『都市伝説セピア』
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- 2009/12/30(Wed) -
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朱川湊人 『都市伝説セピア』(文春文庫)、読了。
これは面白かったです。佳作が揃ってました。 最初の「アイスマン」は、ちょっと頭でっかちな印象で いまいち楽しめませんでしたが、他の作品は面白かったです。 「昨日公園」が一番良かったです。 途中までは成り行きが読めたのですが、 子どもなりの結論の付け方がお見事でした。 「フクロウ男」は、自分の狂気から抜け出せなくなった男の姿が じっくりと描かれていました。 一方、「死者恋」は、狂気にハマっていく友人のことを語っているようで 実は・・・・という展開が面白かったです。 「月の石」では、呪いの人形の設定が興味深かったです。 実際に、電車の中から、ふとこのような光景を見てしまったら、 衝撃で夜眠れなくなってしまいそうです。 どれも怖ろしい話でした。
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『変革の覇者』
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- 2009/12/30(Wed) -
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ゲリー.D.キスラー 『変革の覇者』(東洋経済新報社)、通読。
会社の本棚の奥に打ち捨てられていたものを借りてきたのですが、 ちょこっと読んで、そのまま放置してました(苦笑)。 あんまりピンと来なかったものですから。 題材が、「工場の閉鎖」というものであったため、 自分に関係のあることとは思えなくて。 越年させてはならじと、一気に通し読みです。 なぜ自分の会社の本棚にあったのか・・・。 アンダーセンさんからもらったのかな?
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『となり町戦争』
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- 2009/12/30(Wed) -
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三崎亜記 『となり町戦争』(集英社文庫)、読了。
突然、町役場がとなり町と戦争を始めた・・・・。 ファンタジーの世界で現実を皮肉る作品かと期待してました。 全然、物語の設定は違うのですが、『ガリバー旅行記』のような 風刺に富んだ作品なのかと。 でも、思いのほか真面目な内容で、少し重かったです。 設定は非常に興味深いものだったのに、 あまり真相に奥深さがなかったのも、話を淀んだ感じにさせていました。 ただ淡々と戦争が目につかないような形で行われているという。 せめて、戦死者が出る場面を描写してくれたら、 もうちょっとすっきりした気持ちになれたかと思います。 そして、こんな戦争に偵察要員としてかかわった主人公も これまた淡々と業務をこなしていて、テンパリ感がないんですよね。 そして、どんどん内的な思考に落ちていくので、重くて暗いです。 となり町との戦争というシチュエーションと、主人公の重さ暗さに バランスが取れていないように感じました。 せっかくの斬新な設定が、もったいなかったです。
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『風味絶佳』
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- 2009/12/29(Tue) -
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山田詠美 『風味絶佳』(文春文庫)、読了。
気がつけば、Amy作品から1年半も離れてしまっていました。 何の意図もなかったのですが。 で、復帰作は『風味絶佳』。 この本は、結構前から探していて、やっと100円で見つけられたのでした。 が、ちょっと期待が大きすぎたのでしょうか? 収録作6作品で、自分に合うもの、合わないものの振れ幅が大きかったです。 「アトリエ」や「春眠」に出てくる女の子は、苦手でした。 一線を大きくまたは小さく超えちゃっているところに、 読んでいて、痛い感じがしてしまいます。 一方、表題作の「風味絶佳」は面白かったです。 グランマが素敵です。 そして乃里子の人生の選び方にも、なんだか感嘆してしまいました。 普通なら、ああいうのを選んでしまうことには反対なのですが。 あと、「夕餉」が思いのほか面白かったです。 ここに登場する女性も、普通の感覚からはちょっとずれているのですが、 ずれていることを当人がちゃんと自覚しているので、 安心して読めるんですよね。 突き抜けて面白いとまではいかなかったのですが、 久々にAmyも良いですね。
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『築地魚河岸三代目』
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- 2009/12/29(Tue) -
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『築地魚河岸三代目』
築地市場を舞台にした映画で、面白そうだなぁ・・・ と期待して観始めたのですが、開始20分で挫折しそうになりました。 主人公のシュンちゃんの思考と行動にリアリティがないんです。 大手商社の人事部課長という設定ですが、 あの規模の企業で、人事担当常務が課長に直接命令を下すのは普通じゃないし、 リストラの対象者のリストを下っ端みたいな女性がぴらっと 持ってくるのもおかしいし、その中にお世話になった人が乗ってたからって、 なんの作戦も立てずにいきなり常務に「この人だけは外してくれ」と 直談判するなんて、あり得ないですよ・・・・。 あと、サラリーマンのくせにお辞儀の姿勢がなってない(苦笑)。 この時点で、あぁ、現実の裏付けを何も取って無い作品だ・・・と かなり距離を置いたのですが、その後の主人公の行動がまた自分勝手で閉口。 周りの迷惑を考えなさすぎでしょうに。特に、彼女のことを。 何か奥の手を考えてて築地に飛び込むならまだしも、 全く彼女のことは頭から抜けてました的な単細胞ぶりに愕然。 その後の熱血行動も、残念ながら、引いてしまいました。 出来上がった社会を壊しまくる人って、苦手なんです。 改善ではなく、破壊タイプの人。 築地市場に働く面々のやり取りは面白かっただけに、残念。 漫画では活きる設定も、そのまま実写にしちゃダメよ、という典型例でした。 あと、音楽が酷くて、これまた残念。
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『脳みその研究』
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- 2009/12/29(Tue) -
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阿刀田高 『脳みその研究』(文春文庫)、読了。
ノリ切れないまま読み終わってしまいました。 最後のどんでん返しが、 衝撃を与えるというよりは、余韻を残すタイプのお話が多かったからかもしれません。 あと、他の小説や映画を下敷きにした作品も多かったので、 本家のほうの説明が長く続いて、 ちょっと間延びした印象を受けたのかもしれません。 ただ、本家の方の作品には興味を持ちました。 谷崎潤一郎とか1冊ぐらいしか読んだこと無いので、 今度挑戦してみようと思いました。
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トークライブ2009 二日目
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- 2009/12/27(Sun) -
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『ウッチャンナンチャントークライブ2009』
今日もPCの前で楽しませていただきました~。 どうやら、昨日は、完全フリートーク=プライベートネタ、 本日は即興コント=トークもお仕事関係、みたいな なんとなくのグルーピングになってた印象でした。 まぁ、打ち合わせ無しのようなので、お二人は無意識だったかもしれませんが。 本日は、何と言っても内村さんの天然大爆発で トークの雰囲気が昨日から大きく転換しちゃった気がしました。 南原さんの口から「カミグセを直す教室」に行ったというフレーズを耳にして、 なぜに「髪ぐせ」と思いこんでしまうのか(爆)。 会場の人も、配信組も、99%が「噛み癖」とわかったはずなのに・・・・。 そして、「髪」だと思い込んだら、もうそこから抜け出せない頑固。 内村光良、恐るべし。 これによって、南原さんの攻めトーク&内村さんが守りという図式が 今日はバチッと決まった感じでしたね。 で、展開されたのが「ナンチャンの見切ったよ見切り発車のコーナー」(爆笑)。 昨日に引き続き、今日もアレコレ見切ってました(笑)。マイケルから宝塚まで。 でも、宝塚の男役の人の立ち居振る舞いの哲学については、実演を見てたら納得。 そして、あの、首筋に掌を添える抱きしめ方を見てたら、 美由紀さんに「今日はずっとここにいてくれ・・・」とすがっていた時の 村上維知夫さんの抱きしめ方を思い出しました(in 第一話)。 内村さん、自然に出来てるじゃーん! さすがモテ男!! トークとしては、『笑う犬』の収録の裏話が面白かったです。 のりのりでコントを撮っていた現場の様子がわかって、 SPの放送がめちゃめちゃ楽しみです。 ウンナンさんの絡みもたくさんあるみたいですね! でも、収録中に怪我やら過労やらで熱が38度になって、未収録コントが残っているのに 「お家に帰る~(涙)」と駄々をこねたという内村さんにびっくり。 コントを置いて帰るなんていう判断が、この人の中にあったのかという驚き。 結局、吉田まーくんに上手いこと丸めこまれて、 コントも撮りきって、EDトークも撮ったようですね(苦笑)。 よかった、よかった。座長のいないEDなんてあり得ないでしょう! 「物事を最後まできちーっとやるけれども、必ず一言二言文句を言ってしまう」という 安斎先生のお見立てがバッチリ当てはまってて笑ってしまいました。 そして、内村さんとまーくんとの関係も良くわかりました(笑)。 あと、今日は、何と言っても即興コントですね! 昨年のコントが見れていないので本気コントとの比較ができないのですが、 これはこれで面白かったです。 『内P』の即興コントのぐだぐだ感は正直好きじゃなかったんですよ。 「もっとコントを大切に扱って!」と言いたくなってしまって。 でも、今日のウンナンさんの即興コントは、 なんだかネタ打ちを見ているような、不思議な面白さがありました。 衣装合わせとか小道具チェックも舞台上で見せてくれたからでしょうか? それとも、これがコンビの空気が醸し出すオーラなのかもしれません。 ネタそのものは、イケそうなもの、ダメなものが混在してましたが、 最後の同窓会ネタは上手く流れを作ってて良かったですね。 ボケるほうがササッと物語の枠組みを作っていければ、 突っ込むほうも乗りやすそうでした。 美術館のコントは、設定が縛りすぎでやりづらそうでしたね。 同窓会とか記者取材とか、場面がぱっと眼に浮かぶけど、 物語の内容はどうにでも自由に作れる設定がやりやすそうでしたね。 あー、2008年のコントも見たい! あと、『上々。』みたいな番組をやってほしい! イロモネアを半期ごとのSP放送に限定して、 レギュラーは『新・新気分は上々。』にしませんか?TBSさ~ん。 ところで、南原さんがマイケルのコンサートの話をしてましたが、 ブタペスト公演じゃなくて、ブカレスト公演じゃないかしら・・・・・。
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トークライブ2009 一日目
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- 2009/12/26(Sat) -
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『ウッチャンナンチャントークライブ2009』
チケット買えなかったので、E-THEATERで観ました。 動作環境に支障なく、思いのほか快適に楽しめました。 チャット機能も面白かったです。 「あぁ、同じところでツボってる!」みたいな。 で、内容ですが、最高でした!! 昨年は、トークとトークの間が結構まったりしてたのですが、 今年はテンポ良かったですね。 あと、内村さんのツッコミの拾い方が細かくて良かったです。 一時期、上々とかで、南原さんのボケをスルーしちゃってる・・・って 反省されていたような記憶があるのですが、 今日の拾い方と勢いのあるツッコミは好きでした。 「ガンジー発動って何なの?」に爆笑。 いったい、今日、ガンジーは何回発動されたのでしょうか(笑)? やっぱり今年の話題といえば・・・ということで 心音ちゃん話がありましたが、思いのほか踏み込んで話してくれてびっくり。 えっ?そこまで夫婦間のやりとり話しちゃっていいんだ?みたいな。 で、妊娠を知った瞬間の驚きを語る内村さんに対して、 南原さんの「身に覚えがない?!」に爆笑。 久々のキャバクラネタも出てきたし、結構、南原さん危険球投げて楽しんでましたね。 この辺のさじ加減が、やっぱりコンビじゃないとできないトークだよなぁ なんてニヤニヤしながら楽しみました。 それにしても、妊娠初期に温泉に出かけてお酒ガバガバ飲んでて 「おいおい、大丈夫なの?」と思ったのに、 臨月になって仙台旅行&予定日5日前に温泉旅行&予定日3日前に映画鑑賞って、 どんだけアクティブなんだ徳ちゃん! 聞いててヒヤヒヤしちゃいます。 何かの雑誌で内村さんが臨月奥さまの行動力に驚いた話をしていましたが、 (これって、南原さんが手にした『どうぎゃん』ですかね?) 日常の買い物とか、そういうアクティブぶりだと思っていたのですよ。 そしたら、こんなに遠出してただなんて・・・・・吃驚。 これでは、旦那も陣痛に気付かないわけだわ(爆)。 一緒にテレビを見ながら、横でお腹を押さえた徳ちゃんを見て、 「『レッドシアター』そんなに面白いんだ・・・」なんて自画自賛。 もう、あり得ないから、その発想! いつまでたってもコント夫婦だわ。いちいちがコント! あと、娘さんは行動派&大酒飲み決定ですね(笑)。 コント一家&天然さんの血も引いてほしいですわ。 で、結局、南原さんから内村家への出産祝いは、何だったんだろう・・・・? あと、ところどころで、「原始ギャル」「くわやま雄三ショー」なんかが出てきて、 やっぱり『やるやら』は、ウンナンさんにとって大きな財産なんだなぁって しみじみとしちゃいました。 他にもいっぱい面白い話はあったのですが、書ききれないです。 明日も楽しみだわ~。
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FLYING POSTMAN PRESS
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- 2009/12/26(Sat) -
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久々に、フリーペーパー探しという疲れる作業をしてしまいました(苦笑)。
なかなか良いインタビューだったという話を小耳にはさんだので。 聞いたことのないフリーペーパーだったので、 HPで配布場所を調べてから探しに行ったのですが、 「新星堂 飯田橋店」って、店そのものが無かったよ(爆)! 違う本屋に変わってました。 で、やむなく、「カラオケの鉄人 神楽坂店」へ。 フリーペーパーもらうためだけにカラオケ屋に行くのもどうかと思いますが、 幸いカウンターが混んでいたので、こそっと取れて良かったです。 さて、ここまでして入手したインタビュー記事はというと、 親バカ丸出しで、なんとも幸せそうなお父さんでしたね~。 夜中にふと目が覚めた時に、我が子が横で寝ているのを見て、 家族というものをしみじみと実感されているようです。 何気ない瞬間に感じられる幸せというのが、本当の幸せなのではないかと思います。 そして、内村家は、そういう幸せに包まれているように想像してます。 妻がいて、娘がいて、大切な2人が自分のそばで安心して寝ている。 一家の大黒柱としては、心満たされる光景なのではないかと思います。 安定した家庭に支えられながら、 ストレスにならない程度に、仕事に支障が出ない程度に節煙をして(苦笑)、 これからも良い仕事をどしどし発信していってほしいです。 さーて、今日のライブが楽しみだわ! |
『お縫い子テルミー』
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- 2009/12/26(Sat) -
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栗田有起 『お縫い子テルミー』(集英社文庫)、読了。
『ハミザベス』が面白かったので、買ってきました。 こちらも、期待に違わず良かったです。 流しの縫い子として歌舞伎町で生きるテルミー。 この設定が非日常的なのですが、 なんだか、この女の子ならやって行けそうな気がしてしまうのです。 南の島から出てきて、東京に馴染むのにあまり葛藤が無さそうだったことに ちょっと違和感を覚えましたが、その家族からして不思議な生態なので(苦笑)、 都会に溶け込むのもワケなかったのかもしれません。 シナイちゃんや、野豚さん(笑)との関係が素敵でした。 「ABARE・DAICO」のほうは、またまた不思議なタイトルでしたが、 読み終わって、暴れ太鼓に似合わぬ、ほっこりした気持ちになりました。 でも、ABARE・DAICOというタイトルには納得。 大人びた少年誠二くん。 気になる言葉を国語辞典で調べては、変な感想を持ったりして。 大人の世界を見つめ、ストレスを感じずにはいられない環境に置かれながらも、 なんとも子供らしい方法で空気を変えていく、 その姿勢に惚れ惚れしました。
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