fc2ブログ
『つっこみ力』
- 2009/03/21(Sat) -
パオロ・マッツァリーノ 『つっこみ力』(ちくま新書)、読了。

イザヤ・ベンダサン氏を想起させる筆名と
本の趣旨がよく見えない始まり方と
ギャグ満載で不真面目にも思える文章で、
最初はかなり引き気味で読んでいたのですが(苦笑)、
社会学や経済学のあり方を批判する部分に入ってくると
その指摘内容はナルホドと思えるもので、面白かったです。

ただ、ご本人は面白さを追求して、この文体になっているようですが、
お笑いのセンスがどれほどあるのかはちょっと疑問。

クドイ。

でも、土屋賢二先生の本もくどいですし、
学者先生のお笑いセンスはこういう方向性なのかも。

他の作品も挑戦してみたいと思います。


つっこみ力 ちくま新書 645
つっこみ力 ちくま新書 645パオロ・マッツァリーノ

おすすめ平均
stars良い本なのでしょう
starsちょいとご隠居さん、めっけもんですぜぃ
stars硬いテーマ
stars増長が鼻につく
stars楽に生きたいのならば人には優しくしておこう

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア)
日本人とユダヤ人 (角川文庫ソフィア)イザヤ・ベンダサン

おすすめ平均
starsうーん
stars中身より存在することに意味がある
stars日本人論としては秀逸
starsおすすめ
stars日本人は,水と安全をただだと思っている

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う (文春文庫)
われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う (文春文庫)土屋 賢二

おすすめ平均
stars「著者紹介」から笑わせる
starsわれ悩む、ゆえに本書あり
stars第一作を上回る面白さ
stars前作を凌駕
stars疲れた時の気分転換に。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



にほんブログ村 本ブログへ

この記事のURL |  パオロ・マッツァリーノ | CM(2) | TB(1) | ▲ top
『ビー・ムービー』
- 2009/03/21(Sat) -
『ビー・ムービー』

全く知らない作品だったのですが、ドリームワークスだったので試しに。

・・・・・・が、私にはダメでした。

主人公のバリーが「働きバチのようにコツコツ働くなんてヤダ!」と我儘言って
ハチの世界の掟を破って外に飛び出し、
自分勝手な行動で仲間のハチ達を誤った方向に導き、
結果として動植物の世界が死に絶える。
が、最後はなんだか上手く行ってメデタシめでたし。

「ザ・独り相撲」てな感じの物語でした。

これだけ多大な被害をもたらしながらも、
大した反省もなく、最後は英雄気どりというもの頂けません。

全てのハチが実は人間と会話できるという設定も荒唐無稽でしたが
裁判に訴え出るという展開もなんだか興ざめ。

バリーが人間の文明にどこまで知識があるのかも中途半端。
電球を太陽と間違えたり、ガラスを認識できないのに
コーヒーは知っているとか。
行き当たりばったりなキャラクター設定です。

CGはキレイで、画面構成も面白いと思いましたが、
それだけの内容でした。


ビー・ムービー スペシャル・エディション [DVD]
ビー・ムービー スペシャル・エディション [DVD]ジェリー・サインフェルド, レネー・ゼルウィガー, マシュー・ブロデリック, ジョン・グッドマン, サイモン・J・スミス;スティーブ・ヒックナー

おすすめ平均
stars面白いよ
stars高学年向けのアニメ
starsかわいいのか。。。?
stars素直な子供の心で観れば・・・
stars子供に大ウケ! 楽しみました

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この記事のURL | 映画 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『パーミションマーケティング』
- 2009/03/20(Fri) -
セス・ゴーディン 『パーミションマーケティング』(翔泳社)、読了。

わかりやすくて面白い一冊でした。

マーケティング関連の仕事をしているわけではないので、
広告を受け取る側の立場で本作を読みました。

とにかくあれこれ送りつける「土足マーケティング」は
DMで始まりインターネットで開花した感じですが、
受け取る側の大半は捨ててしまう、
そして、送る側も大半が捨てられてしまうことを前提にしている・・・・。

なんとも無駄なやり取りではあります。

ただ、いろいろ送られてきた中に、たまたま目に留まるものがあるもの事実。
前から興味があったけど切っ掛けが無かった、
偶然そのタイミングに必要としていたものだった、とか。

要は、下手な鉄砲数打ちゃ当たる方式と
じっくり関係を築きましょう方式と、
どちらが優劣というのではなく、
手法としてどちらを選択するかという話だと思います。

そして、受け取る側が、それぞれの方式でアプローチを受けたときに、
いかに利口な消費者として活用するかということが大事。

自分の時間を割いて対応するのですから。
「効率的な時間の投資をしなければいけないのですよ」
ということを認識させられた一冊でした。


パーミションマーケティング―ブランドからパーミションへ
パーミションマーケティング―ブランドからパーミションへSeth Godin 阪本 啓一

おすすめ平均
starsインターネット時代のマーケティング
starsためになった。
stars多額の広告費を費やす前に
stars今となっては当たり前となった手法
stars友達マーケティングについて

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

この記事のURL | | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『栄光一途』
- 2009/03/19(Thu) -
雫井脩介 『栄光一途』(幻冬舎文庫)、読了。

身内によるドーピング調査というテーマ設定が新鮮で楽しめました。

特に、ドーピングは、スポーツのルール上の問題であって
刑法上はなんら問題なく、どこまでの薬物がドーピングと認定されるかも
一定の決めごとに過ぎないという点を改めて指摘されると、
なぜドーピング事件が後を絶たないのか理解できました。

また、吉住と杉園の2人の関係を通して、
ライバル関係とはどういう状況で生まれるのかも実感できました。
同じタイプの2人なら、たぶん優劣がついてお終い。
ところが、タイプの違う2人だからこそ、
状況に応じて、時には片方が勝ち、時にはもう片方が勝つ。
だからこそライバルとして成り立つのだと実感できました。

柔道の試合の描写も、素人にもイメージしやすくて、ワクワクしました。

ストーリーとしては、途中で人が亡くなってから、
ちょっと理性の範囲外に脱線していき、
クロージングの仕方はかなり唐突感があって抵抗感がありましたが、
まあ、それまでの過程が楽しめたので、良しという感じでしょうか。

できれば、カタストロフィではなく、
リアリティのある程度にとどめておいてほしかったです。


栄光一途 (幻冬舎文庫)
栄光一途 (幻冬舎文庫)雫井 脩介

おすすめ平均
starsドーピングは悪か
stars頑張るヒロイン
stars筋、キャラクター、柔道シーン。かなりの筆力で読ませます。
stars剛よくミステリーをやや制す
starsいい作家がでてきたね!!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ
この記事のURL |  雫井脩介 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
一橋フォーラム21
- 2009/03/17(Tue) -
一橋フォーラム21 『シュトラウス』(2009年3月17日)、受講。

ついに20世紀に入ってきました。

「サロメ」と「薔薇の騎士」を中心に鑑賞しましたが、
どうやら私は近現代のオペラには馴染みが無いようです。

オペラは、歌手の声質と声量と技巧に注目してしまう自分としては、
近現代のオペラは物語の展開に軸が置かれているようで、
楽曲の方が物足りなく感じてしまうようです。

特に、「サロメ」は、
ヨハネの首をはねる、ヒロインが狂気に落ちる、死者に口づけするという
物語の斬新さが印象的なぶん、
オーケストラの演奏が映画音楽のように聴こえてしまいました。

ストーリーは多少荒っぽくても、
ガツン、ガツンと歌手たちがその歌声を競い合うようなオペラが
好きなのだとわかりました。

それでも、「薔薇の騎士」の三重唱はお見事でした。



この記事のURL | 一橋大講座 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『歴代天皇総覧』
- 2009/03/17(Tue) -
笠原英彦 『歴代天皇総覧』(中公新書)、読了。

教養のために。

淡々と各天皇の系統の中での位置づけや業績を述べており、
天皇辞典のような作りです。
まあ、「総覧」という名前からすると当然ですが、
もうちょっと物語性のある内容を期待してしまいました。

それでも、なかなか歴史の教科書に登場しないような天皇を知ることが出来、
また、政治的混乱の時代には、どのように天皇の位が利用されたのかを
知ることもできます。

「~仁」という名前の構造が
後白河天皇のあたりから引き継がれていることが確認でき、
興味深かったです。

ということは、今上天皇は北朝系??


歴代天皇総覧―皇位はどう継承されたか (中公新書)
歴代天皇総覧―皇位はどう継承されたか (中公新書)笠原 英彦

おすすめ平均
starsコンパクトなガイド
stars歴代天皇総覧―皇位はどう継承されたか
stars良書。
stars天皇を通して見る日本通史
stars日本天皇百科事典

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ
この記事のURL | | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『花よりもなほ』
- 2009/03/16(Mon) -
『花よりもなほ』

適度にコメディで面白かったです。
映画俳優さんたちと芸人さん達がうまくマッチしてました。

キム兄とか、千原さんとか、竜ちゃんとか、おいしいねぇ。
俳優陣はかなり豪華。
浅野忠信さんの使い方なんて、もったいないぐらいです。
宮沢りえさんは、時代ものの邦画には欠かせない役者さんになりましたね。
岡田准一さんは個人的には日本で一番顔の整った役者さんだと思ってます。
もうちょっとガタイがいいと、役回りも充実しそうなんですが。

ストーリーは、結末は満足。
でも、中盤がダレました。
もうちょっと尺は短くできたんじゃないの~?
長屋の人々の個々の話を詰め込みすぎましたかな。

でも、「桜は来年再び咲くことを知っているからきれいに散れるんだ」は
なかなか印象に残る言葉でした。


花よりもなほ 通常版 [DVD]
花よりもなほ 通常版 [DVD]是枝裕和

おすすめ平均
stars佳作!!
starsゴロ寝しながら見るのにいい一作
stars最後はみんな笑顔
starsみんなの笑顔に元気をもらえる映画です!
stars心温まる作品

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この記事のURL | 映画 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『チャイナタウン』
- 2009/03/15(Sun) -
『チャイナタウン』

なんだかモサッとした映画でした。

展開に論理性が無いというか
場面に緊張感が無いというか。

名作とされているようですが、
私には合いませんでした。


チャイナタウン 製作25周年記念版 [DVD]
チャイナタウン 製作25周年記念版 [DVD]ジャック・ニコルソン, フェイ・ダナウェイ, ロマン・ポランスキー

おすすめ平均
stars気がつけばオールタイムベスト常連作品
starsハードボイルド金字塔。
starsハッとするほど
stars1930年代アメリカのハード・ボイルド探偵ものとしては最高の作品

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この記事のURL |  ジャック・ニコルソン | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『「世界征服」は可能か?』
- 2009/03/13(Fri) -
岡田斗司夫 『「世界征服」は可能か?』(ちくまプリマー新書)、読了。

新聞だか雑誌だかの書評で目にした時から気になっていた一冊。
常々私が疑問に感じている「アクション映画の悪役は一体何がしたいんだろう?」に
何らかの回答を与えてくれそうだったので。

結論からいえば、
「今の世の中で世界を征服しても割に合わない」ということで、
どうも世界征服は頭のいい人がやることではないようです。

経済的にも政治的にも割に合わないということが次々と論じられていくので
世界征服は自己満足のためにしか達しようがないようです。

そして、岡田センセが提唱する「ネオ悪の組織」とは
「アンチ経済社会」で「情報信仰からの解放」であり、
「目上の人を言うことを守る」「ボランティア形式」・・・・・・
これって、モロにオ○ム真○教のような気が。
彼らは最先端の「悪」だったようです。

それにしても、「レインボーマン」が気になります。
DVDもたくさん出ているようですし、
いつか「死ね死ね団」に会える機会があるかな?


「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)
「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)岡田 斗司夫

おすすめ平均
stars働いたら負けでした的世界征服
stars「内容が薄い」という人は薄い内容しか読み取れない人
starsおもしろい!!
stars現代の国際政治を考える。あながちバカにできない真実。
stars深いようで浅いオタク与太話

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

愛の戦士レインボーマン M作戦編 [DVD]
愛の戦士レインボーマン M作戦編 [DVD]特撮(映像)

おすすめ平均
stars今観てもすごい。
stars多くの子供にみてほしい
starsアナーキーでエネルギッシュな快作
stars21世紀初頭の日本の混乱を予言していたオカルト番組
stars偽札事件にエセ教祖・・・歴史は繰り返す

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ
この記事のURL |  岡田斗司夫 | CM(2) | TB(1) | ▲ top
『下流社会』
- 2009/03/12(Thu) -
三浦展 『下流社会』(光文社新書)、読了。

どんどん行きます、新書読み。

今回は流行語ともなった「下流社会」について。

わたくし、この造語を誤解していました。
いわゆる「下層階級」にスポットを当てた格差論なんだろうなぁと。

そうではなくて、
「未来に向けての意欲が無い、上昇志向の無い人々」という定義を冒頭で知って、
「あぁ、ナルホド、こういう切り口で格差を語っているのか」と納得できました。

たしかに、成長することに無気力な層の存在は
日常生活において実感としてありますから。

そして、このような集団が社会の一定量を占めるようになってきた背景を
各世代が経てきた時代区分や、親子関係をベースに解説していきます。
ブルデューの「文化的再生産」を想起させるような内容です。

統計データは、800人という母数が
統計学上どの程度の信頼性を持つものなのかは分かりませんが、
想像も含めての解析結果は、なかなか面白かったです。

また、マーケティング畑の人らしく、ネーミングセンスが独特です。
プチ・西川りゅうじんですね。
「かまやつ女」は、ちょっと狙い過ぎの気もしますが。


下流社会 新たな階層集団の出現
下流社会 新たな階層集団の出現三浦 展

おすすめ平均
starsそれ自体「下流」的な読み方に注意
stars読みにくい
stars既に一定の役目を終えた一冊
stars2005年の時代を映す『下流社会』
stars下流の遠吠え

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

再生産―教育・社会・文化 (ブルデューライブラリー)
再生産―教育・社会・文化 (ブルデューライブラリー)宮島 喬

藤原書店 1991-04
売り上げランキング : 209962

おすすめ平均 star
starブルデューの社会階層の集大成

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


にほんブログ村 本ブログへ

この記事のURL |  三浦展 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
前ページ | メイン | 次ページ