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ダイビング @初島
- 2012/04/30(Mon) -
GW前半は、初島に行ってきました。

今までに見たことがないほどの数の観光客が小さな島に押し寄せていましたが、
思いほのかダイバーさんは少なくて、のんびり出来ました。

今回は、初島を堪能というよりも、
BCを買い換えたので、その試運転が目的です。
軽くて使いやすい!
やっぱり最新機材は良いですね~。

海のほうは、残念ながら白く濁ってしまっていて、
生き物の数も、控えめでした。


控えめな海
メジナ
ぽつんと一匹
コガネスズメダイ
岩場の陰に
ツマグロハタンポ
子供がいました
タカノハダイ
水色が輝いてた!
サガミリュウグウウミウシ
ボケボケですみません
カザリイソギンチャクエビ
名前が分からず・・・
コシオリエビの仲間
つい撮りたくなる
アオパンダホヤ
キレイな黄色
エントウキサンゴ
工事現場色
トラフケボリ

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『白く長い廊下』
- 2012/04/27(Fri) -
川田弥一郎 『白く長い廊下』(講談社文庫)、読了。

江戸川乱歩賞作品ということで期待していたのですが、
なんだか期待はずれでした。

事件の真相自体は、医学の専門性が活かされされていたり、
また病院経営や医局制度などの特殊な世界を描いていて、
そこは新鮮に感じたのですが、なにぶん、小説としての出来に不満が・・・・・。

主人公・窪島の事故発生直後の行動が、どうにも解せないんですよ。

患者の死亡は自分の医療ミスではないと主張しようとして、
その手術に立ち会った3人の看護士に話を聞いて回るのですが、
それぞれの看護士に、残りの2名が不審な行動をしてなかったか聞いちゃうんですよ。
しかも、「患者に何か注射していなかったか?」と。

それって、同僚の看護士が患者を殺すところを目撃しなかったかと
聞いて回っているようなものですよね。
何の証拠もないのに、いきなりこんな質問を、同僚に聞いて回るなんて有り得ない!
そのあと、どうやって顔合わせて仕事をしていくつもりだったのでしょうか?

この件に始まり、主人公の行動は、自分の周囲の人間関係がどうなるのか
何も考えずに行動してしまうようなところが多々見られ、
病院という非常に閉鎖的な職場環境において、
こんなに無神経な人間は存在できないだろうと、リアリティのなさを感じてしまいました。
それとも、医者って、そういう種類の人間なのでしょうか?
(作者は現役のお医者様のようですから・・・・・)

他にも、医療廃棄物のゴミをあさるのに軍手姿だったり(ゴム手袋じゃないと危険でしょう!)
年上の技師に対して若造の医者がぞんざいな言葉使いだったり、
とっても細かいところまで目に付いてしまって、作品を楽しめませんでした。

うーん、残念。


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『インシテミル』
- 2012/04/24(Tue) -
米澤穂信 『インシテミル』(文春文庫)、読了。

面白かった!

普段は、あまりにも現実世界からかけ離れた設定でになりがちな
クローズド・サークルものって好みではないのですが、
本作には、のめり込めました。

「この破格の給料は誰が出すの!?」
「SHMクラブってどんな組織なの!?」
「暗鬼館のハイテクさは何なの!?」
「そもそも何のためにこんなことやってるの!?」

これらの根本的な疑問に一切答えることなく(爆)、物語は終わってしまいます。
ここまで、クローズド・サークルそのもののリアリティを無視して物語ってしまう度胸に
ある意味、胸を打たれました(笑)。

ここまで割り切って描くなら、こちらも頑張ろうじゃないかと、
12人のリストを作ったりしてガッツリと取り組みました。

12人が閉じ込められて、殺し合いの準備が整ったとしても、
どうやって殺戮が始まるかの切っ掛けが重要なのですが、
本作では、その端緒となる出来事の納得感は十分にありました。
もちろん、その後の殺されていく理由も、それぞれに納得。

各人の行動も、突飛なものはあまりなく、
考えられる範囲で合理的に動いているように感じたので、
作者の都合での無理な行動は、目に付きませんでした。
これにより、気持ちに水を差されることなく、最後まで一気に楽しめました。

主人公の結城のキャラクターが、
序盤と終盤で、結構、受ける印象が変わってくるのが気になりましたが、
まぁ、なんとか1つの人格には収まっていたと思います。
外面的には「演技でした」「隠してました」で通りますが、
内面の描写は、ちょっと恣意的だったかなと感じました。

あと、キャラクターで言えば、須和名には、ちょっとガッカリ。
もう少し、「えーっ、こんな人だったの!?」的な展開があると期待したのですが・・・。

そして、安東、割と好きなキャラでしたが、
映画版のキャスティングを見たら、なんと北大路欣也(苦笑)。
お前、何歳なんだよ!


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『月と六ペンス』
- 2012/04/22(Sun) -
サマセット・モーム 『月と六ペンス』(岩波文庫)、読了。

珍しく名作と呼ばれる作品を。

わたくし、てっきり、タヒチにおけるゴーギャンの話が中心なのだと思っていたのですが、
それよりも、タヒチへ渡る前の、ロンドンやパリでの交流が物語の中心だったのですね。

寡黙な株式仲買人であるストリクトランド(=ゴーギャン)は、
ある日突然、妻と子供を捨ててパリに旅立ってしまう。
愛人との逃避行かと噂が立ち、彼を連れ戻しにパリへと向かった主人公が見たのは、
ボロアパートの一室で、貧しい身なりをして、一人で絵を描くストリクトランドの姿。

このパリにおける、主人公とストリクトランドの対話で、
ストリクトランドの人物像が段々と分かってくるところで
グイグイと物語に引き込まれていきました。

絵を描くということしか頭にないストリクトランドの生活、
他人との交流にさしたる価値を認めていない彼の口から出てくる皮肉の数々。
そして共通の友人であるストルーフェ夫妻との交流。
やがて、この友人夫妻に崩壊をもたらすストリクトランドですが、
彼の絵が持つ魅力に取り付かれた友人達は、
ストリクトランドの繋がりを断ち切ることが出来ず、
やがて一人の女性に死が訪れる・・・・・このあたりの展開は壮絶でした。

今、ゴーギャンの絵は、何人かの独創的なタッチの画家の一人として認められていますが、
当時の絵画の常識からすると、とても受け入れられないものだったんでしょうね。
多くの人が目を背ける中で、その絵に魅入られた人には、不幸が訪れる。
悲しいことです。

やがて、主人公とストリクトランドの交流は絶えますが、
その後、主人公がタヒチを訪れることになり、そこでストリクトランドの証跡を知ることに。

島の人々は、ロンドンやパリの人々とは違う温かさで迎え入れたようですが、
しかし、彼には不治の病が訪れます。

どこにいっても不幸にまとわりつかれるストリクトランドですが、
晩年は、島の女性と一緒に生活をし、子供をなし、そして、毎日のように絵を描く日々。
彼なりに幸せを感じられる数年間だったのかもしれません。

劇的な画家の人生ですが、
これだけ破天荒な人生を送らなければ、
当時の絵画界の常識を打ち破る作品を生むことはできなかったのでしょう。

非常に面白い作品でした。


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『メガマインド』
- 2012/04/22(Sun) -
『メガマインド』

全然知らない作品だったのですが(日本未公開だった?)、
ウィル・フェレルが声優をやっているということで、
コメディ要素が強いのだろうと思い見てみました。

宇宙の果てから地球に送られた赤ちゃん宇宙人2人、いい子ちゃんと僕。
いい子ちゃんは学校では人気者、やがて町を救うヒーロー・メトロマンに育ち、
一方の僕は、いじめられっこ、仲間はずれ。
だったら悪の世界で一番になってやると誓い、大悪党メガマインドに。

このメトロマンとメガマインドの戦いを中心に前半は進むのですが、
この作品で凄いと思ったのは、計算ずくでヒーローの座を確保するメトロマンと
本当は純真な心を持つのに友達に受け入れてもらえなかったために悪になった
メガマインドというキャラクター設定です。
こんなの、今までのアメリカンアニメにあったでしょうか?
日本の情緒的な世界観ではよく見られる設定かもしれませんが、
正義の国アメリカでこんなアニメ作品が出てきたのは、変化なのかなと感じました。

しかも、後半では、消えてしまったメトロマンの代わりのヒーローを作ろうと
正義のパワーを作ったのに、どうしようもない人間がそれを身につけてしまい悪用します。
ここで描かれるのは、正義のヒーローと悪役の間にもルールがあるということ。
それを、この成り上がりヒーローは無視して、悪の限りを尽くしてしまいます。

正義と悪の間の暗黙の了解を描いてしまうのも、
なんだか「必要悪」を認めているようで、
正義の国アメリカとして珍しいのではないかと感じました。

画風はアメコミですが、
内容は、アメコミと正反対の概念を描いていて、面白かったです。


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『空の名前』
- 2012/04/22(Sun) -
高橋健司 『空の名前』(光琳出版社)、読了。

いろんな雲の写真が見たいと思って買ってきました。
こんな空があるのかと思うくらい、美しい雲の写真がたくさん載っています。

きっと、空はいろんな表情をしてくれているのに、
私が見上げていないだけなんだろうなと反省。

そして、空以外にも、風や季節を表す言葉が満載。
もちろん、そんな情景を切り取った写真も。

ただ自然の情景を切り取るのではなく、人間の生活についても触れていることで、
日本人は自然の中で生きてきたんだなと実感しました。

素敵な写真集です。


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『オバマ現象のカラクリ』
- 2012/04/22(Sun) -
田中眞一、本田哲也 『オバマ現象のカラクリ』(アスキー新書)、読了。

”Change”というキーワードが、
何故これほどまでに全米の人たちを熱狂させたのか、
あの大統領選のときに、不思議に思っていました。

確かに世の中の閉塞感は相当なものだったので、
”Change”したいという思いは理解できます。
しかし、あの熱狂は何だったのか・・・そこが分かりませんでした。

ところが、オバマ候補の出自やバックボーンの中で位置づけると、
この言葉が持つ意味、特に「オバマ候補が発する”Change”」が持つ意味が
どういうことなのか、よく分かりました。

また、オバマ候補と、その対立候補との比較をしている部分で、
彼が取った戦略の効果も理解できました。

また、オバマ熱が、日本の政界にも及んでいたというところは面白く読みました。
日本人としては、そこの事実関係をもっとじっくり読みたかったなという思いは残ります。

最後に、大統領選での勝利演説や就任演説の原文が載っていましたが、
さほど難しくない単語を使って、シンプルな文章で語りかけています。
かといって、噛み砕き過ぎて内容までも崩れてしまうことなく、
その信念はストレートに伝わってきます。
幅広い層から共感を得た理由が、よく分かりました。


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『おれは権現』
- 2012/04/21(Sat) -
司馬遼太郎 『おれは権現』(講談社文庫)、読了。

戦国時代の大名や彼らに仕えた侍たちを主人公に据えた短編集。

私はさほど日本史に詳しくないので、大名クラスの名前しか分かりませんが、
本作で主人公になった人たちは、歴史好きの方たちには知られた名前なのでしょうかね。

とにかく、主人公の性格を、「こうだ!」と決めた軸で
ぐいぐい書き込んでしまう力に圧倒されます。

例えば、福島正則の地元の人たちにしてみれば、
ある意味、こんな酷い書かれ方をした正則像は受け入れられないのではないかと
心配してしまうぐらいです。だって、馬鹿呼ばわりですから。
(ま、我らが高虎さんも、司馬評価の被害に遭ってるもので・・・・・・苦笑)

しかし、そのバッサリと人物像を決めてしまう勢いのよさが、
短編としては、読みやすさや躍動感に繋がっているように感じました。

そして、馬鹿呼ばわりしても、歴史に名を残した人物であるだけの
見せ場を描いているので、納得感があります。

いずれも面白い短編でした。


おれは権現 (講談社文庫)おれは権現 (講談社文庫)
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『恋は邪魔者』
- 2012/04/21(Sat) -
『恋は邪魔者』

レニー・ゼルウィガー演じる田舎娘の書いた本が、あれよという間に大ヒット。
その内容とは、女は恋を捨てて、仕事に生きろ、恋愛感情抜きの男女関係を!というもの。

なかなかハードな主張ですが(苦笑)、
当の主人公といえば、女性のぶりっこ感満載の表情と衣装、
女の子向けのインテリアなどに大喜び。

そして、出会った女性編集者との衣装競演とも言えるシーンでは
ミュージカル風に色とりどりに着飾って踊ってくれます。

最初は、「なんじゃこりゃー!?」と目が点でしたが、
段々と作品のノリが分かってきて、ぶっ飛び具合が意外と楽しめました。
ここまで突き抜けてくれるのなら、任せるわ・・・・ってな感じで。

そんな主人公に対するのは、凄腕雑誌記者でありプレイボーイのキャッチャー。
ユアン・マクレガーが演じてますが、「こんなにスマートな顔立ちだったっけ?」と
思ってしまうほどに、シュッとした良い男ぶりでした。

そんな2人の恋の駆け引きは、
「えー、やっぱりそんなてんかいなのー?」と、あまり好みでない方向に進んでいきましたが、
ジャンル的には王道なエンディングだったと思います。
それまでの過程は、相当に変でしたが(苦笑)。

ま、お気楽に観流すには、良いんじゃないでしょうか。


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『グランド・コントロール』
- 2012/04/21(Sat) -
『グランド・コントロール』

航空機の管制官の仕事を描いた作品。

悪天候でロサンジェルス空港が閉鎖となり、
着陸予定だった航空機の一部を受け持つことになったフェニックス空港。
しかし、もともと要員不足なことに加えて、機器の老朽化のトラブルも抱え大混乱。
助っ人として参加した元管制官は、実は5年前に飛行機墜落事故で管制を担当し、
それを理由に退職していた・・・・。

とにかく、航空管制という仕事の大変さが伝わってきます。
一人で十数機もの航空機を担当し、衝突はおろか、接近事故を防ぐために、
数分先を読んで、次々と機長たちに指示を繰り出します。
この集中力と緊張感たるや、心身ともにボロボロになる仕事だと思います。

しかも、要員不足と機材トラブルでバタバタの管制室内が舞台では、
観ているこちらも息をつく暇がありません。
ハラハラ、ドキドキ感の維持のさせ方が、非常に上手いです。

ただ、あのすっとぼけプロペラ機のおじさんは
登場させなくても良かったのではないかと思いますが・・・・・。

管制室側の停電騒ぎに加えて、
最後は航空機側の電源ダウン、無線の停止が起こり、
「そこまで不運を重ねなくても・・・・」という豪快な(苦笑)展開でしたが、
当然、そこは見事に切り抜けて、めでたし、めでたし。

管制官の仕事が大変だということは、
以前、日本での航空機事故に際して管制官が起訴されるというニュースで
その仕事の責任の重さを感じていましたが、
この作品で実感できました。

しかしながら、少人数で運営してるとはいえ、
この作品で描かれたほどの極限状態での運営というのは
現実世界で起こりうるものなのでしょうかね?
なんだか、この作品では、要員不足が日常的なように描かれていたので・・・。

5年のブランクを経て突如復帰した管制官に指示された飛行機に乗るのは
さすがに嫌だなぁ・・・・・(ま、作品のようなダマでの復帰はありえないんですけど)。


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