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Q&教科書SP
- 2012/05/31(Thu) -
『世界の果てまでイッテQ!』(2011年4月24日放送)
宮川さんのお祭り男は「チーズ転がり祭り」。
伝説の始まりとなった英国の「チーズ転がし祭り」は、危険すぎるということで2年連続中止(爆)。
というわけで、今度は伊国の「チーズ転が『り』祭り」に挑戦。
こちらは、シチリア島の素敵な街並みの中を、チーズを転がしてその投擲数を競い合うという
すごい要素の組み合わせが見られるお祭りです。
宮川さんとタッグを組んだのは、チーズ転がし祭りが中止になって行き場の無いチャンプ(笑)。
あんな鬼の形相で坂道を転がり落ちてる人なのに、普段は、至って大人しい青年。
ちょっと番組的には「あれっ?」って感じの静かさでしたね(苦笑)。
そんな2人が組み、最初の1投目で非常に良い位置につけたのに、
その後、チーズ坂道男が失敗し、道から地下への階段へと落ちてしまいます。
10kgのチーズを3m以上も上に投げ上げるのって、大変ですよね・・・・・。
というわけで、最初に夢は見せてくれたけど、あっけなく終了~。
水族館企画は、ヘコアユ・・・・・きっと日本にもいるゾ!と思いつつ、
まぁ、生態が面白いから良しとしましょう。
一向に、水槽の中がカラフルにならないのが気になりますが(苦笑)。
このコーナーは、ダイバーは楽しめるけど、一般的にどうなんですかね?
もうちょっと核となる構成というか展開が欲しいですね。小芝居でごまかすのではなく・・・。
イモトさんは、また奇人関係。今回は、変人ではなく、ちゃんと鍛えた芸事が多かったですね。
でも、あんまり興味湧かず・・・・。
この回、中島さんがインフルエンザで収録を休んでましたが、それが始まりだったのですね・・・・。

『教科書に載せたい!SP』(2011年4月19日放送?)
レギュラー放送1回目でございます。
番組構成がしっかりしてるので、安心して見られますね。
個々の紹介内容のまとまりの無さが気にはなりましたが、ま、仕方ないですね。
むしろ、専門家が、自分の領域のことを活き活きと語る姿を見せることが、
この番組の役割なのではないかと感じました。
興味関心ごとへの只ならぬ熱意といいますか、情熱といいますか。
なんとなく、学者さんというのは、まじめで、暗くて、退屈で・・・・・・という印象を
世間一般では持っているような気がするのですが、
知の世界の面白さを紹介し、また、その道を極めるということの素晴らしさを
笑いながら、ワクワクしながら、伝えていくというのは、
相応の教育効果があるのではないかと思います。
そういう意味では、『イッテQ!』と根底では繋がっているのかも。
(最近の『イッテQ!』は、その意味では、やや道を外しつつありますが・・・・・・)
そういう役割を担った番組に起用するのは、やっぱりウンナンさんがうってつけのように感じます。
長く続いて欲しいなぁ。あとネタ切れにならないよう頑張って欲しいなぁ。


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S革&授業SP
- 2012/05/30(Wed) -
『スクール革命!』(2011年4月10日放送)
カラダ常識学ということで、ほしのあき先生と土田隆先生です。
土田先生の解説が分かりやすくて、単純に雑学として面白かったです。
しかも、テンポよく小テストをどんどんやっていくので、
スタジオの空気も温まってて、やりとりが面白かったです。
間に、変な「玉子の会話」が挟まったりして、緩急自在(笑)。
今回は、内村先生が知念くんのこと、なんだかいろいろいじってましたね。
何度も「お前」って呼びかけて、楽しそうでした。
そして、血液サラサラレースでは、まさかの奇跡2連発。
10代のジャニーズと互角の勝負・・・というか勝ちに近い結果を残した内村先生。
生活習慣がよく、ストレスの少ない生活を送れているのだとか。
これは、もう、徳ちゃん様様ですね。
一方のザキヤマさんは、なんとドロドロ過ぎて、リタイアという結末。
目隠し垂直飛びでも、まさかの壁に激突!
血液ドロドロで全身の筋肉が弱ってるだなんて(爆)。
他の実験も、面白かったです。
あの、4人が指だけで人間を持ち上げるというゲームは、知りませんでした。
オーバー30なのに・・・・・・・地方だから???


『世界一受けたい授業SP』(2011年4月18日?)
内村さんはVTR出題のみだったのかな?
飛ばして見たから良く分かんなかったけど、ま、いいか。
内村先生の出題に、いの一番に南原さんが回答してたのが、なんだか嬉しかったです。


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『ボーダレス・ワールド』
- 2012/05/29(Tue) -
大前研一 『ボーダレス・ワールド』(新潮文庫)、読了。

1990年発行、つまり20年以上も前の本なので、
さすがに、最初は、内容の古さに目が行ってしまいました。

だって、
「レジで代金を払うとき、品物の原産地を気にする消費者はいない」
なんて言われちゃうと、隔世の感があるんですもの。

ただ、その導入部を超えると、
今でも通用するような経営理論が出てきます。

つまりは、20年前も、今も、
目の付けどころ、押さえどころは、おんなじだということなんだと、改めて理解できました。

消費者が原産地を気にするような時代になれば、
その変化を察知して、経営戦略に取り込まなければならないという、
ただ、それだけのことなのだと。

「ボーダレス」という言葉の新鮮さは、とうに失われてしまいましたが、
逆に、一般的な経営論を復習するのに手ごろな本だと思います。




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『ブラック・スワン』
- 2012/05/27(Sun) -
『ブラック・スワン』

アカデミー主演女優賞などを受賞した本作。
思いのほかホラーな内容にビックリ。

初めてプリマとなったバレリーナのプレッシャーと苦悩を描いた作品だということは
分かっていたのですが、それが妄想や幻覚という形で表現されるとは思ってませんでした。

そういう意味では、とっても気持ちの悪い作品です。

まず、主人公親子の関係がいびつ過ぎ。
母親は、10歳ぐらいの子供に接しているかのような過保護さと支配欲。
それを拒めず、むしろ依存している娘。
自宅で繰り広げられるシーンが、非常に不気味です。
諸悪の根源が、この2人暮らしの空間にあるような気がしてなりません。

それに比べると、バレエ団でのライバル争いは、
至極健全な感情の表れのように感じてしまうほどです(苦笑)。

主人公ニナが踊るバレエは、
表情全体から悲壮感が溢れ出ていて、見ていて苦しくなってしまいます。
白鳥の役さえ、相応しくないのではないかというほどに・・・。
それが、本番の舞台での黒鳥を踊ったときの表情といったら、憑依!
これは、ナタリー・ポートマン、上手いですわ。
あのメイクも印象に残ってバッチリでしたが、
ナタリーの眼の表情が素晴らしかったです。

幻覚的なものの要素が強く出たことで、
現実世界で、何をもってニナが殻を破ることができたのか
やや曖昧に感じたところもありましたが、
殺意をも含んだ黒鳥のダンスへの流れは面白かったです。

現実のバレエ団は、本作とはまた違った意味で、壮絶なんでしょうね。


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内さま
- 2012/05/27(Sun) -
『内村さまぁ~ず #134』

大竹Jrの誕生直後の収録ということで、OPではパパ話に花が咲いてます。
パパになっても、大竹さんの感性って、ちょっと人とズレてますね(苦笑)。
内村さんの娘さんは、人見知りをするお年頃なんですね。

そんな家に、アポなしで訪ねてくる聖書売り・ふかわ(爆)。
そりゃ、お母さんも慌てるわ。

ゲストは出川さん。
内さま3人とガチ対決をして優劣を決めようという企画。
ウンナンさんが『世界征服宣言』でこんなノリの企画をさんざんやってた印象があるので、
なんだか懐かしく感じました。
というか、50歳を目の前にして、こんなことで無邪気になる4人が面白い。

出川さんのズルさ炸裂は今に始まったことではないですが(苦笑)、
内さまの3人のポンコツ度が増したことで、
対決できるぐらいの環境が整ってきましたね。

今回は、野球周りのゲームでしたが、
キャッチャーフライ・キャッチとか、牽制チキンレースとか、
目のつけどころが面白くて、内さまでもどの程度できるのか予想できない感じが
ゲームの期待感を上げてくれました。
ま、出川さんが出来ないことは、なんとなく分かってたのですが(笑)。

試合じゃないのに、野球って楽しいなと思える、良い企画でした。
なぜか最後は泣き対決でしたが、あまりに画が汚かったので、感想は割愛(爆)。


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『戦略的思考とは何か』
- 2012/05/26(Sat) -
岡崎久彦 『戦略的思考とは何か』(中公新書)、読了。

日清戦争~日露戦争~WWⅡを中心に、
日本の周囲の軍事的均衡状態もしくは瞬間的な崩壊の過程を描き、
日本が国防のために取るべき戦略を語ります。

まずは、明治~大正時代の日本の近隣諸国の状況を描いていき、
それぞれの国が持つ思惑を明確にしていきますが、
分かりやすい整理で、読みやすかったです。
研究者の間で一般的に認知されている事項と著者の個人的な判断とが書き分けられていて、
その点でも信頼できる描写です。

そんな環境下で日本がどのように判断してきたか・・・・。
封建社会から一気に近代化を図った明治時代、
なぜそのような急展開が可能であり、また、それを成功しえたのか。
優秀なトップリーダーたちが、思うように国を動かしたから。
この一点に尽きるような気がします。

思うように国を動かしたと書きましたが、
それが、決して一人の傑出した人間による独裁的な判断だったのではなく、
優秀なトップリーダー「たち」が十分な議論をして決めていたところに、
近代日本の強さがあったのだろうと思います。

このような一種独特な合議制が成立しえたことに、
なんと日本という国は幸運だったのだろうかと思わずにいられません。
よく高度経済成長が奇跡として語られますが、
あれは外部環境などのレールに上手く乗った側面も大きいように感じます。
それよりも、日本人自らの力で国を創り動かした明治の時代は、
その後の日本人の様子と比較すると、まさに奇跡だと思います。

全く個人的な感覚論になりますが、
傑出した政治家を生む土壌は、団塊の世代やその直下には無いような気がしていて、
もう一段若い世代から、新生日本を引っ張っていくようなリーダーが
生まれててこないかなぁと期待しています。
ま、自分自身が、そんな他力本願なことではいけないのですが・・・・。



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『上着をぬいだ天皇』
- 2012/05/23(Wed) -
岩川隆 『上着をぬいだ天皇』(角川文庫)、読了。

昭和天皇の日常に迫った作品です。

毎日、どのような生活をされているのか、
歯磨き、朝食、御璽、生物学研究、夜の検診・・・・・
これら日常の一コマひとコマを描写していきます。

そこに描かれるのは、昭和天皇、香淳皇后の優しいお心遣い、
周囲の人々への配慮、国民への温かい眼差し、
そして天皇と皇后の間の夫婦愛の姿です。

今上天皇に比べて、やはり戦争の歴史を直接背負っている昭和天皇は、
どうしても国民との距離を感じてしまっていました。
それは、悪い意味ではなく、現人神であった立場から人間宣言をされて、
国民の側に一生懸命近づこうとされた努力の姿勢が、
反対に、両者の間に距離があるという現実を際立たせていたのだと思います。

今上天皇は、皇后さまともども、より一層の温かな眼差しで国民を見守り、
また、精神面で守ってくださっていると何かにつけて感じますが、
それは、昭和天皇が、戦後40年の間に、ここまで国民と皇室との間の距離を
縮めたからのことなのだと、改めて感じ入りました。

『おことば』でも感じましたが、
昭和天皇、そして今上天皇は、
日本民族の文化や歴史の結晶のような存在なのだと思います。
きっと、大正天皇や明治天皇もそのような方だったのではないかと思います。

敗戦の際に、ここまで堂々と戦勝国側に会いに行った国家元首は
そうそう居ないのではないでしょうか。
無謀な戦争の拡大は、日本の過ちでしたが、
その敗戦を受け入れる姿勢を元首自ら示したという精神の潔さは、
誇るべきものではないかと思います。

いつか、終戦前後の昭和天皇を描いた作品を読んでみたいです。


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内村不動産
- 2012/05/23(Wed) -
『内村不動産』(2011年4月5日放送)

やっぱり、芸人さんとのロケっていいですよね~。

「不動産屋」とか「街に住み込んで」という設定が活かされていたかは微妙でしたが(苦笑)、
内村さんと気の合う芸人さんたちと、出水アナの4人で
ワイワイ楽しく街歩きしている様子が、素直に面白かったです。

紹介されているお店やスポットは、
それなりにリサーチすれば出てくるところばかりなんでしょうけれど、
何を紹介するかよりも、そこで4人がどんな会話をしたかで、楽しく見られました。

ちょっとした言い間違いやボケに対して、
内村代表がツッコんで、それを後ろで出水さんが笑っている。
なかなか理想的な布陣だったと思います。
でしゃばり過ぎず、かといって、ふとした会話を聞き逃さない出水アナ、
なかなか番組に合ってましたね。

街の紹介としては、やっぱり浅草が楽しそうでした。
煮込み通りで昼間っから飲んだら楽しいでしょうねぇ~。

あと、遺跡公園でのやりとり、面白すぎ。
古墳はスルーとか、デンジャラスマンデーとか。

レギュラー化して欲しいけど、
そうするには、他の街歩き番組との差別化が、もうちょっと出来ていないと辛いですね。
内村ファンは楽しめるけど、一般受けするかは、この水準では難しそうです。

なにか核になる設定ができるといいんですけどね・・・。


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草間彌生展 『永遠の永遠の永遠』
- 2012/05/22(Tue) -
草間彌生展 『永遠の永遠の永遠』

あまり現代美術というものは得意ではないのですが、
(何をどう見たら良いのかピンと来ないので・・・・)
草間女史の作品を知ったときに、「なんだこの水玉は!?」と
強く惹かれるものを感じました。

とにかく、何か作品を見てみたい!と思っていた矢先に、
『BIG ISSUE』の巻頭特集に載っていたため、即・購入。
幼少期の幻覚が、水玉模様の切っ掛けと知り、一層衝撃を受けました。

もう、これは生で作品を見るしかない!
直島に行くしかないのか・・・・・・・と思っていたら、
埼玉で展覧会が開かれるとの情報を得て、
最終日に(行動遅っ!)見に行ってまいりました。

思ったほどの大混雑でもなく、ゆっくりと見て回れました。

有名なカボチャを眺めつつ、やはり今回は、最近のシリーズである
「愛はとこしえ」と「わが永遠の魂」の2つの絵画作品群をじっくり鑑賞。

現代美術慣れしていないので、
シンプルな作品はベッタリとしたイラストに見えてしまうものもありましたが、
細かく描きこまれた作品には引き込まれました。

少し距離を置いてじっと眺めていると、だんだんと奥行きが出てくるように感じられ、
ふしぎな立体感が目の前に現れてきます。
ある瞬間に、その存在感が圧倒的な感じで見に迫ってくるのです。
この感覚が怖くもあり面白くもあり、様々な作品で楽しめました。

それにしても、これだけの作品を年間に数十枚も描き上げるというエネルギーが
信じられません。

会場では、10分少々の製作現場を追ったVTRも流れていましたが、
1枚の作品を一気に描いていくスピード感に驚きました。
そして、描いているときの眼差し、特に巨大な黒目の底なしの黒さが印象的でした。
まさに、吸い込まれそうな、「無限」または反対に「無」を感じる黒目でした。

正直、怖いと思うほど。

生きるということを追求していくと、こんな眼を持てるものかと恐れ入りました。

非常に感銘を受けた展覧会でした。


眼差しに吸い込まれそう
永遠の永遠の永遠
入り口からして草間色
埼玉県立近代美術館
いきなりドーン
明日に咲く花
ポップさも素敵
ヤヨイちゃん
今、一番有名な作品ですかね
大いなる巨大な南瓜
サイズの感覚がなくなる感じ
チューリップに愛をこめて、永遠に祈る
奥行きをもって眺めると面白い!
チューリップに愛をこめて、永遠に祈る

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『八日目の蝉』
- 2012/05/20(Sun) -
角田光代 『八日目の蝉』(中公文庫)、読了。

角田作品の中では、一番有名といってよい作品でしょうか。

生後半年の赤ちゃんを誘拐してしまう主人公、
その衝動的な誘拐の直後から、「娘」と2人きりの逃亡生活が始まる・・・・・。

映画にもなったことから、
逃亡劇としてのサスペンス要素が強い作品なのかと思っていましたが、
それよりも、逃亡という設定を用いて、
昭和の終盤~平成あたりの時代を上手く描いているなぁというところに
目が行きました。

バブル前夜で取り残された廃墟のような地域に居残る老女、
共同生活と自然食品を謳い文句にしたカルト的な集団(これってヤ●ギシ?)、
そして、都会の生活から逃れる場所として描かれる小豆島、
時代を上手く切り取っていると感じました。

後半は、その誘拐された側の娘が大学生になったところを描きますが、
彼女が家族や周囲に向ける視線の冷徹さを、興味深く読みました。
特に、父と母への眼差しの冷静さ。
誘拐事件を通して、ダメな男、ダメな女ぶりを日本国中に知られてしまった両親に対し、
どのように振舞うべきかを考え、演じてきた年月を振り返っていきます。

彼女に課せられた、あまりにも思い過去。
それを、じっくり、時に溢れる思いと共に描いていくのですが、
しかし、最後、小豆島を訪れることで、何かしら掴んだような描写で終わるため、
なんとか救われたような気分で読み終われました。

読み応えのある作品でした。


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角田 光代

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