『プラナリア』
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- 2010/06/30(Wed) -
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山本文緒 『プラナリア』(文春文庫)、読了。
お初の作家さんでしたが、面白かったです。 直木賞受賞は、納得。 「何のために人は働くのか」ということを 働かないことを描くことで問いかけてくる一冊。 怠惰な生活を送る無職の女性たちは、 今の私の生活とはかけ離れた存在ですが、 かといって、無縁の存在であると言いきることはできません。 こんな怠惰な人格が、私の中にも眠っていて、 ふとした拍子にムクムクと起き上がってくるのではないかという 恐怖を感じてしまいました そんななか、最後の「あいあるあした」は、 ちょこっと前向きになれる終わり方で、 気持よく読み終えることができました。
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『7つの贈り物』
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- 2010/06/28(Mon) -
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『7つの贈り物』
なんなんだ、この自己満足さ爆発の内容は (;一_一) 冒頭の15分で、主人公が何を企んでいるのかがだいたい予想できてしまうのですが、 残り2時間弱、その予想をほぼ超えることなく、物語は終わってしまいます(苦笑)。 何より気になったのは、贈り物を贈られた側は、 ここまで素直に、この贈り物を受け取ることができるのかという疑問。 「何故この人が私のために?」という疑問が解消しないのって、 結構な恐怖を伴うと思うんですよね・・・。 ま、その理由も含めて、手紙にはいろいろ認めてあったのかもしれませんが。 でも、やっぱり、疑問や、負担感、負い目等を感じるのではないかと思います。 一方的に、そういう感情を背負わされるのは、怖いことですよね。 映画作品としても、全体的に暗~くて、重苦しかったです。 ウィル・スミスもゲッソリやつれてるし。 役作りなのかもしれませんが、最初、ウィルだとわかりませんでした。 この作品は、私には合いませんでした。
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S革&Q&モネア
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- 2010/06/27(Sun) -
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『スクール革命!』(2009年11月29日放送)
森三中を迎えての婚活学。 今回は、ちょっと情報番組の要素が強かったですね。 それにしても、大島さんも村上さんも、結婚までのスピードが尋常じゃない。 大島さんに至っては、入籍するまで2人きりで会ったことが無い、 連絡先も知らないって、どういうこと? それで上手くいってるんだから、わかりませんよね~。 でも、これも、大島さんとおさむさんの人柄なんでしょうね。 冗談から始まっても、何か合うものがあったんでしょうし、 周りが見てても、大丈夫って思えるものがあったんでしょう。 それに引き替え、黒沢さんは、結構重症っぽいですよね。 ネタにしながらも、時々トークの合間に言葉が詰まるのって、 思い入れありすぎでしょう・・・。内村先生の言葉に泣いちゃいそうでしたよね。 『イッテQ!』での占いでも、相当なこと言われ続けてますしね・・・。 森三中の他の2人も、黒沢さんには、冗談で結婚をけしかけちゃいけないって感じで 見守っている気がします。 あ、あと、関根麻里さんの投入は正解!画面が華やかになりました。 給食の時間は、名店の料理を簡単に作っちゃおうという新企画。 こちらも、名店の当主が来てるので、あまりふざけることができず、 お笑い的には大人しくならざるを得ない企画ですよね。ま、主婦向け。 『世界の果てまでイッテQ!』(2009年11月29日放送) 温泉同好会ベスト5と銘打っての総集編です。 全部見たことある内容でしたが、結局、面白いところを端折りながら もう一度見てしまいました。 やっぱり、ソフト力が凄い番組ですね。 『ザ・イロモネア』(2009年12月3日放送) なりきりモネアは、今回、レベルが高かったです。 弾丸ジャッキーのテキサスさん演じるアンタ柴田さんとか激似! ただ、賞品ゲットの次長課長河本さん演じる土佐礼子選手の真似は、 ちょっと見ていて気持ちの良いものではなかったですね。 できれば、事前のネタ打ち合わせの時点でスタッフ側でハネてほしかったです。 本編は、サバイバルSP。 今回は、次長課長、麒麟、U字工事と、安定した中堅が揃ってました。 次長課長は8か月ぶりの登場でしたが、以前の準レギュラー並に出ていた頃に比べると どうもネタのレベルが落ちている気がしてなりません。 ガハハと笑える切れ味鋭いネタがなくなったというか・・・。 むしろ、麒麟のほうが、パンチが効いたネタが多くなってきた気がします。 この番組で見る田村さん、なんか、変なテンションで、好きですわー。 U字工事も、栃木ネタが尽きることなく安定してますね。 ところどころ若手っぽい場つなぎの笑えないネタが混じりますが、 栃木ネタは、まだまだ十分に笑えます。
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『ライジング・サン』
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- 2010/06/27(Sun) -
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『ライジング・サン』
日本企業がどんどん進出していったカリフォルニアを舞台に、 一大系列企業ナカモトで起きた娼婦殺人事件の真相を探る物語。 日米経済摩擦、日本企業同士の競争、政治家の囲い込み、 アメリカ人から日本人への偏見、相互の文化への誤解など、 なかなか盛りだくさんの内容でした。 犯人探しは、二転三転して、なかなか面白かったです。 「アイツは証拠隠滅罪で逮捕されないの??」と、 ちょっと疑問の残る整理の仕方ではありましたが。 日本文化の描き方については、 ちょっとナカモト社のイベントにセンスが無いのは残念でしたが、 ま、当時の日本企業なんて、あんなものかもしれません。 また、アメリカ人の登場人物たちが口にする日本文化への誤解も、 この当時なら、こんなもんだと思います。 細かいことを言い出すと、 日本の一流企業サラリーマンでヒゲは滅多にいないことや、 日本企業はヤクザと仲良くなることはあっても、あんなに大っぴらに使わないとか、 芸者さんの化粧が変とか、 日本語のイントネーションがおかしい役者が何人かいるとか、 ま、いろいろツッコミどころはありましたが、 主だったところは、妥当なラインだったと思います。 映画よりも、原作のほうが、もっと日本をきちんと描けているように 予想されますが・・・・。 日本人は、アメリカ人に誤解されないように、またバカにされないように、 自国の文化を真面目に広める努力が必要なのでしょうね。
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『家鳴り』
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- 2010/06/27(Sun) -
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篠田節子 『家鳴り』(新潮文庫)、読了。
7つの作品が収められていますが、 「春の便り」を除き、いずれにも、生々しいほどの人間の嫌らしさが これでもかというぐらいに書き込まれており、 うんざりしてしまうほど、凄い小説です。 大地震による避難生活、育児ネグレクトに遭っている姉弟の生活、 認知症を持つ義母の介護、不妊問題、ペットロス症候群・・・・ 社会問題となっているものから、今後起きうる危機まで、 とにかくリアリティをもって、 これらの問題と、それらに端を発した人間同士の負の感情のぶつかり合いが、 描かれています。 まさに、現代の恐怖小説だと思います。 篠田作品は、短編も切れ味があって、読み応えがあります。
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RT&モネア
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- 2010/06/27(Sun) -
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『THE RED THEATER』(2009年11月25日放送)
OPの体操の時間は逆上がり。予想を裏切る身体能力に爆笑。 あの動きは、逆に凄いわ。 3Tは、初っ端のジャルジャルが面白かったです。 男のちっぽけなプライドのぶつかり合い(笑・関根さん談)。 ユニットでは、ドッキリ@お葬式が良かったです。 あれだけ芸を愛してもらえる芸人さんは、幸せでしょうね。 ゲストコントは、やっぱりサンドウィッチマンが安定してますね。 ザ・ギースは、ジャルジャルとネタの方向性が被ってしまって残念。 今回は、他のコーナー満載だったので、3Tのコメントが短めで、残念。 新コーナー「キャノンEIKO」は、みんなに構ってもらえて良かったね。 キャノン砲で爆破されるEIKO、おいしすぎ。 これから、ナレーションでどんどんイジって欲しいですね。 レッドカジノは、自分のエピソードで笑いをとるのが、3人とも苦手そうでした。 まだ自虐的になりきれないんでしょうね。 しずる村上さん、まさかのDTに向けた爆弾発言、支配人は苦笑(苦笑)。 赤劇場は、フルポン亘さん、しずる池田さん、ロッチ中岡さんの 芸人養成所に入ったときの履歴書大公開。 今や、芸人を目指すというのは、事務所に就職するということなのですね。 それにしても、中岡さん、2~3人、殺めてそうな顔つきでした(爆)。 『ザ・イロモネア』(2009年11月26日放送) なりきりモネアは、一目で誰だか分かるのが、塙さんしかいないという ちょいと残念な状況。ウンナンさんのパロディ技術の高さに驚きます。 本編はピンモネアでした。 出場者を6名と絞っていたことで、トーク部分もしっかりあって、 面白かったです。 バナナマン2人がファイナルに残る過程で、 「ぬぅ沼謙治」と「激アツ男」というキャラを生んでいましたが、 「ぬぅ沼謙治」が見事100万円獲得。 5人全員が一気に笑った瞬間は、見ていて気持ち良かったです。 一方の日村さんは、あえて、キャラクターを封印して別ネタで挑戦。 見事に散っていきました(笑)。クリア0人って・・・(爆)。 ま、あれだけキャラを振ってたので、会場は拍子抜けだったのでしょうけれど、 バナナマン2人がキャラ攻めではメリハリがないということで、 100万円獲得を設楽さんに託す戦略だと、私は思ってます。 日村さん、口では、誤魔化してましたけどね。 これも、プロの芸人としてのプライドでしょう。 ネタでは、TKO木下さんの黒板ネタ「身長126cm」が好きでした。
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MIB2
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- 2010/06/26(Sat) -
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『MIB2』
ま、2作目ですから、ストーリーの仕上がりがダウンするのは仕方ないですね。 端から、そんなに期待していないです。 会話の中で繰り広げられるギャグの応酬と、 小憎たらしい宇宙人さんの面々を楽しめれば、 それでいいんじゃないでしょうか? マイコーが登場してましたが、非常においしい役でしたね(笑)。 こういうのにノッてくれる大物って、好きですわ。
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『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』
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- 2010/06/26(Sat) -
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北尾トロ 『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』(幻冬舎文庫)、読了。
手術直後ということで、この週末は家でゆっくりしようと思い、 WOWOW&読書三昧となりそうです。 それも、あんまり硬いものは避けてね。 読書は、まずは北尾トロさんから。 あまりにバカバカしいタイトルに惹かれて買ってしまいました。 「やってみたいけど、ちょっと勇気がいること」に、敢えて挑戦しようとした コトの顛末を一冊にまとめた本。 ま、タイトルが、わかりやすい例でしょうね。 この、勇気をもって一歩踏み出すまでの逡巡の様子が面白いんです。 どうでも良いことに、ここまで気を使って、考え抜くか?というバカバカしさ。 私も小心者なので、そのドキドキ感はよくわかります。 ただ、前に読んだ作品でも感じたのですが、 北尾トロさんって、ちょっとテーマを拡大解釈する傾向がありますよね。 今回も、「勇気」に値する行動もあれば、単なる「稚気」にすぎない行動もあり、 ま、がんばっている様子は分かるのですが、 共感できるものとできないものがありました。 電車の中で初対面の人に声をかけて飲みに誘うなんて、 今の世の中では犯罪に近いんじゃないですか(苦笑)。
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『インストーラー』
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- 2010/06/26(Sat) -
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『インストーラー』
フランス映画というと、コメディ風味のものばかり観てきたのですが、 珍しく、アクション・サスペンスを。 映像が凝ってて視覚的には面白いのですが、 いかんせん、ストーリーにワクワク感が無いという・・・(爆)。 私がハリウッド風味に侵されているのかもしれませんが、 なんともモサッとした印象を受けました。 また、物語の転換となる出来事の扱いが雑。 ほとんどが、敵か味方どちらかのポカミスで動いていきます(苦笑)。 映像においても、肉弾戦での映像の処理が、あまり好きにはなれませんでした。 いろんな加工を施して、ユニークさを出そうとしているのは分かるのですが、 なんだか、そのために、動きのキレが削がれているように感じました。 テンポが落ちている感じです。 ま、私が、ジャッキー・チェンのしなやかな動きが好きだから、 そう感じてしまうのかもしれませんが。 てなわけで、全体的に、ちょっと退屈な映画でした。
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『追跡者』
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- 2010/06/26(Sat) -
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『追跡者』
『逃亡者』のスピンオフということらしいのですが、 その『逃亡者』を観ずに、先にこちらから(苦笑)。 トミー・リー・ジョーンズ演じる連邦捜査官が 脱走犯を延々追いかける話なのですが、 シカゴからNYまで護送専用航空機で数十人の容疑者を一挙に運ぶという まぁ、出だしから、アメリカのスケールの大きさにビックリ。 そして、脱走の契機となる飛行機事故もスリリング。 この映画は、無駄なところが無い、非常に筋肉質なサスペンスです。 どんどん物語が展開していきます。 しかも、追いかける側が、決して一匹狼の連邦捜査官なのではなく、 あくまでチームとしての組織的な仕事の進め方をする点で、 ハリウッド映画にしては珍しい作品なのではないかと感じました。 「個人のスキルに富んだ脱走犯 vs デキるリーダーに率いられた個性的なチーム」 非常に面白い対決でした。 そこに、国家スパイや、組織の裏切りも絡んできて・・・・ 真犯人は、あまりにもハリウッド的なところに落ちてしまいましたが、 この展開は、極秘テープが急に出てきたことを考えると、早い段階で読めちゃいますね。 ま、でも、全体を流れる緊張感と、チームプレイの爽快さ、ウィットにとんだ応酬など 全編通して楽しめる作品でした。
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