内さま
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- 2011/06/30(Thu) -
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『内村さまぁ~ず #112』
危なく見逃すところでした。 ナイツを迎えて、お年寄り攻略法を学びます。 初盤は、まさに攻略法をナイツが教え、 3人が「へぇ」「ほぉ」と学ぶ場面が続きます。 高齢者講座として興味深かったですが、笑い的には薄かったですが。 中盤のお年寄りの大喜利の答えを予想するクイズが面白かったです。 なんだか、久々に真っ当な大喜利を見た気が。 やっぱり、さまぁ~ずは、打数が多いので凄いと思いますが、 何気に印象に残るのが内村さんの「飯野忠雄さん」。 でも、お年寄りの発想力って凄いわ。 「チカン電車」って(爆)。 巣鴨の写真ボケも、時々やるには面白いコーナーですね。 終盤は、お年寄りを集めての臨時寄席的なところで芸を披露。 ある意味、内さま3人が最も不得意とするフィールド(苦笑)。 なんだか、探り探りな感じで、ちょっと消極的に見えました。 まだまだお年寄りの世界に行かずに、果敢に攻める芸人であってほしいと 切に願ってしまう回でした。
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『野蛮人のテーブルマナー』
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- 2011/06/28(Tue) -
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佐藤優 『野蛮人のテーブルマナー』(講談社)、読了。
またまた佐藤本ですが、 雑誌『KING』への連載モノということで、非常にくだけた内容です。 インテリジェンスのテクニックを 女性を口説くシチュエーションに当てはめて解説してみようという趣旨らしいですが、 ちょっと、読者に媚を売っているようにも感じられ、 佐藤優ブランドには合わない印象を受けました。 ビジネスシーンにおける例え話で十分だと思うのですが・・・。 後半は、いろんな方との対談が収録されていて、 こちらは面白かったです。 特に、鈴木宗男氏。 強引な手法も採ってきたのでしょうが、政治家としての信念を持っている人だと思います。 そろそろ『反省』も読まないといけないですね。 河合洋一郎氏との対談も、お互い洋の東西を問わない博識ぶりで さすが最前線でお仕事をしている人は、違いますね。
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『デトロイト・メタル・シティ』
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- 2011/06/27(Mon) -
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『デトロイト・メタル・シティ』
どうも、マツケンの映画とは、相性悪いみたいです(悲)。 いや、『少年メリケンサック』のこともあるから、この手の音楽コメディが苦手なのかも。 原作は全く知らない状態で観たのですが、ギャグセンスが・・・・。 なんだか非常に薄っぺらい印象を受けました。 マンガの世界観をそのまま実写にしてみたのでしょうか? マンガと実写では持っている世界観が違うので、 「そのまま」では、原作ファンしかノリについてこれないと思うんですよねー。 意外とマツケンが、クラウザー様を演じこなしていたことに驚き。 その点では凄い俳優さんだと思います。 声を潰した感じで歌えば、素人には、それっぽく聞こえちゃうのかも。 ところで、DMCがやってた音楽は、デスメタルなの? デスメタルのイメージより、ちょっとポップというか、商業主義的な香りが(苦笑)。 もちろん、勝手なイメージですけど。 その商業主義の権化である社長を演じた松雪泰子さん。 松雪さんだとは気づきませんでしたわ(失礼)。 ぶっ飛んでて、見事な憑依ぶりでした。 演者は良かったけど、コメディ作品としてはイマイチでした。 KISSのジーン・シモンズは、これに出て良かったのでしょうか? ファンの反応が心配です。
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『バスジャック』
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- 2011/06/27(Mon) -
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三崎亜記 『バスジャック』(集英社文庫)、読了。
「バスジャック」というタイトルから、 乃南アサさんの『再生の朝』がイメージとして連想されて、 勝手に、真面目な小説だとばかり思い込んで読み始めてしまいました。 ところが、最初の短編が、二階扉の話・・・・・・。 「あぁ、そうか、『となり町戦争』の作者か」と、やっと気づきました。 シリアスモードを求める頭で読んでしまったせいか、 ずーっと作品と気持ちがずれているような感覚が付きまとって、 きちんと楽しむことができませんでした。 ただ、『となり町戦争』でも感じたことなのですが、 設定が非常に斬新なので、冒頭でグイグイ引き込まれる割には、 最後の展開があっさりしていて、やっぱり食い足りない印象を受けてしまいます。
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『チョコレートゲーム』
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- 2011/06/26(Sun) -
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岡嶋二人 『チョコレートゲーム』(講談社文庫)、読了。
中学生が被害者の殺人事件が起き、 主人公は、自分の息子が犯人なのではないかと疑いを持つ・・・・。 推理小説としての謎解きよりも、 中学生とその父親という親子物として読んでいました。 中学生が友人を殺害する・・・このテーマは、 80年代後半の当時では、結構、衝撃的な設定だったのではないでしょうか? (なんだか、最近は、「またぁ?」という感もしなくはないという、残念な状況ですが) 時代性を上手く取り込みつつ、 親子の断絶や、過保護というような要素も絡めて、 社会性のある興味深い作品になっていたと思います。 ま、ただ、推理小説が軸となっているので、 心理描写の部分は、他の親子物に比べると、少し甘い気もしますが。 一方のミステリとしての出来としては、 トリックが大したものではないので、それを目当てに読むと多少がっかりするかもしれません。 あと、カバーイラストは、あまりに直截的すぎるのではないでしょうか。 ちょっと、このセンスには閉口・・・・・。
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『くっすん大黒』
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- 2011/06/26(Sun) -
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町田康 『くっすん大黒』(文春文庫)、読了。
今まで読んだ町田作品で、最も面白かったです。 現実性のあるストーリーが展開され、 しかし、主人公の思考はどこか的外れで、 そのバランスが良かったです。 そして、その理性と不条理のバランスをとっているのが 大黒様の置物だという設定が、またまた不思議な世界観を醸し出しています。 芥川賞の審査員の面々には、 『きれぎれ』のほうが評価が高かったようですが、 私は、あそこまで行ってしまうと、ちょっとついていけなくなってしまいます。 というわけで、いつもながら、「芥川賞は苦手だなぁ・・・」という感想に落ち着きました。
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『霧越邸殺人事件』
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- 2011/06/25(Sat) -
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綾辻行人 『霧越邸殺人事件』(新潮文庫)、読了。
結構、本読みさんの間で評判の良い作品だと思っていたので、 少々拍子抜けしてしまいました。 まず、最初の殺人が起きるまでが長い・・・。 170ページを超えても、まだ誰も死んでないんですよ(苦笑)。 そして、薀蓄を垂れたがる登場人物たち。 その薀蓄が、作品の味付けになっている成功例もありますが、 本作では、冗長な言葉となってしまい、失敗していたような気がします。 むしろ、著者の「本格推理物を馬鹿にするな!」という熱い思いが 前に出過ぎてしまって、汚い言葉で表現すると「うざい」感じを受けてしまいました。 霧越邸をめぐるファンタジーな味付けもなされていましたが、 そのおかげで、この殺人事件を起こさざるを得なかった犯人の追い詰められた 恐怖心というものの描写が薄くなってしまったような。 とどのつまり、なぜ、一連の殺人が起こされなければいけなかったのか、 その真相が腑に落ちないということです。 頑張って700ページも読んだのになぁ・・・。
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『ハングオーバー!』
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- 2011/06/24(Fri) -
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『ハングオーバー!』
全米大ヒット作品ということで楽しみにして観ましたが、 噂に違わず、面白かったです。 結婚式前夜の独身パーティを開いた花婿と親友2人+花嫁の弟。 ラスベガスで羽目をはずし過ぎて、二日酔いで記憶喪失+花婿行方不明。 花婿探し=前夜の行動を思い出す作業を描いていきますが、 そのテンポがとても小気味良いんです。 多くのエピソードを詰め込んでいるのですが、 そのどれもを変に深追いせずに、 あっさりと片付けていく手際のよさが見事。 また、花婿の親友たちに混じって参加した ちょっと変わった花嫁の弟のキャラクターが秀逸で、 親友3人との微妙な距離感で笑わせてくれます。 脚本+キャスティング+演出が見事に上手く組み合わさった 良質のお馬鹿コメディでした。 続編も出ているようなので、そちらも楽しみです。
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『ピンクパンサー2』
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- 2011/06/24(Fri) -
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『ピンクパンサー2』
何の気なしに見始めたコメディですが、キャスティングの豪華ぶりにびっくり。 ジャン・レノに、アンディ・ガルシアとは・・・。 コテコテのコメディ作品ですが、 主演のスティーブ・マーティンの動きがお見事。 動きのキレと表情で笑わせてくれます。 脚本が、もうちょっと洒脱な会話のほうにシフトしてくれれば、 非常にウィットに飛んだ作品になるのではないかと・・・。 ただし、ベタさ加減が落ちてしまうかもしれませんが。 今回は、仏・伊・英・日の警察ドリームチームが捜査に当たりますが、 日本から派遣された刑事が、最もルーズな服装だったのに驚きました。 普通だと、バチッとスーツのお堅い人が出てくるのではないかと思ったので。 最近の日本人像って、こんな感じなんですかね? 松田優作とかのライン?? ま、お手軽に楽しめました。
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