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『特捜検察は誰を逮捕したいか』
- 2015/08/31(Mon) -
大島真生 『特捜検察は誰を逮捕したいか』(文春新書)、読了。

帯に「田中角栄、金丸信、藤波孝生、・・・・・」と
お歴々の名前が入っていたので、政治家 vs 特捜検察の戦いを述べた本かと思いきや、
特捜検察にスポットを当てて、なぜ、最近の検察は劣化してしまったのかを追及する本。

当初の予想とは違う内容でしたが、これはこれで興味深かったです。

新聞記者出身ということで、取材を通した検察上層部の個人に対する著者の評価も
結構辛らつに書かれています。
公人って、大変ね。

検察機構って、身近ではないので良くわからなかったのですが、
本作で少し組織の形が見えたように思います。
昔は職人気質な人が支えていた部分があったのでしょうね。

現場は中央大学法学部出身者が主軸であるというところも興味深かったです。
中枢は東大、現場は私学という構図なんですね。

検察不祥事が続いて悪者になってしまっていますが、
いつか本来の機能を果たせる組織として復活することを期待しています。


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大島 真生

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『思考をやわらかくする授業』
- 2015/08/30(Sun) -
本田直之 『思考をやわらかくする授業』(サンクチュアリ出版)、読了。

文量が少ないので、さくっと読める本です。

でも、導入部分の工夫された写真と短文の構成に、
結構引き込まれました。

本文は手堅くまとめていますが、
1つ1つの内容は納得感が高いので、時々読み返すと良い本かなと思います。

ただ、「思考を柔らかくする」というタイトルとは
ちょっと内容がズレているような気がしました。


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本田直之

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『「あなたの説明はわかりやすい」と言われる本』
- 2015/08/29(Sat) -
高嶌幸広 『「あなたの説明はわかりやすい」と言われる本』(実務教育出版)、通読。

当たり前のことと言えば当たり前のことが書かれている本ですが、
シンプルで分かりやすい本だと思います。
そこはタイトルどおり。

事例も分かりやすいです。

ただ、解決策が、「わかりやすく説明できる人の目線」で書かれており、
分かりやすく説明するのが苦手な人にとっては、
ハードルが高い気がしました。
というか、具体的にどう手をつけてよいのかが、分かるものと分からないものが混在している感じです。

質問されたときに明確な答えを持ち合わせていないとき、
「当たらずとも遠からずで答えておく」というのは、デキル人にしか通じないです(苦笑)。

ま、コミュニケーション能力をロジカルに文章化することの難しさなんでしょうね。
最後は、「センス」のような気もします。


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『これだけで組織は強くなる』
- 2015/08/29(Sat) -
渡邉美樹、野村克也 『これだけで組織は強くなる』(角川書店)、読了。

面白い組み合わせだなと思って買ってきました。
相互に2コマ分ずつ書いて、前の相手の文章を意識した文章を書いているため、
緩やかな往復書簡のような構成になっています。

野村氏の野球エピソードは、何度も読んできたものが多いので、
本作では渡邉氏の書いていることの方が印象に残りました。

いまや、何を言っても叩かれるグループの人になってしまった感がありますが、
しかし、あれだけの大きな飲食チェーンを急成長させた人ですから、
運や豪腕さだけでは説明のつかない、経営者としての能力のある人なんだと思います。
ま、善悪の判断は別として。

「大事な局面にはワーク=ライフになることもあるんだ」というように、
がむしゃらに働くことを否定していません。
渡邉氏は正念場と捉えているのでしょうし、人によっては過重労働と思えるのでしょう。
どんなに法律や制度を整えたとしても、最後は自分で自分を守らないといけないのかなとも思います。

周囲の人がもっと気を遣ってやれば・・・・という意見もあるのでしょうが、
周囲も同じようにしんどい状況であれば助けは期待できませんし、
周囲に助けてもらえるような人間関係を築く努力もまた自分次第な気がします。

自分が辛いときに、必ずしも周囲に助けてもらえるわけではないという割り切りから、
自分で自分を含めた環境を律していかなければいけないのでしょうね。
私も、オーバーワーク気味に流されてしまいがちなので、
自分の身は自分で守らなければと、渡邉氏の名前を目にするたびに思います。

・・・・・と、話が本題から逸れてしまいましたが、
渡邉氏の行っている内容は、1人の経営者としては興味深いと感じますし、
ワーク=ライフの話を堂々としているという意味では、筋が通っていると思います。

いつかまた、何かの形で、社会にドーンと出てこられることはあるのでしょうかね。
期待はしないまでも、様子を見ていきたいと思います。


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『君がいなくても平気』
- 2015/08/29(Sat) -
石持浅海 『君がいなくても平気』(光文社文庫)、読了。

やはり石持作品は理屈っぽい!(苦笑)

でも、本作がそれなりに楽しめたのは、
恋人の殺人容疑を知ってしまった彼氏が主人公、
しかも、ラブラブではなく、とりあえず付き合っているという惰性感満載なカップル。
この微妙な人間関係が、なかなか面白い味付けになっています。

自分の恋人が犯人だと知っていながら、同僚の犯人探しに付き合う主人公。
あーでもない、こーでもないと言いながら、恋人を守るふりして自分の保身に走ります。
しかし、主人公の周りの人間たちは、意外とクールな大人振りを発揮し、
主人公の思うようには反応してくれません。
このあたりの駆け引き(というか主人公の独り相撲ですが)が、
頭でっかちな作風とマッチして面白かったです。

恋人が主人公と思わせておいて、実はどんでん返しがあるのではないかという期待もあったのですが
なるほど、そういう展開で来るのかぁ。

ちょっと変化球でしたが、いつもの直球でくどい石持作品より
こういう作品の方が好きかもしれません。


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『ビジネスリーダーがニッポンの難問を解く』
- 2015/08/27(Thu) -
山田英司 『ビジネスリーダーがニッポンの難問を解く』(ダイヤモンド社)、通読。

NTTデータの社内チームによる著作。

うーん、なんでNTTデータは、この本を出版しようとしたのかしら?というのが
よく分からない本でした。

もし、1人の人が書いている本であれば、
「生活の感想文みたいなレベルの内容だなぁ・・・・」という印象です。

それが、NTTデータという社名を冠して、わざわざチームとして発表するとなると、
その出版意図が???
社内研修の成果発表会でしょうか?

うーん、残念。


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『ハードボイルド・エッグ』
- 2015/08/26(Wed) -
荻原浩 『ハードボイルド・エッグ』(双葉文庫)、読了。

ハードボイルド作品って、独特の世界観がちょっと苦手だったりするのですが、
荻原作品なら心配ないだろうということで読んでみました。

案の定、ハードボイルドというジャンルへの愛情とその独自の美意識を皮肉ったところと
紙一重な感じが楽しめます。
(ハードボイルド好きの人には、どうかわかりませんが・・・・・)

イヌネコ探しと浮気調査に明け暮れる(というほど仕事はなさそうですが)主人公の探偵。
美人秘書募集の広告を出したら、やって来たのは80歳過ぎの老女一人。
ホームレスや登校拒否児も巻き込んでのドタバタ劇です。

殺人事件は起こりますが、その解決は、正直どうでもいい感じになるぐらい、
この探偵と秘書のコンビが良い味出してます。
表面的にはお互い適当な人間のように見えますが、
心の中では、しっかり相手を見ていたり、自分の淋しさを隠したり。
なかなか妙味のあるキャラクターたちです。

1本の長編にするよりも、連作短編集で登場させたほうが
意外と使い勝手が良かったのではないかという気もしてしまいました。

でも、このエンディングだと、このコンビの続編は厳しいのかな。


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荻原 浩

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『幸田文の箪笥の引き出し』
- 2015/08/25(Tue) -
青木玉 『幸田文の箪笥の引き出し』(新潮文庫)、読了。

有吉玉青さんの本だと思い込んで買ってきたら
青木玉さんでした(苦笑)。適当すぎるわ、わたくし・・・・。

著者は幸田文さんの娘さんということで、
文筆家としての血筋はしっかりしていて、安心して読めます。
小気味良い文章は、お母様ゆずりですね。

幸田文さんの着物にまつわるエッセイですが、
写真もふんだんに使われていて、着物初心者でもわかりやすく、目にも楽しく読めます。

着物と聞くと、1着あたりのお値段が張るイメージがありますが、
長年着ることができ、着古した後も生地を転用したりできることを思うと、
愛着を持って身につけらる品なんだなぁとよくわかりました。


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ベストセラーを読んでみた。vol.1~21
- 2015/08/24(Mon) -
『ベストセラーを読んでみた。』(vol.1~21)

徳ちゃんがやっているラジオがあることは認識していたのですが、
東京では聞けないと思ってスルーしていました。

が、HPで聞けると知って、この週末に20回分を一気聞き。

徳ちゃんって、読書好きなんですねぇ。
ちょっとイメージと違ってました。
体育会系で、あんまり勉強が好きではなさそうな印象を持っていたので。

でも、本の感想を聞いていると、
しっかり読み込んでいる様子が伝わってきました。
しかも、自分の生活なり人生観なりとリンクさせて、
我がコトとして読んでいる姿勢が素敵だなと。
時間つぶしやストレス発散のために読んでいる私とは大違いですわ(苦笑)。

紹介される本のジャンルも、小説から新書、料理本まで幅広く、
特に、私が読まなさそうなジャンルの紹介は参考になりました。
へぇ、そういう目線で楽しめばよいのかぁと。

そして、本の紹介の合間に登場する内村家エピソードも楽しみ。
ブロッコリーが苦手だと10年間黙っていた旦那がついにギブアップし告白した翌日に、
試しにカリフラワーを出してみる嫁(爆)。
この徳ちゃんの挑戦的な行動も凄いですが、その行為に怒るのではなく、
まずは笑ってしまう旦那さんも凄い。
夫婦の間の空気が本当に穏やかというか、清々しいというか。

相変わらず徳ちゃんは、旦那さんの話をするのが照れくさいようで、
「内村さん」と口にするときにフガフガしちゃってますが(笑)、
そこも含めて、この夫婦らしい雰囲気を伝えてくれるラジオで、ありがたいなと。

来週からは、コンスタントに聞いていこうと思います。


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『日経で鍛える!ビジネス発想力』
- 2015/08/23(Sun) -
森英樹 『日経で鍛える!ビジネス発想力』(祥伝社)、読了。

軽い気持ちで手に取ったのですが、意外と面白かったです。

具体的に記事をサンプルに示して、
どのように読んで何をヒントにするのかを分かりやすく示しています。

普通に読んだらこの程度で終わるけれども、
ここに気づけると、こんな風に世界が広がるよ・・・・ということを
それほど気張らずに読むことが出来ます。


「日経」で鍛える!ビジネス発想力 1本のベタ記事から3000万円を生む「3・4・4の法則」「日経」で鍛える!ビジネス発想力 1本のベタ記事から3000万円を生む「3・4・4の法則」
森英樹

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