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『社会起業家になる方法』
- 2015/10/26(Mon) -
大島七々三 『社会起業家になる方法』(アスペクト)、読了。

社会企業家というと、理想を追い求めて頭でっかちな人をイメージしちゃうのですが、
本作で取材された人々は、いずれも、自分の活動を「事業」としてしっかり見据えていて、
きちんと収益も上げて、継続的な活動にしていこうという
現実的な目線を持っているので、共感することができました。

出発点も、高尚な理想を目指すのではなく、
「地元の町が寂れているから何かイベントをやろう」とか
「自分が欲しいと思ったサービスがないから、自分で作ってしまおう」とか
どちらかというとビジネス視点、もしくは自分本位(良い意味で)な視点であり、
そこにも地に足の着いた安心感を覚えます。

社会企業家とか、NPO法人とか、
食べていけないけど、理想に向けて燃える人々を想像してしまいがちですが、
きちんと一人前の仕事として、事業として成立させることができたら、
面白い活動であり、やりがいのある活動なんだろうなと思います。

社会起業家に対する見方が変わった一冊でした。


社会起業家になる方法社会起業家になる方法
大島 七々三

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『地域再生の罠』
- 2015/10/25(Sun) -
久繁哲之介 『地域再生の罠』(ちくま新書)、読了。

これは面白かったです。

地域再生の成功事例として取り上げられる町が、
実は、閑古鳥の鳴いている状態だった・・・・・という事象から、
なぜ、その地域再生施策が失敗に終わったのかを解きほぐしていきます。

先日、実家のある商店街に帰ったのですが、
地域のお祭りの日は当然、お客さんで溢れかえっています。
しかし、祭りの翌日は、それはもう淋しいもので・・・・・。
しかも祭りの当日も、実際は通行人が多いというだけで、
商店街のお店を利用してくださる方は思うほどには伸びません。

商店街の空き店舗やさら地になった部分を活用(もしくは隠蔽)しようとして
市が休憩所をたくさん設置するようになりました。
一見、来場者への優しいサービスのように見えるのですが、
無料で座れる場所ができたことで、屋台で食べ物を買って食事に買える人が増え、
我が家のような飲食店にはお客様が流れてこなくなってしまっています。
地元飲食店の犠牲の上に成り立っている来場者サービスなんです(悲)。

そういう、ちょっとした思い付きで、お客様のためをおもってやっているつもりの施策が、
実は地元商店には歓迎されていないという事実を目の当たりにしたばかりだったので、
本作で、実名をもって取り上げられている各地の商店街や市街地中心部の様子や
地元民の醒めた見方については、非常に納得性を覚えてしまいました。

じゃあ、どうしたら良いの!?というところなのですが、
本作ではそこまでの答えは得られません。
というか、各地の地元の人間が真剣に考えるべきことなのであり、
著者のようなコンサルタントに頼るべき話とは違うんだろうなと思いました。

お祭りのときは、地元の若者や子供たちが、郷土芸能などを一生懸命演じている姿を見るので、
次世代が育っていない街ではないと信じています。
自分も何か貢献できると、もっと確信を深められるのかなと感じています。


地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)
久繁 哲之介

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『Wedge 2015年11月号』
- 2015/10/25(Sun) -
『Wedge 2015年11月号』

特集の「地方移住」は最近興味があるテーマなので、ナイスタイミング!ということで
新幹線で買って読みました。

地方移住で幸せになった人もいれば、失敗した人もいる。
ま、全員が成功するわけではないというのは、当たり前のことですよね。

この手の当事者取材記事になると、
どうしても成功者のコメントは「ゆったりと時間を過ごせる」「好きなことができる」などといった
深い共感に至らない抽象的なものになってしまいがちですが、
一方で、失敗事例の方は、「地元の人と○○で揉めた」「予想していた○○が違っていた」
といった具体事例が挙げられるので、失敗事例のほうが読後感としては印象に残ります。
記事もそれを狙っているのでしょうが(苦笑)。

冷静に、田舎暮らしの姿を自分なりに想像してみて、
変な期待感を持たずに、まずは、郷に行っては郷に従えの心で
地元に溶け込む姿勢が大事なんでしょうね。

それ以外の記事では、子宮頸がんワクチンが興味深かったです。
薬害の話が女性週刊誌などでセンセーショナルに書きたてられたのを見て、
へぇ、副作用が怖いワクチンなんだねー、と思っていたのですが、
そもそも副作用なのか、ワクチン接種とは関係なしに思春期の女性にみられる病気の発症なのか
分かっていなんだということを初めて認識しました。

予防接種のもともとの概念からすれば、
自然体での発症率(その先の致死率)と、ワクチン接種による副作用発生率+ワクチンコストの
比較で判断すべきことなのでしょうが、
副作用にかかってしまったら、怒りのぶつけどころがなくなるという状況も理解できます。
(もし、これが副作用だったら・・・・の前提ですが)

しかも、思春期の女子が対象ということで、
接種前の説明にも、症状発症後の説明にも母親が前面に登場してくるという構造が
事態を複雑にしているという問題も興味深く読みました。

母親として、当然、娘を守りたいという思いが強いでしょうし、
また、自分が説明を受けてOKを出したことへの罪悪感があるでしょうし、
裏を返せば、責任逃れをしたいという気持ちも生まれるでしょうし、
一定層の母親に関しては、リテラシー不足の問題もあるのではないかなと危惧します。

面白いと表現しては不謹慎かもしれませんが、
社会科学的にも興味深いテーマだなと感じました。


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『まずは社長がやめなさい』
- 2015/10/24(Sat) -
丹羽宇一郎、伊丹敬之 『まずは社長がやめなさい』(文春文庫)、読了。

あんまり頭に入ってきませんでした。

対談の内容がどうこうという前に、
自分の問題意識が追いついていかない感じです。

意見や関心を持たない中で、この手の本を読んでも意味がないですね。

タイミングを間違えました。


まずは社長がやめなさい (文春文庫)まずは社長がやめなさい (文春文庫)
丹羽 宇一郎 伊丹 敬之

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『意にかなう人生』
- 2015/10/24(Sat) -
加藤廣 『意にかなう人生』(新潮新書)、通読。

100円でドカ買いしてきた新書の中の一冊。

おじいちゃんがワーワー言いたいことを書いている印象で、
正直、残るモノがなかったです。

タイトルから、若者、少なくとも30~40代ぐらいに向けて書いているのかなと思ったのですが、
著者と同世代が読んで、気持ちがスッとするという類の本なのかなと推測しました。


意にかなう人生: 心と懐を豊かにする16講 (新潮新書)意にかなう人生: 心と懐を豊かにする16講 (新潮新書)
加藤 廣

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『ザ・ファースト・カンパニー2015』
- 2015/10/23(Fri) -
ダイヤモンド経営者倶楽部 『ザ・ファースト・カンパニー2015』(ダイヤモンド社)、通読。

様々なベンチャー企業が紹介されているようだったので
起業するきっかけみたいな部分について、何か気づきが得られるかなと思い読んでみたのですが、
うーん、企業広告を読んでいるような味気なさでした。

なぜ、その企業を取り上げたのかが伝わってきませんでした。

当然、その企業の売りのようなものは書かれているのですが、
主観的な宣伝文句ではなく、客観的な評価が知りたかったです。

もしくは、主観に徹するなら、創業者の熱い言葉を切り出して見せてほしかったです。

小宮一慶氏が冒頭に登場したので、変に期待してしまいました。


ザ・ファースト・カンパニー2015---新領域を切り開く独創のイノベータ―たちザ・ファースト・カンパニー2015---新領域を切り開く独創のイノベータ―たち
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『閉ざされた夏』
- 2015/10/23(Fri) -
若竹七海 『閉ざされた夏』(光文社文庫)、読了。

とある作家の文学記念館を舞台に起きた連続放火事件と殺人事件、
職員たちが事件の真相を究明しようとするが、そこには作家の秘密も絡んできて・・・・

なかなか大きな事件が起きないこともあって、
非常に小さな範囲で登場人物たちがウロウロしているだけの印象を持ってしまいました。

物語としても、共感する対象が見つからず、
なんだか淡々と日常が進行していく感じです。

これだけのページを割いて書くほどの話なのかな?という作品でした。


閉ざされた夏 (光文社文庫)閉ざされた夏 (光文社文庫)
若竹 七海

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『バターはどこへ溶けた?』
- 2015/10/23(Fri) -
ディーン・リップルウッド 『バターはどこへ溶けた?』(道出版)、通読。

明らかに二番煎じのタイトルであり、
しかも、本書冒頭でも自らネタにしているぐらいですから、さもありなん。

ただ、こちらは、かなり趣味嗜好がロハス的というか、何と言うか・・・・。
ま、ゆったり構えて過ごしなさいということなのかもしれませんが、
私にはあんまり刺さりませんでした。

キツネのようにガツガツする必要はないのかもしれませんが、
タマのように何もしない日々というのは、何のための毎日なのだろうかと
疑問が湧いてきてしまいます。

バターばかりを追いかけることは、多様性の観点からもリスキーだと思いますが、
かといって、ぼーっとしてると、バター以外にも素敵な食べ物があることに
気づけないのではないかと思います。

適度に好奇心、適度に活動的、その適度さに満足している自分、
このバランスが大事なのかなと感じました。


バターはどこへ溶けた?バターはどこへ溶けた?
ディーン・リップルウッド

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『中国・韓国の歴史教科書に書かれた日本』
- 2015/10/22(Thu) -
別冊宝島編集部 『中国・韓国の歴史教科書に書かれた日本』(宝島社文庫)、通読。

かねてから、日中や日韓の歴史認識問題に触れるにつけ、
中国や韓国ではどのような歴史教育、特に日本という国の説明がなされているのだろうかという疑問
持っていました。

まさに、その疑問に答えをくれそうなタイトルだったので読んでみました。

最初の印象は、予想していたほどには
中国も韓国も感情的な記述にはなっていないんだなということです。
記述量もそれほど多くないということもあり、
(ま、自国の歴史を語る上で他国の記述をそんなに増やすのも変な話なのですが・・・)
個々の内容はともかくとして、全般的には冷静な教科書のような印象受けました。

一方で、教科書がどのように学校教育において使われているのかという
運用面に関する解説が一切ないので、片手落ちです。

例えば、私の場合、高校の日本史の先生は教科書をなぞるような授業をしましたが、
中学の社会の先生は、自分でプログラムを組み立てており、ほとんご授業中に
教科書を読むようなことはしませんでした。あくまで試験勉強に自分で使うぐらいで。

どんなに教科書の記述が冷静であったとしても、授業で使われずに、
毒々しい副読本を使っていたり、先生が熱弁を奮っていたりすれば、
教育の結果は全く違うものになってくると思います。
そこを知らなければ、私のそもそもの疑問は解消しないなと、本作を読んで感じました。

一つ興味深いなと思ったのは、
中国では複数の教科書が存在し、学校自身が教科書を選択できるのに比べて、
韓国では国定教科書1つしかないということです。

私の勝手な想像ですが、中国では、やはり教育はエリートのものであり、
何を勉強するのかという選択自体に一つの価値を置いているのに比べて、
韓国では、いかに全国民を等しく教育するかというところに価値を置いているのかなということです。
純粋培養さで言うと、韓国のほうが危うい印象を受けます。

ま、いずれにしても、今回の読書は流し読みで終わってしまいました。


「中国・韓国の歴史教科書」に書かれた日本 (宝島社文庫)「中国・韓国の歴史教科書」に書かれた日本 (宝島社文庫)
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『人に強くなる極意』
- 2015/10/21(Wed) -
佐藤優 『人に強くなる極意』(青春新書)、読了。

私の著述の中ではもっとも読みやすい記述になっているはずだ。
ただし、テーマのレベルはかなり高度である。


と、まえがきで御本人が語っているように、人が生きていくうえで大切な基本テーマ8つについて、
易しい語り口で意見を述べられています。
しかし、その1つ1つの内容は重いです。
易しい語り口なだけに、その行動を貫徹する意思は強いものが必要だとひしひしと感じられます。

シンプルな内容なので、1回やるだけなら、実行は簡単だと思います。
最初の数回は意識的に続けられると思います。
でも、日々の場面で、継続して行動していくとなると、そのハードルは高いです。

「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「断らない」
「お金に振り回されない」「あきらめない」「先送りしない」
この8つのテーマで、今日できたこと、今日は出来なかったことを
日記のように記録していくだけでも、随分、反省の機会を得られ、
成長につながるのではないかなと感じました。

やってみようかな。


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佐藤 優

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