『不都合な真実』
- 2014/02/28(Fri) -
アル・ゴア 『不都合な真実』(ランダムハウス講談社)、通読。

地球温暖化論懐疑派の皆さんからは、もはや嘲笑の対象となっている本作。

これまでは、「こんな本にお金を払うなんて・・・・」と思っていたのですが、
立ち寄ったブックオフの100円棚にたくさん並んでいるのを見かけ、
「世界を動かした本であったことは事実なんだし・・・」
などと思い、とりあえず手にとって見ました。

どんな論旨、論調で温暖化への危機感を言い募ってるのかな?と
プレゼンスタイル的なところが気になって手に取ったというのが実情ですが、
ぱっと開いてみてビックリ(◎_◎;)

「こりゃ、フォトブックじゃないかーーーーっ!?」

大きく刷られたセンセーショナルな写真に、ちょこっと添えられた文章。
論旨を解釈して理解するというレベルのものではなく、
目に飛び込んでくる写真と、扇情的な表現の羅列に、脳が驚きます。
そして、驚きの後に、何も考える材料が残らないという・・・(苦笑)。

「本」だと思っていたのが大きな間違いでした。「写真集」でした。

ま、そういう意味では、ハリケーンの衛星写真とか、美しかったですけどね。

この文章量で35箇所もの科学的事実誤認があるとすれば、
ほぼ全てのページに錯誤があるということじゃないですかっ!

これでノーベル平和賞。
しかも、原発利権や太陽光発電などで、相当お儲けになられたとか、なられてないとか・・・。
やっぱり、頭の良い人は、新しいビジネススキームを考え付くものですね!


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アル ゴア 枝廣淳子

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『逆境を生き抜く 名経営者、先哲の箴言』
- 2014/02/27(Thu) -
北尾吉孝 『逆境を生き抜く 名経営者、先哲の箴言』(朝日新書)、通読。

このお方、経営者としての実力はある(と思う)のに、
あんまり一般人には人気がないですよね・・・。
孫正義とか、柳井正とか、鈴木敏文とか、稲盛和夫とかに比べると。

前に著作を読んだときにも感じたのですが、
「論語」などの解説の面白さはともかくとして、
「この著者ならではの付加価値」というものが、いま一つ伝わってこないんですよねー。

本作でも、たくさんの経営者の言葉が紹介されており、
その1つ1つは非常に興味深く読んだのですが、
北尾氏ならではの解説文章になっているのかというと、イマイチ。

このあたりの、一般人への押し出しがあまり強くないところが、
人気の位置づけの理由かなぁと。

でも、きっと、ビジネスの世界では、メチャメチャ押しが強そう・・・苦笑。



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『科学技術は地球を救えるか』
- 2014/02/27(Thu) -
橋爪大三郎、新田義孝 編 『科学技術は地球を救えるか』(富士通ブックス)、読了。

気象学の本を探しに行ったら、
橋爪センセのお名前が目に付いたので、買って来ました。

生物学、植物学、化学、大脳生理学、物理学など、
様々な自然科学のジャンルが扱われており、
問題認識の立て方や、仮説の設定の仕方、解決へのアプローチ方法、時間軸の捉え方など、
それぞれの特徴が出ていて面白かったです。

三重県生まれとしては、「四日市ぜんそく」は、小学校で公害病を習う際に
必ず頭に植え付き、かつ、このようなテーマで全国に名前が知られることに対して
不名誉な感情を覚えるという、ブルーな思い出を持っています。

ただ、今回、その「四日市ぜんそく」の問題に対して、
当時、どのような原因調査が行われ、対策が打ってこられたのかということについて
自分が全く無知であったことを恥ずかしく感じました。
保健所や県庁がどのような判断と対応をしてきたのか、基本的なことを知ることができ
良かったです。

そして、お目当ての気象学については、やはりと言うか何と言うか
「地球温暖化」問題について、橋爪センセ自らが筆を取っています。
(残念ながらセンセは「CO2削減のため炭素税を!」派です・・・)

しかし、こうして他の自然科学の分野と並べて読んでみると、
際立った特徴が2つあることを再認識しました。

①論じられる内容が、「事実」「分析」「データ」から、いつの間にか「政策」の話になる
②気象学の専門家ではない人が何かと主張を述べやすい

つまりは、「温暖化問題」というのは、自然科学のテーマではなく、
際立って政治的・経済的なテーマだということが分かると思います。

図らずも、そのような政治的な臭いを
自ら強く発してしまっている本だと思います。


科学技術は地球を救えるか―自然科学と人文・社会科学とのパートナーシップ (富士通ブックス)科学技術は地球を救えるか―自然科学と人文・社会科学とのパートナーシップ (富士通ブックス)
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『怪物伝』
- 2014/02/26(Wed) -
福田和也 『怪物伝』(ハルキ文庫)、読了。

27人の人物が登場しますが、
知った人がほとんどいない・・・・・爆。

知っている人と言っても、教科書に名前が載ってた「○○事件の人」・・・ぐらいの認識で。

最初の感想は、
「いろんな日本人が居るんだなぁ」という、幼稚なものとなりました(苦笑)。

いわゆる日本人論で語られがちな、
「勤労」「まじめ」「控えめ」「清廉」などという枠組みには
全く当てはまらない人たちばかりが登場します。

個人的には、やはり政治家・軍人といった
日本を動かしていた人たちの「生」の部分に興味を持ちました。

この本を機に、伝記とかに進んでいくのが良いのでしょうね。


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新宿末広亭 2月下席 夜の部
- 2014/02/25(Tue) -
落語のCDを聴いたら、生で観たくなってしまい、末広亭へ。

落語会にはちょいちょい行ってたのですが、
寄席は10ヶ月ぶりとなりました。

仲入りの2つ前、入船亭扇遊師匠の「引越しの夢」。
腕を右に突き出したり、左に突き出したり、その動きのメリハリが滑稽で、
最後にガガガッと笑いを持っていった感じです。

仲入り前は三遊亭圓丈師匠で「がまの油」。
一度、池袋で見たことがあるネタですが、やっぱり口上に聞き入っちゃいますね。
そして、当世風のギャグをきちんと織り込んでくるのも圓丈師匠ですね。

仲入り後は古今亭菊太楼師匠で「あくび指南」。
こちらは火曜会で聞いたことがあるのですが、当時の感想は忘れちゃいました。
今日は、ちょっとはっつぁんがオーバーリアクションで、噺が軽く見えちゃいました。

続いて、久々の笑組さん。
英会話のネタでしたが、やっぱり英語教育というのは設定にしやすいのでしょうかね。
ウンナンさんのデビュー作を思い出してしまいました(内容は全然違いますが)。
そして「在日日本人」(笑)。

本日のお目当ては桃月庵白酒師匠。先日WOWOWで見てから、生で観たかったんですよねー。
まくらからガンガン笑いを取りに行くスタイルが好きなんですよねー。
でも、決してダラダラまくらをせずにコンパクトにまとめてネタ「喧嘩長屋」へ。
このあたりがスマートです。そして、今日一番、笑わせてもらいました。

入船亭扇辰師匠は、「御血脈」。
芝居っけたっぷりの五右衛門が、私はちょっと苦手でした。
でも、根多帳の現物を見せてもらったのは、お得でした。

大神楽は翁家勝丸さん。
やっぱり今日もボトボト落としてました。
結局、これは失敗も芸なのか?今日も分からず・・・。

トリは古今亭菊之丞師匠で「花見の仇討ち」。
人生で始めて行った落語会で、天どんさんがやっていた思い出のネタです。
前半は比較的抑え目な感じで、後半の上野の山の上ですっちゃかめっちゃか。
やっぱり演じる人によってだいぶ雰囲気は違いますね。
思い出のせいもあるかもしれませんが、天どんさんの気の抜け具合が好きかな。

DSC_0655 (1024x768)

今日みたいに、ふと仕事帰りに寄れるので、もっと足繁く寄席に通っても良いかも。
背広姿のサラリーマン諸氏も結構居ましたし。
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『決定盤!!特選古典落語ベスト』
- 2014/02/24(Mon) -
『決定盤!!特選古典落語ベスト』

ひょんなことから、落語のCDをいただきました。

寄席落語会には時々行くものの、
CDという形で、音声だけで落語を鑑賞したのは初めてです。

最近、会社の帰りを電車でなく徒歩にしているので、その際に1席ずつ聞いてみました。
が、所作が見えないので、どうしても物足りなさを感じてしまいました。
WOWOWで放送された落語会でさえ、ライブ感に物足りなさを覚えてしまったので、
これはもう、寄席にふらっと行ける所に住んでいる人間の我侭さですね(苦笑)。

今まで聞いたことがある噺から、お初の噺までありましたが、
昭和20年代~40年代の演じ方に時代を感じました。
どうしても私は、「気持ちよく笑いたい」というところに関心が向いてしまうのですが、
当時のお客さんと噺家さんの空間は、「笑う」ことよりも
「そもそも話を聞く」ということに喜びを見出しているような印象を受けました。
それはまるで、子供がおばあちゃんにお話をねだるかのような。

世間が噺家に求めるものも、きっとここ数十年で変わってきたのだろうなと
エンタメ業界の競争を思わずには居られない音源でした。


決定盤!!「特選 古典落語」ベスト決定盤!!「特選 古典落語」ベスト
落語 古今亭志ん生 桂文楽 三遊亭円生 林家彦六 柳家小さん 春風亭柳好

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『「論語」から学ぶ医療人の心得と姿勢』
- 2014/02/24(Mon) -
大山喬史 『「論語」から学ぶ医療人の心得と姿勢』

東京医科歯科大学の大山喬史学長の講義を聴きに行ったときに、
参加者に配られた小冊子です。
半年ほど積読状態だったのですが、「老子」を読んだので、こちらも挑戦。

東京医科歯科大の入学時に、学生さんに配っているのだとか。

「論語」の言葉を中心に、
それ以外にも様々な本から、また大山先生ご自身の体験談から、
医師を目指す者が持っているべき心構えを説いています。

講義での話も、概ねこの冊子の内容を辿っていたようで、
どんなお話だったかを思い出しながらの読書となりました。

「医は仁術」と言いますが、
きっと、どんな仕事も、人間同士の対話があるべきですよね。
相手のことを考えながら、自分も仕事に取り組みたいものです。


自費出版のため、Amazonの画像はありません。

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『ななつのこ』
- 2014/02/23(Sun) -
加納朋子 『ななつのこ』(創元推理文庫)、読了。

なんとも複雑な作りの作品でした。

主人公が読んだ短編集に登場する7つの物語。
そのそれぞれに謎解きがついており、安楽椅子探偵が解決します。
で、主人公の身の回りでも、その物語を連想させる謎が起こり、
短編集の作者との間の文通で、作者が謎を解いてくれるというもの。
しかも、文通にとどまらず、作者の周囲の人間が日常に登場し始め・・・・。

とまぁ、三重の関係が出てくるので、
気楽に読み始めたつもりが、頭を使う羽目になってしまいました。

主人公が作者にファンレターを送る経緯はまぁ自然でしたが、
その後、作者と文通が始まる展開がやや無理な印象。
しかも謎解きのやり取りですからねぇ。
その無理さ加減の理由は、最後に明かされるのですが、
うーん、あんまり好きな結末ではなかったです。
ま、途中の都合のよい展開も全てここに原因があるので、
ある意味、不自然さを解消する結末ではあったのですが・・・。
好みの問題ですかね。

ただ、1つ1つの話は面白かったです。
ちょっと文章がくどいところはありますが、
ま、文学少女のクセみたいなものかな・・・と大目に見られる感じです。

あと、文中に「アベック」とかいう単語が出てきたのでビックリ。
勝手に30代ぐらいの若手作家さんだと思い込んでたのですが、
読み終わってから調べたら、50歳手前の方なんですね。
うーん、文章の冗長さは年齢から来るものかしら?
若作りしようとしたら、くどくなったという感じ。

ま、でも、ふんわりとした温かさがあります。


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加納 朋子

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『ジャッキー・コーガン』
- 2014/02/23(Sun) -
『ジャッキー・コーガン』

久々に意味不明な映画を観ました(爆)。

展開している話の筋は分かります。

とんまなチンピラが居て、それを使う中途半端な悪がいて、
両方とも本筋の悪の組織に睨まれて殺される。

それだけの話なのですが、
意味不明というのは、この作品で何が言いたかったのかという
製作者の意図が全く伝わってこないこと。

途中で何度もインサートされるアメリカ大統領選挙の映像。

最初は、共和党政権をディスることが目的の映画か?と思ってましたが、
最後にオバマ新大統領の演説内容にケチをつけてエンディング。

何だそれ?


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kawaii展
- 2014/02/23(Sun) -
本日は山種美術館へ、日本絵画の「Kawaii展」に行ってきました。

若冲の「樹花鳥獣図屏風」がメインの扱いですが、
こちらはプライスコレクションにて同種の「鳥獣草花図屏風」を見ているので、
若冲の「伏見人形図」や、狙仙の「猿図」を目当てに見に行きました。

DSC_0650 (768x1024)

1つ1つの作品は楽しめたのですが、
「Kawaii」というテーマ設定がイマイチで、展示全体の印象がぼんやり。
海外から“Kawaii”と高く評価されている作品の展示かと思ってたのですが・・・。

「Kawaii」という言葉で表している概念の定義が非常に甘いので、
「子供」「生き物」「小さい・ほのぼの・ユーモラス」という
3つのコーナーに、個々の作品が選ばれた理由が伝わってきません。
必然性が無いというか、「この作品のここが『Kawaii』のだ!!」という
展示者の熱い思いが伝わってこないというか・・・・。

なので、思っていたよりも早く見て回れちゃいました。
まぁ、それほど広い会場ではないということもありますが・・・・。

奥村土牛や熊谷守一の作品は面白かったです。

あと、私設美術館って、なんだか肩肘張ってるところが感じられて、
行くと疲れます・・・。
私には、庶民のトーハクが気楽で心地よいです。

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