『非色』
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- 2010/05/31(Mon) -
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有吉佐和子 『非色』(角川文庫)、読了。
敗戦後、日本に駐留した米軍兵士と結婚した女性の人生を描いた作品です。 単なる国際結婚、戦争花嫁というのではなく、 主人公・笑子の結婚相手は黒人です。 笑子は、戦争に明け暮れた日本において、 特段の教育を受けたわけではなく、アメリカにおける人種差別問題など 全く知らないままに、結婚をし、子供を産み、ついには米国に渡っていきます。 笑子の母や妹が反対した黒人との結婚というのは、 差別意識というよりは、知らない人種に対する漠とした怖れからきたものでしょう。 しかし、アメリカに根付く人種差別の目は、 日常生活での感情に基づく偏見と蔑視に溢れています。 差別心におけるこの根深さの違いは、歴然としたものがあります。 さらに、この作品では、白人 vs 黒人 と日本人という枠組みだけではなく、 黒人 vs プエルトリカンの対立構造、 はたまた白人のなかのイタリア系、アイルランド系、ユダヤ系というように 非常に複雑な人種間の関係性も取り込んでおり、奥深い内容になっています。 そして、知識・教養がないからこそ、笑子が見て感じて表現する米国社会の姿は、 まさに主義主張を取っ払った、裸の人種差別問題の姿を言い表していると思います。 黒人問題を扱った作品としては、 吉田ルイ子さんの作品などを読んだことがありますが、 やはり70年代の作品ですから、黒人差別問題を知った上で その世界に飛び込んだ日本人の眼で見た黒人社会の姿です。 本作では、何の思想をも持ち得ない立場からの声として、 また違った視点で黒人問題を捉える事が出来たので、 新たな視点で考えさせられました。
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アフィリエイト成果支払
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- 2010/05/30(Sun) -
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Amazonから、アフィリエイト成果が1,500円を超えたとのメールを
久々に受け取りました。 本当に、「コツコツと」という言葉がピッタリなほど、 ちょっとずつしか売上が上がらないのですが、 それでも、この拙いBlogへの訪問をきっかけに Amazonでのお買い物をしていただいた皆様、 ありがとうございました いろいろ買っていなかったものがあるので、 これを機にガッツリお買いもの~。 あれ? Amazonの思うツボ??
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『女性の心の病気を治す本』
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- 2010/05/30(Sun) -
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山田和男 『女性の心の病気を治す本』(主婦と生活社)、通読。
今度は、「女性が陥りやすい心の病気」という視点でまとめた一冊。 うつ症状から、アルコール依存症まで、 かなり広範囲にわたって「心の病気」を整理しています。 ちょっと、文章が、患者本人向けなのか家族や周囲の者への言葉なのかが わかりにくいところがありますが、 病名ごとに症状や対処法が書かれているため、 「医師はこういうポイントに注意して症状を診察するんだな」という 要所となるところが、素人ながらに掴めました。 ちょっと概論的なので、具体的にどうすればよいかという手掛かりには これ一冊では不足しているかと思います。
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『「家族力」がうつから救う!』
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- 2010/05/30(Sun) -
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山口律子 『「家族力」がうつから救う!』(宝島社)、読了。
同じ部署の同僚が、体調を崩して一週間以上も会社を休んでいます。 どうやら、うつ的な様子があるみたいで。 私の部下ではないので、本人とのやり取りや、部長との相談はその上司が行っていますが、 復帰してきたときにお互いに気持ちよく仕事を再開できるようにと、 図書館で予習をしてきました。 まず驚いたのは、「うつ病」に関する本が非常に多く揃えられていること。 小さな町の図書館なのですが、書架の縦一列が「うつ」や「ストレス対処」の本で 占められていました。 「ガン」や「成人病」「日常の健康維持方法」などの本よりも、 俄然、力が入っています。 確かに、この10年間で、自分が勤める会社の「長期休職者」の人数が、 異様な増え方をしているということには気づいていたのですが、 身近に、その兆候が生じそうな人が出て、 より一層、現実的な感覚で、この状況を捉えることができました。 そんな中、「家族の心構え」「周囲の心構え」というジャンルの本を何冊か借りました。 まず、手始めに、本作を読んだのですが、非常にわかりやすい内容で良かったです。 「うつ病」とはどういう状態をさし、どのような症状が出るのか、 病気の進行状況や回復状況に応じて、本人がどんな状態にあるのか、 それに対して、周囲の者はどのように接すればよいのか。 難しい理論や、具体性のない指導ではなく、 具体事例を用いながら、易しく説明し、また実現可能な手法を教えてくれます。 最初に、サポート姿勢の全体感を学ぶには、 良い本だったと思います。
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ダイビング @井田
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- 2010/05/30(Sun) -
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井田は、被写体が多くて、記事1つには収まりません。
主に、お魚以外の生き物です。 とりあえず ![]() とりあえず、その2 ![]() 今日のメイン! ![]() なかなかピントが合わない ![]() 久々に撮ってみた ![]() かわいらしい ![]() 美しい! ![]() ひょろっとしてました ![]() 結構大きい ![]() 丸々と太った ![]() 白っぽい個体でした ![]() こんなのが居るなんて! ![]() 物凄い肉厚感 ![]() たくさんいました ![]() 映える色合い ![]() 別個体 ![]() |
S革
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- 2010/05/27(Thu) -
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『スクール革命!』(2009年10月18日放送)
本日は、FUJIWARAと中川家による「大阪学」。 2組も呼ばなくても、十分どちらかで足りるんじゃない?と思いましたが、 特に相乗効果というわけでもなく、思ったとおり(苦笑)。 まずは、2組それぞれのターニングポイントとなった出来事を振り返りつつ、 小テストですが、意外とまともな回答が多くて、お笑い色は薄めでした。 JUMPの3人は、慣れた芸人さんが相手じゃないと、 やっぱり暴言は吐きにくいんでしょうね・・・当たり前ですけど。 でも、高地先生は常に辛口コメント(笑)。 中川家のマニアックものまねが見れてラッキーでした。 「阪神ファンのおっさん」は、もっと見たかったです。 原西さんのギャグ1兆個は、もっと他に面白いギャグあったのにー と、『イロモネア』を見ているみからすると、ちょい残念な出来でした。 給食の時間は、コラボめし。 組み合わせを決めた時点で、ある程度先が読めてしまいますが、 ロールキャベツ+おにぎりは、予想以上に美味しそうな見た目でした。 一方、焼きそば+餃子は、同じ中華系だから合いそうな気がしたのですが、 炭水化物同士というのが良くなかったんですかね? 内村先生の「分かる」っていうコメント、意味わかんない(笑)。 だんだんJ組生徒さんは、先生のリアクションで評価が読めるようになってきましたね。 間が合いあたら、ダメ評価なんですね。 後半は、大阪人の習性の検証。 道案内を聞くのに世界地図を出した時のノリの良さには感動。 あんなふうにノリツッコミしてくれるんですねぇ。 大阪、凄いわ。 スタジオでは、中川家扮するおばちゃん2人組に絡まれた時の応対という 実践の授業でしたが、知念&山田コンビは、「イチゴあるから」の 決め台詞でさらっていかれてましたね(爆笑)。 こういう台詞をポンっと持ってこれる礼二さんは、やっぱり凄いわ。 こういう芸ができる芸人さんが好きです。
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『R62号の発明・鉛の卵』
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- 2010/05/27(Thu) -
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安部公房 『R62号の発明・鉛の卵』(新潮文庫)、読了。
久しぶりの安部公房でしたが、やっぱり難解。 短編12作品が収められていますが、 特に昭和20年代の作品は、時代の空気がそうさせるのか、 居心地の悪い暗さが根底をなしてます。 「失業」という事態が持つ重苦しさだとか、 肉体を痛めることについての描写の生々しさだとか、 人間の心の荒み具合だとか。 平和ボケの頭では、読んでいてしんどい作品です。 後半の昭和30年代の作品になってくると重苦しさからは解放され、 作品によっては、カラッとした冷酷ささえ感じられるようになります。 個人的には、最後の「鉛の卵」が一番面白かったです。
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一橋フォーラム21
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- 2010/05/25(Tue) -
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一橋フォーラム21 『アジアと世界へのまなざし①』(2010年5月25日受講)
今日から新シリーズが始まりました。 「日本の思想・文明観」ということで、 アジア文明観を中心にした講義ラインナップです。 正直、学生の頃には、全くタッチしてこなかったジャンルで、 かなり手ごわそうな印象を受けたのですが、 講義演題の中に「大川周明」の名前を見つけて、 「あの東条英機の頭をはたいた人物の思想が知れるのかしら?」と かなり偏った関心で受講してみました。 本日は、初回、テーマ設定の趣旨説明が主でしたが、 予想通り、なかなか堅そうな講義シリーズとなりそうです。 しかも、アジア文明観という中で、特にイスラム圏を中心に据える講義が 多そうなので、これまた自分の知識の薄いジャンルです。 ま、こんなジャンルは、なかなか自分で本を読むこともないと思いますので、 頑張って講義を聞いていこうと思います。
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モネアSP
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- 2010/05/25(Tue) -
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『フレンドパーク×イロモネアSP』(2009年10月15日放送)
この企画は当たりでしたね。面白かったです。 お互いに番組のコンセプトがはっきりしているから、 コラボレーションもさせやすいんでしょうね。 TBSも、やればできるじゃ~ん。 そして何より、ウンナンファンとしては、 ウンナンさんが「現場」に立ってるのが嬉しいですね~。 MCではなくて、「現場」のほう。 もちろん、イロモネアMCとしての立場もあるので、 基本的には若手芸人さんたちを束ねる役割なんですが、 ちょうど良い加減で、若手の中に混じってゲーム参加する、 このバランス感覚が非常に冴えてたと思います。 関口さんやリーダーが上手く振ってくれてたところも、もちろん大きいです。 ウンナンさんは、イロモネアでは、若手に対して毒を吐くこともあります。 それは、イロモネアの舞台が、芸人がネタを戦わせる本域の場だから。 真剣勝負の場だから。 でも、フレンドパークのような、みんなでゲームをしてクリアを目指すという場では、 一致団結のムードを本当に上手く作りますよね。 ゲームの際の掛け声も「応援」というスタンスで、失敗しても、決して責めない。 若手を委縮させることをさせない先輩たちです。 有吉さんの毒吐き応援も、そのフワッとした空気の中に取り込んでしまうような。 さらに、その有吉さんの毒を浮いた感じにしないで、取り込めてしまうのも、 凄いことだと思います。 そして、今回特に感じたのが、順番決めとか、ゲームのプレイヤーの交代時とか、 音声で拾われているのを意識してないような場面でのやりとり、 そういうちょっとした場での若手への声のかけ方が、本当に自然。 内村さんも、南原さんも、友達に声をかけるような感じで、さらっと話しかけるんです。 これは、若手も気持ち的にやりやすくなりますよね。 すっと若手の場に降りていくところが、あぁ、ウンナンさんだなぁと実感。 と、まぁ、芸人論ばっかり語っても仕方がなくて、番組としても面白かったです。 今回は、南原さんがいじられ役になってましたが、 ウンナンさんを中心とした現場の息の合わせ方がバッチリでした。 ウンナンさんらしい笑いの取り方と、ウンナンさんらしい合わせ方を堪能。 芸人さんと一緒に何かを一生懸命やって、一緒に楽しむ・・・ こんなスタンスの番組を、ウンナンさん2人では最近やっていないので、 なんだか懐かしい気持ちになりました。 というか、懐かしがってばかりではなく、こんな2人もレギュラー番組で見たいですね。 |