『ハリー・ポッターと賢者の石』
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- 2010/07/31(Sat) -
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『ハリー・ポッターと賢者の石』
知らない人はいないのではないかと言うぐらいの大ヒット作。 WOWOWでやってたので、今更ながら、初めて観てみました。 ま~面白かったけど、激賞するほどのものかな??という印象。 映像は美しかったです。 「これぞ、映画の世界観!」というぐらい、雰囲気を持っているシーンの連続。 ただ、ストーリー展開のほうは、あんまり捻りがなく、 「おっと、口が滑った」でほとんどの謎が解けていくわかりやすさ(苦笑)。 ま、子供向けファンタジーだから、複雑に出来ないというのもありますが。 あと、思いの他、ハリー・ポッターが純粋な子というわけではなかったことに、軽く驚き。 ま、私が勝手にイメージを作り上げてただけなんですけど。 魔法学校に行ってから、結構、先生の言うこときかずに、 陰でこそっと活動してみたりしてますよね。 そういう一直線な行動で正義感を表現しているのかもしれませんが、 「意外とルール破るのね~」と思ってしまいました。 ライバルが先生に叱られたらニヤリと笑うし、 濡れ手に粟の大金を持ったとたんに、お菓子ワゴン買いって・・・・。 意外と、スノッブなところもある子供なんですよねー。 あと、この作品のユーモアセンスもイマイチ。 出だしの養子に入った家での、いじめられる描写や、魔法でやり返す描写が、 なんとも古典的な笑いの取り方で、「おいおい、この先、大丈夫か!?」と 不安になるようなセンスでしたが、ま、これも子供向けということで、 王道を行ったんですよね・・・・きっと。 そんなこんなで、二作目以降は気が向いたら観ようかな・・・ぐらいの感想でした。
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『舞妓Haaaan!!!』
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- 2010/07/31(Sat) -
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『舞妓Haaaan!!!』
クドカン&阿部サダヲのコンビが贈るハイテンション映画。 舞妓オタクという目の付けどころがお見事。 阿部サダヲのキャラクターが活きた演出で、コメディのノリとしては合格点。 でも、脚本がイマイチ。 いろいろ詰め込み過ぎて、収拾がつかなくなった感じ。 なので、エンディングの納得性が高くないんです。 「なぜに、その選択?」みたいな。 前回見たクドカン作品でも思ったのですが、 2時間と言うサイズの脚本の完成度は、あまり高くない脚本家な気がしてきました。 60分×10回というサイズの方が、適しているように思います。 あと、柴崎コウの役回りは必要だったのでしょうか? 彼女のポジションを何とかしようとして、脚本が中途半端になっている気がしました。 逆に、印象に残った役者さんは、堤真一さんと小出早織さん。 堤さんは、食わず嫌いなところがあったのですが、京都弁の使いっぷりや 間の取り方の上手さに驚きました。コメディセンスばっちり。 小出早織さんは、「舞妓さん、可愛いなぁ」という素直な感想(笑)。 舞妓さん役として、京野ことみさんや酒井若菜さんも出ていたようですが、 白粉でわかりませんでした(苦笑)。すみません。
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『ラスト・ボーイスカウト』
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- 2010/07/31(Sat) -
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『ラスト・ボーイスカウト』
冒頭の土砂降りの中でのアメフトの試合の懐古シーン。 違法賭博の片棒を担がされたスター選手が、まさかのフィールド上で拳銃乱射! 「もしや、荒唐無稽アクション!?」とビビりましたが、 現在に戻ってからは、ちゃんとした映画になりました(笑)。 ダメ親父ブルース・ウィリスが、アメフト界に関わる陰謀に迫っていくのですが、 サスペンスとしての展開は、さほど、どうと言うこと無し。 放っておいても悪者の方からどんどん殺しにやってくるので(苦笑)、 謎解きのスリルはあまりありませんが、 この作品は、ダメ親父ジョーと落伍者ジミーのコンビが面白かったです。 会話の掛け合いも皮肉が効いてるし、 それぞれの機転の利くキャラクターの立ち回りがお見事。 ジョーの過去の仕事の失敗も、家庭崩壊ぶりも、上手く展開に絡めて、 主人公を巡る人間関係で魅せてくれる作品でした。 やっぱり、ブルース・ウィリスは、どこか捻くれてて愚痴ばっか言っている カッコ悪いヒーローが良く似合いますね。 面白かったです。
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『トヨタの上司は現場で何を伝えているのか』
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- 2010/07/30(Fri) -
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若松義人 『トヨタの上司は現場で何を伝えているのか』(PHP新書)、読了。
学ぶことの多い本でした。 トヨタ式経営やトヨタ式生産管理、トヨタ式の人材育成は 至るところで絶賛されていますが、私個人が感じるトヨタの強みとは、 一握りのトップが良いことを言っているだけではなく、 その精神が現場の末端まで浸透しているということです。 笛吹けど・・・という会社はどこにでもあると思いますが、 トヨタは、トップがメッセージを発信し、トップ自らその言葉を行動で示し、 そして、それに感化された中間管理職が育ち、また、その下を育てていく。 この人材力の拡大再生産とも言える無限ループが素晴らしと思います。 この本では、そんな拡大再生産の様子を 具体的なエピソードをもって説明してくれます。 徹底して、自分が発したメッセージの実現を求め、 地道な行動と、我慢強い人材育成に力を注ぐ。 これは、ちょっとやそっとの思いでは達成できない姿勢です。 トヨタの底力を感じます。
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『ウェブ時代をゆく』
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- 2010/07/29(Thu) -
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梅田望夫 『ウェブ時代をゆく』(ちくま新書)、読了。
『ウェブ進化論』の続編です。 さすがに、書いてある内容に受けた衝撃は『ウェブ進化論』の方が強かったですが、 本作では「ロールモデル思考法」の章が面白かったです。 自分の興味関心を見極め、それを仕事に結び付けていくには 具体的にどのように動けば良いのか。 著者の実際の行動体験を描いていくことで、 その道の歩き方というものが、非常によくわかりました。 そして、「ロールモデル」というものを、人物だけに追うのではなく、 「こういう会社がやっている仕事をやってみたい」と感じたら、 その法人自体をロールモデルに設定してしまう大胆さ。 この視点の広げ方は、興味深かったです。 『ウェブ進化論』では、「そもそもウェブ2.0とは何なのか?」を解説していましたが、 本作では「そのウェブ2.0を精一杯利用して自分らしく生きていくには どうすればよいのか」を読む側に考えさせてくれます。 「その時代を十分に生きる」ということを、見せてくれる一冊です。
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『バビロンA.D.』
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- 2010/07/26(Mon) -
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『バビロンA.D.』
なんだか微熱があって体がだるいのですが、寝るのも惜しく、 横になってボーっとした頭で観てました。 てなわけで、映像美とアクションシーンが自分的にはメインだったので、 あんまりストーリーを真剣に追わなかったせいで、楽しめました(爆)。 ちゃんと考えると、よくわからんのですよ。 なんで潜水艦の中で発狂してもとっ捕まらなかったの?とか、 なんでテロリストで入国禁止の人間がアッサリと米国入国できちゃうの?とか しかも入国する瞬間のシーンすらないし、 なんで妊娠しちゃうの?とか、 なんで撃たれて死ななきゃいけないの?とか 最後、教団の女ボスはどこ行っちゃったの?とか、 まー、特に後半、オーロラちゃんの素性が少しづつ分かってくるにつれて、 ストーリーが崩壊していくという不思議な作品(苦笑)。 でも、頭がぼーっとしてる身には、そんなこと、どうでもいいの(笑)。 近未来世界の映像が綺麗だったし、 (ただ、発想は大して目新しくないけど・・・というか、どちらかというと貧相) スノーモービルの追跡シーンは面白かったし、 (ただ、あの戦闘機が何者なのか不明ですが・・・) 銃撃戦の見せ方も面白かったし、 (弾のあたらなさっぷりには驚愕ですが) ま、それで十分かな、という気分になります。 方や、ちょっと期待していた肉弾戦のアクションシーンは、なんだか、もっさりしてて、 あんまりスピード感が感じられなかったです。 ショッカー的な(笑)、追跡する側の手下どもの動きは良かったのですが、 なんだか、トーロップとシスターのアクションの動きが緩いし、なんかチープ。 ちょっとぐらい早回しすればいいのに・・・。 というわけで、この映画は、微熱頭で見ればそこそこ楽しめます! それでは、おやすみなさい。
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『キリスト教と笑い』
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- 2010/07/26(Mon) -
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宮田光雄 『キリスト教と笑い』(岩波新書)、通読。
お堅いイメージのあるキリストの教えにおいても ユーモアというのがあるのかしら??と思って買ってみたのですが、 やっぱり、キリスト教は難しかったです(苦笑)。 出だしは、ジョークから始まったので、期待してしまったのですが、 旧約聖書の話になったら、普通にキリスト教の解説でした。 「ユーモア」というものを、非常に広く解釈した状態で解説が進むので、 たしかに、聖書に出てくる話としては、物語性に富む場面なのかもしれませんが、 一般のユーモア感覚からすると、やっぱりお堅い話でした。 これは、私の勝手なイメージなのですが、 どうもキリスト教の解説というのは、どんどん原典である聖書に近づいていき、 その解釈の厳密性を極めるようなところがある気がします。 私が親しみを感じる仏教は、その内容を教え諭そうとするときに、 「私たちの日常で例えると、こういうことなんですよ」と、 自分に近づいてきてくれるような印象を受けます。 ここが、私が、仏教の思想に親近感を感じ、 キリスト教に苦手意識を持ってしまう大きな要因の一つです。 ま、日本においては、仏教は1500年近い歴史があり、日常生活に浸透している一方、 キリスト教が民衆のものになってからまだ100年少々で、 原典を読んで本質を得ようと頭で努力している段階にあるというところが 理由なのかもしれません。 てなわけで、本作も、原典の解釈の面が強かったので、 あまり親しみを持てませんでした。
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お笑いダイナマイト
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- 2010/07/26(Mon) -
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『お笑いDynamite!!』(2009年12月29日放送?)
5時間一気にネタ見せって・・・しんどい。 何回かに分けて見ようかとも思いましたが、 そんなに、勿体ぶるような中身でもないなと思い直し(苦笑)、 一気に見ることにしました。 ほぼ、すべてのネタを見ました! ま、お約束パターンに入って、あんまり広がりが見えないネタは、 一部飛ばしましたけど。 2009年の若手~中堅芸人を一覧するには、お手頃な番組なんでしょうね。 中には、「前年の『ダイナマイト』から1年、このネタでもったんだ~」と 感慨深い人たちもいましたが・・・・。 ネタの時間が1分ほどしかないので、もっと尺がある元ネタを、 どのように上手く縮められるかという点も、能力として必要ですよね。 中川家とかバナナマンは、完全に割り切ってショートコント攻め。 狩野さんは、その点で、失敗してたと思います。 あと、焦りすぎ(苦笑)。 マセキもたくさん登場してましたが、 内村師匠、大変ですね。あんなに多種多様な方たちを指導していくのは(笑)。 個人的には、ナベアツさんのシュールなスリッパ飛ばしが一番のヒットでした。 どうやったら、あんなの思いつくんだろうか? 天才! ま、とにかく、ビデオ消化でひと山超えた感じです(苦笑)。
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『フェリスはある朝突然に』
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- 2010/07/25(Sun) -
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『フェリスはある朝突然に』
なんてヤなガキなんだ・・・(苦笑)。 とにかく主人公の生意気な感じが、どうにも生理的にダメでした。 Yahoo!のレビューを見る限り、青春コメディの傑作とされているようなのですが、 観ていて何にも得るものが無かったです・・・・。 学校をサボって、やりたい放題遊ぶことにかけては天才的なフェリス。 その、やりたい放題の中身はというと、 友人を半ば脅迫して友人の父親所有のフェラーリを持ち出したり、 高級レストランでランチを楽しんだり、 野球のデーゲームを観たり、 お祭りのパレードに参加したり、 家のプールで遊んだり・・・・生産性ゼロ(悲)。 そして、なんだかんだで、内向的な友人キャメロンは、 ショック療法からか、新たな自分の人生に目覚めますが、 フェリス自身は、たぶん、この日の朝と夜で、何ら変化なしだと思います。 こういう、「自由な状態」を間違って解釈して満足している お金持ちのボンボンって、どう頑張っても、受け入れられません・・・。 最後は、”Save Ferris”の展開で、何かどんでん返しがあるのかと思いきや、 なんにも展開せず・・・コメディ的にもイマイチ。 てな訳で、楽しめず。 あと、フェリスを演じたマシュー・ブロデリックは、 『ウォーゲーム』に続いて、メカオタク役でした。 まさにWASPのお坊ちゃん!的な顔をしてるからでしょうか? あ、チャーリー・シーンが、ヤク中毒役で出てた(笑)。
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『死亡記事を読む』
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- 2010/07/24(Sat) -
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諸岡達一 『死亡記事を読む』(新潮新書)、読了。
以前、『私の死亡記事』という本を読んだのですが、 やはり死亡記事は、定型文というルールがある中でどれだけの表現ができるのかという、 一種のストイックさに、面白さがあるのだと、改めて思いました。 その人の人生の最期に華を添える記事なのですから、 記者の愛情を感じるような死亡記事だと、 多くの人に愛されたのだなぁという想像が広がります。 一方で、事実情報のみの記事では、 「別に記者には思い入れも何もないけど、載せなきゃいけないんだろうな」と いろんな意味で残念に感じたり。 死亡記事というものを、多角的に分析していて面白い一冊でした。 しかし、本作で死亡記事のルールや基準を知るにつけて、 それにしても、『私の死亡記事』に自作の記事を載せた人々は センスの有り無しや空気を読む能力の有り無しを露呈してて、 粋な人から、自意識過剰な人まで、よくわかる本だと再認識。
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