『千年、働いてきました』
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- 2015/09/30(Wed) -
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野村進 『千年、働いてきました』(角川Oneテーマ21)、読了。
ファミリービジネスについての雑誌を読んだので、 積読になっていた本作にも手を伸ばしてみました。 創業100年以上の老舗企業を取材した本です。 日本には創業100年を超える企業が26,000社もあるそうです。 いやはや、日本って凄いですね。 安定した社会を継続してきたという歴史を象徴するデータだと思います。 そして、老舗企業は、単に継続性があるから凄いのではなく、 経営者が語るべき言葉をしっかりと持っているということ。 その時代、その時代に合った能力のある人が舵を取ってきたからこそ、 間違いを起こさず、事業を続けてこられたのでしょうね。 取材のときに、筆者が感じた驚きや感動、ときには違和感も素直に表現されていて、 ルポルタージュとしても面白かったです。
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『金融広告を読め』
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- 2015/09/29(Tue) -
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吉本佳生 『金融広告を読め』(光文社新書)、通読。
金融商品の勉強になるかなと思って読んでみました。 広告のどこに着目して、その商品性を理解すべきか 非常に丁寧に解説されているので、分かりやすいです。 そして、表面的な用語の意味だけでなく、 その広告を出している金融機関側の意図、 それは、上手く客を乗せて(錯誤も利用しながら)より多くの成約を取ろうという単純な意図だけでなく、 その広告に引っかかる人、引っかからない人を選別するために使っているという 金融リテラシー判別フィルターという意図まで解説がされており、 非常に興味深かったです。 ただ、あまりにもボリュームが多いので、途中で食傷気味になり、 後半は流し読みとなってしまいました。 ま、私が、金融商品そのものに興味がないからだと思うのですが(苦笑)。 勉強になりました。
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『アライアンス自分成長戦略』
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- 2015/09/27(Sun) -
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平野敦士カール 『アライアンス自分成長戦略』(日本実業出版社)、読了。
前に読んだ本はそこそこ面白かったのですが、 本作はそこまで刺さってきませんでした。 新鮮味がなくなってしまった感じでしょうか。 本作で感じたのは、個人も企業も、戦略の立て方の基本は同じなんだなということ。 強みを適切に認識して、タイミングよく機会に投入するということ。 それが全て。 分かっているけど、冷静に判断するのが難しい・・・・ということなんでしょうね。
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『一橋ビジネスレビュー63巻2号』
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- 2015/09/26(Sat) -
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『一橋ビジネスレビュー63巻2号』
ただいま中小企業診断士の資格を勉強中の身としては、 今回の「ファミリービジネス」特殊は興味深く読みました。 さすがに研究対象ともなると、ファミリービジネスとはいえ大企業が多いので、 そのまま中小企業に当てはまるわけではないものもありますが、 しかし、経営者のマインドのようなものは、共通する部分が多いのではないかと思いました。 「4Cモデル」なんて言うと小難しく聞こえますが、 Continuity、Community、Connection、Commandの組み合わせにより ファミリービジネスが成り立っているというところは大納得。 やっぱり、家業の継続性というところを大切にされていますし、 家族的経営な温かみのある会社が多いです。 そして、近隣とのお付き合いを大切にし、使命感に燃えている。 うーん、まさに活力のある中小企業の姿のように思います。 最近、中小企業の方たちと触れる機会を重ねるにつれ、 中小企業という事業体の活力や、その経営の面白さのようなものを感じます。 私は、今は大企業の一員ですが、中小企業で働く自分を想像してみたりしちゃってます。 今号では、他に、無印良品の連載や、JINについてのケーススタディが面白かったです。
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『日本で最も人材を育成する会社のテキスト』
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- 2015/09/25(Fri) -
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酒井穣 『日本で最も人材を育成する会社のテキスト』(光文社新書)、通読。
なんだか、わざと、分かりにくく、つまらなく書いているのではないかと 疑ってしまいました。 著者が勤務する会社で実際に行っていることを書いているのに、 エネルギーが伝わってこないというか、臨場感がありません。 個社の話を抽象化しようとして、様々なマネジメント論をもってきて説明しているのですが、 それが却って陳腐さに繋がってしまっています。 正直、この会社で働くのはつまらなそう・・・・・と感じてしまいました。
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『お金じゃ買えない。』
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- 2015/09/25(Fri) -
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藤原和博 『お金じゃ買えない。』(ちくま文庫)、通読。
シリーズタイトルが「よのなかの歩き方」となっているので、 若い人たちに向けた啓蒙書なのかなと思って手に取ったのですが、 自分の若かりし頃を振り返った日記のようで、イマイチでした。 そこから何か抽象化されて啓発の言葉が発されているならともかく、 なんだか、バブル臭プンプンで、おかしな時代を楽しく生きた人が 反省している振りして、そこそこ自慢げに語っているような姿勢が見え隠れして、 鼻につく感じでした。 少なくとも、下の世代から見ると、そう見えるように思います。 著者と同世代の人たちには、受け入れられる内容なのでしょうかね。 タイトルに反して、私には、 バブル期に稼いだお金で散在した記録を読んでいるような心持ちになってしまいました。 残念。
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『次世代ウェブ』
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- 2015/09/23(Wed) -
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佐々木俊尚 『次世代ウェブ』(光文社新書)、読了。
やっぱり、著者の本には、ワクワク感を覚えることができません(苦笑)。 新しい技術の話やビジネスモデルの話はたくさん詰まっているので 要素は揃っているはずなのに、文章からエネルギーが立ち昇ってこないんですよねぇ。 この新技術やビジネスモデルを使って、世界を変えてやろう! という人々の思いが見えないというか、伝わってこないというか。 ま、浮ついた業界を取りあげるに当たって、 この冷静さが著者の良いところなのかもしれませんが。 時代が変わっていく躍動感のようなものを、もっと感じ取りたいです。
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『旅のハプニングから思考力をつける!』
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- 2015/09/23(Wed) -
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樋口裕一 『旅のハプニングから思考力をつける!』(角川ONEテーマ21)、読了。
別に「思考力」が鍛えられるような内容ではないですが(苦笑)、 変わった国にあちこち訪問しているので、 単なる旅行エッセイとして楽しめました。 ま、ちょっと無計画すぎというか、無理な要望、過剰な要求を出しているように感じられる場面もあるので、 日本人的な「旅行先で失敗しました、ごめんなさいね、文化・慣習が違うので」というような 奥ゆかしい感じではなく、結構、あちこちでイライラしてます。 なので、心が安定しているとき煮読まないと、一緒にイライラしちゃうかもしれません。 異国の人に対して、もしくは、著者に対して。 ただ、この行動力は凄いものがあります。
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『日経MJトレンド情報源2014』
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- 2015/09/23(Wed) -
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日経MJ編 『日経MJトレンド情報源2014』(日本経済新聞出版社)、通読。
業種別売上高ランキングのデータがとりたくて図書館で借りてきました。 冒頭に、いくつか2014年のトピックスが載っているのですが、 ヤマト運輸の物流革命とか、あべのハルカスによる大阪商業圏の再構築とか、 興味深く読みました。 日経流通新聞って、会社で購読しているのですが、 あまり読む時間がなく、いつも一面の見出しを目で追う程度です。 本当は、タイムリーに情報を収集しておかないといけないなと 改めて感じ入りました。
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