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『日本一やさしい般若心経』
- 2013/11/20(Wed) -
名取芳彦 『日本一やさしい般若心経』(経済界新書)、読了。

般若心経についての解説本ですが、
心経はあくまで話のとっかかりであり、
どうやって日々を過ごせばよいのかを、分かり易い言葉で語りかけてくれる一冊。

なかなか温かな気持ちになる言葉たちでした。

著者の日常において出会った人の、
素敵な言葉も紹介されていれば、ちょっとどうかなと思う言葉も紹介されています。
この後者に対する著者の反応が、時々厳しい言葉だったりします。
もちろん、私たちが日常使っている言葉からすると柔らかい指摘の仕方ですが、
浄土宗のお坊さんたちの決して人を責めない物言いからすると、
ちょっとドキッとしてしまったりします。

ま、これは、宗派の違いによる、教え方の違いなのでしょうね。
優しいだけが人のためになるわけではないですから。

その、ちょっとしたドキッを除けば(笑)、
心が落ち着く一冊です。


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名取 芳彦

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『ベーコン』
- 2013/11/19(Tue) -
井上荒野 『ベーコン』(集英社文庫)、読了。

面白い短編集でした。
作品の持つ世界観にどんどん没頭していけるというか・・・。

どの短編も、食べ物が物語のキーアクセントになっていますが、
それ以外には主人公の年齢も立場も様々で、10歳がいれば、老年の女性もいる。
非常にバラエティに富んだ内容になっています。

各作品の共通項を、解説では「ふりをしている」というキーワードで捉えていましたが、
私も、近いニュアンスで「突き詰めては考えずに流される」ということを
思い浮かべました。

真実を認識したくないから、怖いから、不快だから、
様々な理由で、主人公は、うすうす気づいていることから目をそむけ、
空っぽの頭で流されていくことを選んでいるように感じました。
それが必ずしも悲しい結末や後悔する結末にならないところが、
人生の面白いところなのかもしれません。
ひょんなことから、丸く収まることもあるのです。

そういう点で、深みのある作品集だと感じました。

とりあえず、登場するどの料理も美味しそうで、
食事改善中の身としては、我慢するのが苦しかったです(苦笑)。


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井上荒野

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『図解 経営分析』
- 2013/11/18(Mon) -
石島洋一 『図解 経営分析』(PHP文庫)、読了。

文庫本にしては珍しく、二色刷りです。

しかも、研修で使用することを想定したと前書きにあるように、
語りかけてくる感じと言いますか、
この手のノウハウ本は無機的に情報を示すだけになりがちなのですが、
ストーリーに沿って順番に教えらているような印象を受けます。
著者のちょっとした丁寧さが垣間見えるというか。

経営分析指標などの単なる計算式を扱っている章でも、
結構、興味を持って読むことができました。
基礎の基礎としては、良い本だと思います。


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『ハングリー・ラビット』
- 2013/11/18(Mon) -
『ハングリー・ラビット』

テレビ周りを刷新したら、ケーブルテレビをどう繋げばよいのか分からなくなってしまい、
しばらくWOWOWが見られなかったのですが、
「ダビング用のビデオデッキに繋げば良いんだ!」と閃き、解決しました。
液晶テレビにHDDをつなぎ、HDDの外部接続に繋いだビデオデッキに
ケーブルテレビの回線をつなぐことで、ビデオデッキでWOWOWを録画するという・・・・
超アナログ環境!(爆)

B-CASカードを何か設定しながら、WOWOWにデジタル放送への切り替え依頼か何をすれば、
多分、素敵な画質で見られると思うのですが、ま、観れればいいや・・・ということで。

てなわけで、久々にニコラス・ケイジのサスペンスものをば。

もう、のっけから、ニコラス・ケイジが超素敵な旦那さんを演じていて、
しかも不良高校の国語(つまりは英語)の教師という真面目な設定に
ある意味、不可解さを感じてニタニタしてしまったのですが、
愛する奥様が婦女暴行被害に遭ったことで幸せな状況は一変。

病院の待合室で苦悩するウィルのもとに、怪しげなスーツの男が近づいてきます。
彼は、警察でもマスコミでもなく、私設復讐組織であることを打ちあけ、
奥さんの加害者への復讐を持ちかけます。

こうして、組織の存在に巻き込まれていくウィル。
この事件の復讐は、自殺に見せかけた加害者の殺害という形で幕を閉じますが、
次なる事件が起きた時、ウィルは、加害者を罰する側への加担を依頼されます。

この辺の心理的な駆け引き描き方が、本当にハラハラさせてくれます。
特に、積極的な加担も、依頼への明確な拒絶の姿勢も見せず、
中途半端な動きをするウィルへの、間接的・直接的なプレッシャーのかけ方が、
何とも上手いんです。自分がやられたら発狂しそうなぐらいに。

結局、アクシデント的にではあるものの、殺人に加担させられ、
さらには、組織に刃向うことで自らの身も狙われる羽目に。
後半は、行きつく暇もない展開の連続です。

冷静になって考えると、町中の人が組織の人間なんじゃないかとも
思えてくるぐらいの組織側人間の出現率なのですが(苦笑)、
ま、そこは、犯罪の街ニューオリンズだからこそ、被害者家族も多いということで・・・。

こういうサスペンスは、悪者の側の動機が非常に気になるのですが、
今回の「組織なりの正義を貫く」というところは、
なかなか面白い目の付けどころだと思いました。
「金がすべて!」というようなショボイ犯罪組織よりも、怖さ倍増です。
だって、これって、一種の信仰/カルトみたいなものですものね。

新しい悪の在り方だなと思った作品でした。


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『西方冗土』
- 2013/11/17(Sun) -
中島らも 『西方冗土』(集英社文庫)、読了。

バカバカ本を読んでいますが(苦笑)、
部屋の積読が酷いのに、また昨日も散歩ついでに神保町に行ってしまい・・・。
これはいかんということで、軽そうな本を片っ端から片付けようかと。

で、らもさんです。

雑誌に載ったエッセイをまとめたものでしょうか。

主に、大阪について考察したというか、紹介したというか、
馬鹿にしたというか、そんなエッセイです(笑)。

大阪弁の会話がところどころに登場するのですが、
あまりにドギツイ大阪弁なので、
同じ関西弁の括りに入る伊勢弁ユーザーの私でも、
ちょっとノリが分からないところがありました。

それぐらい、大阪・オオサカしたエッセイでした。


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『決算書の暗号を解け!』
- 2013/11/17(Sun) -
勝間和代 『決算書の暗号を解け!』(ランダムハウス講談社)、読了。

少し前に、粉飾決算の手法について述べた本を読み、
ちょっと興味を持っていたタイミングで勝間女史の本を見つけたので買ってきました。

基本は、決算書をどう読むかという基礎的なことを解説しているのですが、
それを投資家として見るべき視点に特化して、語っています。
そして、ライブドアの事例など、興味関心を引くサンプルで語っており、
やはり、いつもの勝間本のように、「見せ方上手いなぁ」というところで感心します。

難しいことは言わない。
逆に、簡単なことも流さない。
要点をきちんと押さえて、それを「大事なことですよ!」と読者にきちんと示す。
それでいて、説教臭くなく、前向きに読む気にさせる。
さすがの売れっ子です。

とまぁ、いつも通り、内容よりもプレゼン力に目が行ってしまいましたが、
基本的な決算資料の読み方としても分かりやすいと思います。


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『おとなの雑学』
- 2013/11/17(Sun) -
インタービジョン21 『おとなの雑学』(王様文庫)、読了。

タリーズで朝ごはんを食べながら、
ぴらぴら読んでいたら、すぐに読み終わりました。

いろんな事象を、ライバル関係で切り取って見せることで、
簡単に解説している本。
各トピックスの解説1ページ、対比表1ページというお手軽本です。

内容は、トヨタvs日産、キリスト教vsイスラム教といった、
とても1ページでは語れないだろうことから、
長嶋vs王、リポDvsユンケル、うどんvsそば等まで、まさに種々雑多。

「へぇ、うどんって、そばよりもカロリー低いんだぁ」
なんて、軽い驚きもありつつ、ま、時間つぶし本ですね。


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『置かれた場所で咲きなさい』
- 2013/11/17(Sun) -
渡辺和子 『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎)、読了。

こちらも実家のお店のお客様にいただいた本。
このお客様のラインナップには、歴史モノヤクザモノがあるのに、
こんなカトリックのシスターによるお言葉もあり、
その幅の広さというか、私と同じ雑食性の匂いをかぎ取ったのですが、
どうやらこの本、昨年100万部のベストセラーになってたそうですね。
知りませんでした(苦笑)。

人間を温かく見つめる言葉と、そこに簡単な解説が加えられています。
カトリックのシスターの言葉だと思うと、心に染み込みやすいです。

一方で、キリスト教的考え方の下で、
周辺諸国や異教徒との争いを繰り広げてきた歴史も。
十字軍的な思考からすると、異教徒は「人」じゃないということなのでしょうけど、
現代世界においても、本音の部分はあまり変わっていないような気もします。
好戦的な大国の姿を見ていると、プロテスタントがより好戦的なのかな。

キリスト教はあまり得意ではない(趣味に合わない)私でも、
どちらかと言えばカトリックの方に惹かれます。
柔らかい印象を受けるんですよね。
遠藤周作氏曽野綾子氏など、私が好んで読んでいるクリスチャン作家に
カトリックが多いからかもしれません。
そんな遠藤周作作品も、本家では禁書扱いですけど(爆)。


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『忍びの国』
- 2013/11/17(Sun) -
和田竜 『忍びの国』(新潮社)、読了。

能『阿漕』で、地元の歴史に目が向いたので、
その流れで本作をば。

伊勢の国と伊賀の国に跨った、忍びと武士の戦い・・・・、
いや、そんな単純なものではないですね。
忍びと元忍びの戦い、上司の地侍と部下の下人の間の紛争、
忍びの者同士の間での銭争い、織田家と北畠家の間の恨みつらみ。

なんとも様々な要素が絡み合っているのですが、
そのそれぞれが見事に描き分けられていて、非常に面白く読めました。

なんせ、銭のためなら裏切りなど微塵も意に介さない忍びの者たち、
次にどんな展開になるのか読めません。
そこに武士のプライドやら、強気な武家の女などが絡んできて、
しかも忍びのものにピッタリのスピード感で展開していくので、
読む手を止められませんでした。

伊賀の忍びを、ここまで守銭奴に描いた作品は初めてですが、
私はそれほど下衆な印象を受けませんでした。
ある意味、本音で生きている人たちとして、
この割り切り方の潔さに惹かれました。

一方で、北畠家の家臣たちのプライドも、それはそれで納得できるところがあり、
伊勢の者も伊賀の者もカッコイイじゃないかと思ってしまいました。
これって、同県人のひいき目かしら(笑)。

和田作品はお初でしたが、
他もどんどん読んでみたいと思わせる出来でした。


忍びの国忍びの国
和田 竜

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『正しく生きるとはどういうことか』
- 2013/11/16(Sat) -
池田清彦 『正しく生きるとはどういうことか』(新潮文庫)、読了。

なんとも凄いタイトルですが、
清彦センセということで買ってまいりました。

いつも、その主張の鋭さというか、
建前とか世間体を取っ払った本音の理論に惹かれるのですが、
今回は少し距離を感じてしまいました。

理由は、清彦センセの気合の入り方が半端なかったから(苦笑)。
「リバタリアニズム」などを真正面から語られては、
ついていくのも大変です。
気軽な気持ちで読み始めたので、ちょっと追いつけませんでした。

最後の養老センセとの対談は面白かったです。
ラオスでの虫取り旅の間に行った対談(もしくは旅の会話・笑)のようですが、
じっくりと対談を読んでみたいと思いました。


正しく生きるとはどういうことか (新潮文庫)正しく生きるとはどういうことか (新潮文庫)
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