『週刊とりあたまニュース』
| ||
- 2012/08/29(Wed) -
| ||
西原理恵子、佐藤優 『週刊とりあたまニュース』(新潮社)、読了。
そうかぁ、このコンビだとサイバラ画伯の名前のほうが先に来るのかぁ・・・なんて、 業界における格のようなものに気を取られつつ、 毎週1つのテーマについて、サイバラ画伯と佐藤優氏がめいめい勝手に書いた マンガと文章をセットにした週刊新潮の連載。 今更ですが、サイバラさん、いろんなネタ持ってるのね・・・感心。 FX大損、脱税、ギャンブル、エロ漫画・・・どれも体験談なところが凄い。 それをスカッと語れてしまうところが、この人の強みであり弱点なのかも。 全体を通してみると、やや躁鬱のような印象を醸し出しているのが気になりました。 数ページに渡って岩井志麻子姉さんが暴れてたかと思いきや、 次のページでは家族への思いをしみじみと語る・・・。 なんか、そのテンションのギャップがアレでね。 毎週1つずつ読んでいくペースだと気にならないのかもしれないのですが。 そんなサイバラ画伯の隣で、佐藤優氏の文章は、 内容的にも精神的にも非常な安定感を持って読めます。 でも、この分量では物足りないなぁ。 この2人の組み合わせに対する期待値は、もう少し上だったなぁ。 でも、この企画を立てたオバハン編集長、グッジョブ!
![]() |
||
『終末のフール』
| ||
- 2012/08/28(Tue) -
| ||
伊坂幸太郎 『終末のフール』(集英社文庫)、読了。
上手いよねー、やっぱ、上手いよねー。 連作としての構成、それぞれの章がお互いに影響しあう関係性、 主人公の口から吐き出される台詞、そして結末。 どれも、読んだ人間に何かを残してくれます。 3年後に隕石が衝突して地球は滅亡する、 でも、そんな未来に向けて、前向きに生きる人々の姿。 シチュエーションは極端なのですが、それを受け入れられる人間達の姿があります。 ひとつ気になったのは、隕石衝突の試算がされて、回避不能と分かった後の日本。 治安は大混乱となり、強盗や略奪が横行する街となったとの描写が・・・。 しかし、あの大震災の後の日本人の姿を見ていると、 たとえ隕石の衝突が予測されたとしても、ここまでの混乱にはならないのではないか との思いが湧き上がってきました。 これが核戦争というような人間起因のものであれば、 市民活動家みたいな人々が大手を振って登場し、事態は混乱はしたのかもしれませんが、 隕石という、ある種の自然災害であれば、日本人は事態を受け入れるような気がします。 ま、震災と地球滅亡とを同列で語ってはいけないのでしょうが、 なんとなく、日本人はもっと強いような気がしました。
![]() |
||
ダイビング @江之浦
|
- 2012/08/28(Tue) -
|
前回からちょっと間が空いてしまいました。
もう、海の中は夏真っ盛り。 水温24度で、非常に気持ち良いです。 生まれたばかりの幼魚たちの群れがあちこちで跳ね回って、 活気に溢れています。 土曜日は、台風15号の影響でやや底揺れがありましたが、 それ以外は快適な海でした。 幼魚が ![]() 群れ群れ ![]() 紋が撮れた! ![]() こちらは青い紋 ![]() 口の中に居るのかな? ![]() 背中ですが・・・ ![]() 光量調整できず・・・ ![]() レンズ前を横切るな!(笑) ![]() かくれんぼ ![]() なんだか変なカット ![]() いつ見ても美しい ![]() くちばし太いからアマクサかな? ![]() 立派ですね ![]() もやもやした写真に(苦笑) ![]() こちらも何か変(笑) ![]() ワニで合ってる? ![]() キレイですねー ![]() 白がきちんと撮れました ![]() 苦戦して10枚以上撮りました ![]() たぶん合ってるよね? ![]() 夏らしい雲 ![]() |
『会社の読み方入門』
| ||
- 2012/08/26(Sun) -
| ||
松田修一 『会社の読み方入門』(日本経済新聞社)、通読。
企業戦略って、どういう風に立てていけばいいのだろうか・・・という 長年の懸案事項がちっとも解決できていないのですが、 目線を変えようと思い、企業戦略を評価するほうの本を読んでみました。 が、本作に関して言えば、入門と銘打ってるだけあって、 基本的な指標の解説などが続き、企業戦略の分析は、最終章のみでした。 ちょっとニーズ違いで、残念。 あと、発行年が古いので、そこもギャップあり。 最新の企業実例を使って、経営指標の見方などを解説してくれる本があると 面白いのになぁと思いつつ、古本屋ユーザーの私には意味が無いと反省。
![]() |
||
『まぶた』
| ||
- 2012/08/26(Sun) -
| ||
小川洋子 『まぶた』(新潮文庫)、読了。
ちょっと気味の悪いカバー絵。 物語の内容は、ストレートに怖いものを描いているのではないのですが、 そこはかとなく不穏な空気が漂ってきます。 人間の持つ不気味な部分・・・ それは、悪意とか、憎悪とかいうような具体的で攻撃的なものではなく、 誰もが持っていそうな抽象的な気味の悪さとでもいうのでしょうか、 肌がそわそわするような空気を感じさせる短編集です。 まだ、小川作品をたくさん読んだわけではないので、当っているか分かりませんが、 著者の特徴的な世界観が現れているのかな?と感じました。 ただ、私の得意分野ではなく、そこが残念。 それぞれの物語には、結末らしい結末がつかないものもあり、 余韻を味わう作品だと頭では分かっていても、 やはり物足りなさを感じてしまうんです。 私の想像力の無さ、もしくは想像力を楽しむスキルの無さが問題なのでしょうけれど。 単純明快に、起承転結のある話を好んでしまう身としては、難しい作品でした。
![]() |
||
『祝山』
| ||
- 2012/08/24(Fri) -
| ||
加門七海 『祝山』(光文社文庫)、読了。
先日読んだ加門ホラーが不発だったので、 評判が良さそうな本作で再挑戦。 いやー、怖いわ! 物語は、遊び感覚で肝試し行った連中が祟りを受け、 主人公がそのドタバタに巻き込まれるという至ってシンプルなものですが、 主人公が感じる恐怖の感覚をじっとりと描いていて、先を読むのが怖いんです。 肝試しに行ったみんながどんどん加速度的におかしくなるのではなく、 時々おかしくなるというのが、またリアリティがあって怖い。 何が現実なのか、境目が分からなくなる感覚があります。 主人公の立場を使って、心霊現象や肝試しといったものへの 著者の強い思い、主張が冒頭から書き込まれていて、 最初は、随分と肩に力が入ってるなーと邪魔に感じたのですが、 その信念が、物語の展開とともに土台になっていく感じで、 次のページをめくる後押しになっていました。 あと、先日読んだ別の作品でも感じたのですが、 加門ホラーは「異臭」「悪臭」というのが印象に残ります。 他のホラー作品は分からないので比較は出来ませんが、 目に見えないけど臭いだけが漂ってくるというのは、 想像力を掻き立てる怖さがありますよね。 「著者の実体験を下敷きにした・・・」って裏表紙には書いてありますが、 どこまでは実体験なのでしょうか・・・。 こんな騒動に巻き込まれるなんて、御免だわー。
![]() |
||
『象と耳鳴り』
| ||
- 2012/08/23(Thu) -
| ||
恩田陸 『象と耳鳴り』(詳伝社文庫)、読了。
連作推理ものです。 定年退職した判事が探偵役となり、 日常生活で出会った謎や、問いかけられた謎の解明に挑みます。 安楽椅子探偵ものが割合多かったのかな。 ただ、私には、どうにも謎解きの展開に無理があるような気がして、 物語に入っていくことが出来ませんでした。 それだけのヒントで、そんな仮説を組み立てるのは無理だろうに・・・というもの。 仮に、仮説を立てられたとしても、それが真相だという納得感が無いんですよねー。 奇しくも「机上の論理」で、主人公の娘と息子がもっともらしく解いて見せた仮説が 両方とも間違っていたということが、他の作品達にも当てはまるだろうと 思ってしまいました。 それと、もう一つ違和感を感じたのは、主人公「関根多佳雄」の人物像。 作品ごとに受ける印象が違っていて、 一人の人間としての統一感が無いように感じました。 最初に奥様と一緒に登場したので、普通のおじさんを想像したのですが、 他の人に見せる顔は違っていたりして・・・。 外の顔から段々と身内に見せる顔に変化を楽しむ構成だったら もっと受け入れやすかったかもしれませんが、なんだか不安定さを感じてしまいました。 本作は、苦手なほうの恩田空気が漂っていました。
![]() |
||
『NINE』
| ||||
- 2012/08/20(Mon) -
| ||||
『NINE』
残念ながら、終盤で耐えられなくなって、寝てしまいました・・・。 新作映画「イタリア」の撮影日程が迫っているにもかかわらず、 脚本どころか映画の構想さえ出来ていない映画監督のグイド。 彼が逃げ込む妄想の世界を、ミュージカル仕立てで見せる作品。 ところが・・・この作品自体に筋らしい筋が無いように感じました。 ま、冒頭の製作発表のシーンで、主人公自らがそういう趣旨の台詞を口にしているので 狙いなのだと思いますが、それにしては外しているように感じました。 豪華な女優陣が競う1つ1つのミュージカルシーンは流石。 しかし、ストーリという土台があってこその歌唱シーンだと思うんですよねー。 あと、ミュージカルシーン自体の演出も、あんまりパッとしない印象が。 『CHICAGO』の時のように、ガツーンとくるシーンが少なかったです。 印象に残ったのは、ファーギーのシーン。 歌の迫力もありましたが、砂を効果的に使ったダンスが素晴らしかったです。 BEPファンとして、嬉しかったです。 ペネロペちゃんとか、ちょっと安っぽくもさえ感じてしまいました。 うーん、いろいろ残念。
|
||||
内さま
| ||||||
- 2012/08/19(Sun) -
| ||||||
『内村さまぁ~ず #140』
土田さんがMCなので、またまた体力系の大変なロケかと思いきや、 なんと4人でパパトークをするという、 しかもトークしかしないという非常にまったりした企画。 どうしたんだ『内さま』! お下品企画にクレームでもついたのか(爆)。 内さまの3人は、笑いに逃げられない企画に難色を示してましたが、 トークが始まったら、まー、親バカトーク真っ盛り。 皆さん、本当に幸せそうに話しますよね。 でも、笑いを取らなきゃと思うのか、 土田さんは子供の面白ネタで、 内村さんは自分自身の不甲斐なさで、 大竹さんは嫁さんの愚痴で、 三村さんは下ネタで笑いを取るという行動に走ります。 4者4様、4家4様の違いがあって面白かったのですが、 三村さんの長女がグレないことを祈ります。 というか、現時点でグレてないのが凄いかも。 芸能人の息子さん、娘さんは、時々、世の中が分かってないという論調で 非難されたりしますが、こうやって番組で子供の話ができる家庭であれば、 ちゃんと育っていくんだろうなぁって感じました。
|
||||||
Q
| ||
- 2012/08/19(Sun) -
| ||
『世界の果てまでイッテQ!』(2011年7月10日放送)
お祭り男は、アメリカのつるつるポール祭に参加しますが、 なんと「ギックリ首」で宮川さんは動けず。 ていうか、ギックリ首って何なの??? 代理で登場したのが武井さん。 うーん、彼は、一生懸命なのは伝わってくるのですが、 目の前のことをクリアするのに精一杯で、先の展開を気にする余裕がないんですよねー。 哲ちゃんが練習一発目の回転しながらの落ち方にコメントしてましたが、 あれがヤマ場でしたねー。 このふがいない状況に危機感を覚えたのか、宮川さんが首の怪我をおして挑戦。 無理するなよーって思っちゃいましたが、途中で落下。 結果は伴わなかったですが、番組的に、スローモーションにして期待を煽る演出を なんとかできるだけは進んで見せるところに、お祭り男としてやってきた意地が。 というか、こういうことができる器用さが無いと、コーナーもてないんでしょうね。 後半は、哲ちゃんによる男の挑戦シリーズ。 人間ミルククラウンを作るという、何なんだその発想!?という企画です。 これは、協力してくれそうな面白先生を見つけてからネタを考えたんでしょうかね? 出川ガールは、2度目の登場、河北麻友子さん。 相変わらずの段取りの悪さに、「何でこの子なんだよー」と思ってしまいましたが、 いざ挑戦する段になると、体が思うように動かない出川さんに代わり、 なんと自ら全身タイツを着てプールに飛び込む役をやります。しかも何回も。 このガッツには驚きました。 あとは、もうちょっと笑いの段取りが踏めるようになってくれれば、 出川ガールとしては良い人材に成長するかも。 あと、ウォームアップでやってた片栗粉の実験が面白かったです。 水溶き片栗粉の上をテンポ良く走ると、足が沈まずに前に進めるんですね。 こちらも、成功した出川さんと、失敗した河北さんの対比で、良く理解できました。 理科の実験としても面白かったです。 『世界の果てまでイッテQ!』(2011年7月17日放送) ようやく日の目を見たイッカクの企画。 イモトさん、2日間のロケでイッカクの水中映像を撮ろうだなんて、無理ですよ・・・。 プロジェクトQになった段階で、イモトさんが不要なロケなんだなと分かってしまいました。 珍獣ツアーもそろそろ正念場か!? その後、再度取材に行ったスタッフが撮ったのは、イッカクのメスの映像。 つまり角が無い・・・。 ま、映像の衝撃度としては低いのかもしれませんが、 私は、なんだか、この映像に映ってたイッカクの表情が、 一瞬人間の顔のように見えて怖かったです。なんとなく人面アザラシみたいな。 あと、最後のCG処理はネタとしてやりすぎ・・・。 後半は、森三中のご褒美ツアーで地中海バカンス。 どこの海もキレイでしたねー。人間がうじゃうじゃ居たけど。 ところで、『紅の豚』のモデルとなった場所は、小笠原諸島の南島だと思ってたのですが、 どちらの情報が正しいんでしょうかねぇ? そして、やたらと機嫌が良かった黒沢さん。 ま、いいことなんですけど、躁鬱じゃないよね?ちょい心配。
|
||