『経済学の終わり』
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- 2011/10/31(Mon) -
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飯田経夫 『経済学の終わり』(PHP新書)、通読。
誰かがこの本を紹介していたので買ってきたのですが、 あんまり刺さりませんでした。 アダム・スミス、マルクス、ケインズといった 時代を築いた経済学者とその理論を扱っているのですが、 経済学素人の私には、高校の教科書レベルの知識しかないので、 新たな視座を提供されても、ついていけませんでした(悲)。 経済学を分かっている人には共有できる考え方が土台にあるのかもしれませんが、 私から見ると、なんだか個人の感想が書き連ねてあるような印象で、 論駁するような迫力を感じませんでした。 うーん、基礎をきちんと学ばないとダメですね。
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内さま
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- 2011/10/31(Mon) -
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『内村さまぁ~ず #120』
「先輩芸人にプロフィールを作ってもらいたい若手達!!」ということで、 アンジャッシュ児島さんの仕切りの下、人力車の若手2組が登場。 最初に若手のネタ見せがありましたが、なんか、イマイチでした。 展開がもたもたしてるのに、間をきちんと取ってないところとかが気になっちゃって。 キング・オブ・コント決勝進出とか聞くと、ちょっとキング・オブ・コントのレベルが 心配になってしまいます(苦笑)。 ソフト缶蹴りは、あだ名をつける場だという企画意図が きちんと演者さんに伝わっていなかったようで、最初、まごまご。 あと、若手のゲームへの参加の仕方が、やっぱり下手なんですよね。 これは、もう、仕方が無いことなのですが・・・・。 突っ込んでもらうための動きが出来てないんです。 若手の気持ちアンケートは、よいしょ系のコメントが多くて、 たまにアグレッシブな回答があると、物凄く失礼な物言いに見えてしまうという罠。 これは、若手というよりは、企画側が浅はかだったかな。 というか、この企画は、若手という装置を用意しながらも、 やっぱり児島さんいじりが面白いのであって、そういう意味では、成功してたかも。 特に、最後のものボケ一発ギャグのコーナーは、児島さん最高です。 面白くないギャグが、面白いという摩訶不思議な空間。 でも、思い切りの良さが大事というのが良く分かりました。 達磨を手に取り、すぐにギャグをやる姿を見て、「この思い切りを学んだほうが良い」という 内村さんの指摘に納得。というか、内村さんは、こういう褒め方が上手い。 そして、このコーナーは、児島さんの仕切りから内村さんの仕切りに変わった瞬間に 一気にテンポが良くなって、ギャグをやってる空間の雰囲気が面白くなりました。 なんだか、期待感を持てるような空気になってるんです。 こういうのを見せ付けられると、内村さんの仕切りというのは、一つの芸なんだと感じ入ります。 児島さんぐらいガンガンしゃべる人が来ると、内さまはテンポが出て面白くなりますね。 ちょっと若手には可哀想な内容でしたが、児島さんメインで面白かったです。
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『プチ哲学』
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- 2011/10/31(Mon) -
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佐藤雅彦 『プチ哲学』(中公文庫)、読了。
ちょっとした文章と、イラストから成る本です。 すぐに読み終わります。 でも、余韻があります。 いろいろ考えたくなる余韻です。 なんだか幸せな気持ちにもなれます。
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『断る力』
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- 2011/10/31(Mon) -
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勝間和代 『断る力』(文春新書)、読了。
この本は面白かったです。 自分を成長させるためには、 成長につながる仕事以外を断らなければいけない! これ、実は、前から上司に言われていることです。 使い勝手の良い部下で終わったら、そこで成長は止まるゾ!と脅されています。 今の自分にとって、この本で具体的に述べられている一つ一つのスキルが、 とても勉強になりました。 HOWがたくさん詰まっているので、「自分の環境ではどうすれば良いか」という 応用編が考えやすくなっています。 あとがきに『インディペンデントな生き方』の続編に当たると述べられていましたが、 私の印象は、対象となる読者層が、「勝間和代の読者」として ぐっと明確に設定されているような印象を受けました。 なので、自分に向けて語りかけられているような思いになります。 この後、ノートを作って、復習したいと思います。
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『猫のいる日々』
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- 2011/10/31(Mon) -
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大佛次郎 『猫のいる日々』(徳間文庫)、読了。
『吾輩は猫である』とか、『ボクは猫よ』とか、 猫を主人公にした作品には面白いものがたくさんあるので、 なんとなくタイトルで買ってきました。 しかし、素直な、猫のエッセイでした。 家に十数匹の猫がいるというところが、ちょっと特殊なところですが・・・。 ひねくれた猫の視点での社会批評みたいなものの延長で考えていたので、 食い足りない感が残ってしまいました。 (このタイトルなら、素直な猫のエッセイを期待すべきではあるのですが・・・) 小説も併録されていましたが、 そちらも、ピントこないまま読み終わってしまいました。
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『影絵の町』
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- 2011/10/27(Thu) -
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阿刀田高 『影絵の町』(角川文庫)、読了。
お手軽短編小説を・・・ということで、阿刀田作品です。 「影絵の町」と「銀座スクランブル」という大きく2つのテーマの下で、 短編がつづられていきます。 あまりパンチの効いた作品はなく、 むしろ、ゆるやかな気分で読めるお上品な掌編といったところでしょうか。 「影絵の町」では、日本各地の地方都市が舞台になっており、 ちょっとした小旅行気分が味わえます。 そんな中、気になってしまったのは、「観光地をタクシーを使って回る」という行為。 私は、こういう旅行の仕方をしたことが無いのですが、 結構一般的なものなのでしょうか? それとも、例えば、一定の年齢以上の方に特徴的なものとか?! どの人物も、みんなタクシーで巡っているので、 旅行者ってそんなものなの??と疑問に思ってしまいました。 地方のバスに乗るとか、電車に乗るとか、とにかく歩くとか、 そういう楽しみ方を選ぶ人も多いと思うんだけどなぁ。
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『アヒルと鴨のコインロッカー』
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- 2011/10/26(Wed) -
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伊坂幸太郎 『アヒルと鴨のコインロッカー』(創元推理文庫)、読了。
大ヒット作を、やっと100円で入手できました。 今の伊坂ブームの火付け役に当たるのかな? ぐいぐい読ませるところはさすがです。 2つの時間軸を効果的に使ってみせる技術も上手い。 キャラクターも、トンデる人たちで面白い。 だけど・・・・動物虐待という行為が、どうにも重い陰を落としています。 そして、読み進むにつ入れて、「あぁ、どう考えても、XXがXXということになるんだろうなぁ」と 暗く重い予感が付いて回ります。 この、どよ~んとした気持ちが、とってもしんどかったです。 主人公が、状況に流されやすいやや軽めのキャラクター設定なので 文章はリズミカルに展開していくのですが、 それでも、やっぱり、動物を残虐に殺す描写がところどころに表れるのは やりきれなかったです。 『重力ピエロ』といい、本作といい、 しんどいテーマを、ポップなキャラクターに語らせるというのは、 伊坂作品の特徴なのかもしれません。 この手の作品は、読む側の心理状態や体調にも左右されるかもしれませんね。 このテーマが、ヒットという形で世間的に受け入れられているのだと考えると、 ちょっとショックだなぁ。 もろ手を挙げて「面白かった!」とは叫びにくい作品でした。
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FP3級合格
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- 2011/10/25(Tue) -
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本日、ファイナンシャルプランナー3級試験の結果が届きました。
無事に合格できて良かったです。 なんせ、試験前日に野球観に行ったりしてましたからね(爆)。 3級で、非常に基本的な内容を問われるということと、 試験技術的にも、半数が2択問題なのに問題合格ライン60点という 驚異の甘甘テストなので、結果については楽観していたのですが、 それでもやっぱり、合格証書は嬉しいですね。 テキストは、3週間程度かけてじっくり一冊読んで、 あとは過去問題を予行演習的に解いておけば、 まぁ、準備としては十分だと思います。 いろいろ書店でテキストを見比べて買ったのですが、 これは、使いやすくて正解でした。
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『笑う山崎』
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- 2011/10/24(Mon) -
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花村萬月 『笑う山崎』(祥伝社文庫)、読了。
暴力描写が激しい作家さんと聞いていたので、これまで避けていたのですが、 本作は、いろんな本読みさんのBlogでお目にかかるので、 怖いもの見たさもあって、挑戦してみました。 確かに、暴力描写が毎度登場しますし、また、その内容がえげつないのですが、 それでも、事前に想像していたような嫌悪感は感じませんでした。 それよりも、山崎が語る人生哲学に強く惹かれました。 行動はとんでもなく破天荒なのですが、 山崎という男の頭の中では、一本筋の通った行動なのだろうな・・・と思えてしまいます。 作者あとがきによると、本来は、「笑う山崎」の短編一本の予定だったものが 出版社のオーダーにより連作モノに変わったようですが、 確かに、「笑う山崎」の突飛な展開は、以降の章ではマイルドになっています。 でも、冒頭の「笑う山崎」でガツンとした衝撃があったからこそ、 以降の章も、「彼ならその行動はとりかねない」という納得感に包まれて読み進められた気がします。 というわけで、暴力描写を恐れることなく、面白く読めました。 他の作品にも、少しずつ、手を広げていこうかな。 一気読みは、流石に無理!
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『神々の遺品』
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- 2011/10/24(Mon) -
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今野敏 『神々の遺品』(双葉文庫)、読了。
UFOや古代文明の謎に迫る・・・・・的な紹介文だったので、 買おうかどうしようか迷ったのですが、買っといて正解でした。 摩訶不思議な事象を扱っているのですが、 どちらかというと陰謀論的な要素が強く、それも、突飛感は抑え気味で 意外と現実味のある路線での解釈をしていて、面白かったです。 UFOや古代文明の話に興味がある人にとっては、 誰かの推論の焼き直しのように感じるストーリーかもしれませんが、 あまり、そういう世界に馴染みのない私には、興味深かったです。 (昔、グラハム・ハンコックがブームになったときは私も読んでみましたが、 ちっとも頭に残っていないので・・・・・・苦笑) 主人公の私立探偵・石神の推理は、当たる割には納得感が無いというか、 推測が当たったような印象で進んでいくのは残念でしたが、 そんなことよりも、彼の人間観察のポイントを描写しているくだりが面白かったです。 また、後半、警察組織と米軍組織に背いて行動するグループが 事件の真相にたどり着く鍵を握ることになりますが、 「思い切った裏切り方をするなぁ・・・」というところが気になってしまいました。 それまっでどっぷりと組織の思想に浸かっていた人たちが、 ここまで割り切って、組織のルールを無視できるのかなぁという感覚的な疑問です。 ま、でも、トータルとしては楽しめた、良い娯楽作品だと思います。 夜中に本作を読みながら、文中に出てくる「火星の人面岩」などの写真を ケータイでネット検索していたのですが、あの写真は、なんかゾッとしますね。
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