いざ、その中身はというと、イマイチぴんときませんでした。 上手く行ってるぞ!という勢い重視のような。 紹介されている事例は、確かに分かりやすい展開事例だと思うのですが、 それが汎用化できるほどには普遍化できていないように感じてしまったというところでしょうか。 ま、まだ体系化されるのはこれからのジャンルのような気もしますし、 こんなところでしょうかね。
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『TAKE ACTION』
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- 2015/10/28(Wed) -
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慎泰俊 『TAKE ACTION』(DISCOVER)、読了。
思い立ったときに行動を始めるということの大事さは、頭では分かっていても、 なかなか実際の行動には移せないもの。 その目標が大きければ大きいほど。 で、実際に行動を起こした人の本を読んでみようということで、 本作に挑戦。 モルガン・スタンレーで働きながら、 NPO法人を立ち上げて、二足の草鞋でアグレッシブに活動しているという著者。 ただでさえ、投資の業務はハードワークだろうに、 平日の夜と土日をNPO法人活動に捧げるという姿は、もうスーパーマンです。 正直、ここまで凄い話だと、真似しようとも思い至らないぐらいです。 ただ、著者が、NPO法人の立ち上げに関心を持ったきっかけには共感できましたし、 そもそもモルガン・スタンレーで働き始めた経緯も、金融エリートの一般的なイメージとは違い、 どちらかというと、本業もNPO活動も、やりたいことをやれるタイミングで一生懸命やったら 結果的に今の形になりました・・・・という感じです。 もちろん、「一生懸命」のレベルが、凡人と大きく違うのでしょうが。 今の目の前のことを一生懸命やるから、次の展開に繋がり、 結果的に、非常に大きなエネルギーを生むことができるのかなと思いました。 そして、本作では、凄いこと、大きいことの話に終始するのではなく、 日々の行動の変え方や目線の変え方など、具体的な話を後半に開設していることで、 「まずは、ここから自分もやってみよう」と思わせるものがあります。 刺激的な読書でした。
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『いつでもいまが出発点』
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- 2015/10/28(Wed) -
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宇佐美百合子 『いつでもいまが出発点』(幻冬舎)、通読。
この手のヒーリング本は、普段は決して手に取らないのですが、 最近、仕事や人間関係などで大きな疲労感をもたらす出来事が続いたので、 あ、こういうときに読むと良いのかも・・・・・と思い、試しに買ってみました。 が、自分がどんな状況に置かれていようと、 この手の本は自分には刺さらないのだと確認できました(苦笑)。 ジャンルへの相性というものがあるんでしょうね。
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『レシートを捨てるバカ、ポイントを貯めるアホ』
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- 2015/10/28(Wed) -
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坂口孝則 『レシートを捨てるバカ、ポイントを貯めるアホ』(朝日新書)、通読。
新書のタイトルには、口の悪さで釣るものが散見されますが、これもそのクチ。 内容は、①購入記録をきちんと取って無駄遣いをなくそう、②ポイントはすぐに使用しよう、 というシンプルな行動を提案しているだけです。 本一冊使って語ることなのかしらという疑問はあるものの、 ま、それだけ浪費家が多いということなのでしょうかね。 ダイエット本と同じことかも。 私は渋ちんなので、本作で紹介されていることは概ね実行済みでした(苦笑)。
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『社会起業家』
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- 2015/10/27(Tue) -
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斎藤槙 『社会企業起業家』(岩波新書)、読了。
続け様に社会起業家の本。 こちらは、どちらかというと理想を抱いて社会活動をしている側面に クローズアップしているので、私の苦手な方向に偏っている印象です。 アイスクリーム屋をやりたい!から始まっているのではないかと思うのですが、 本作での紹介は、ホルモン成長剤回避とか、温暖化対策とか、ホームレス救済とか、 そういう付加価値の部分ばかりにスポットを当てているので、 そもそもの事業開始の動機が歪んで伝わってしまっているような気がします。 事業を始めてみたら、いろいろ社会問題が気になるようになって、 チャレンジしたり、軌道修正したりして、今の事業の形になった・・・・・というのが 本音の部分ではないでしょうか。 端から聖人君子のような理念を掲げて事業を開始したかのような 錯覚をもたらす紹介は、結局、このような活動を目指す人の視点をゆがめてしまい、 今後の失敗事例を増やす手伝いをしてしまうのではないかと危惧します。 私が大学生の頃、就職活動の企業説明会で、ベネッセの人事担当者が 「ベネッセというとCSRを想起する学生が多いようだが、民間企業であるからには利益を目指す」と 明言されていて、むしろ、現実をしっかり捉えて、堂々としている姿が格好良いなぁ、 変に猫を被った演出をしないのは信頼できるなぁと感じました。 社会企業家の紹介においても、このような冷静さと現実性が必要なのではないかと思います。
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