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『死をどう生きたか』
- 2008/04/20(Sun) -
日野原重明 『死をどう生きたか』(中公新書)、読了。

かつて、身内が病気で亡くなる直前、
病院に泊まり込んで何日か付き添いをしたことがありました。
普段は明るくハキハキと周りを引っ張っていくようなタイプの人で、
私も頼っていましたし、「こういう人になりたいな」と思えるほど
私に影響を与えてきた人でした。

闘病中も率先して治療に挑み、
しっかり生きようとしていた人だったのに、
亡くなる一週間前あたりから急に死に対する大きな動揺を見せるようになり、
心が混乱していく様子に、
私は付き添うこと以外に何もしてあげることができませんでした。

亡くなった後、私の心には、
何かもっとしてあげられることがあったんじゃないかという後悔と
自分も死を目の前にした時にやはり自分を見失うほど混乱するのだろうかという恐怖が
ずっしりと残ってしまい、今も心の底に沈んでいます。

そんな思いを抱えながらこの本を読み始めました。
「素敵な亡くなり方をした方たちばかり紹介されていたら、
 かえって自分の悩みは大きくなるだろうな」と不安を抱えながら。

すんなりと自らの死を受け入れた大往生も多く紹介されていましたが、
私の心に残ったのは35歳の若さで亡くなられた千浦美智子さんのお話。

「病気が恐ろしい」「苦しい」「いまパニックなの」
「自分の心がコントロールできない」と周囲に訴えられます。
「死ぬ前にパニック状態になるのが怖いの」という言葉に、
死が近づくにつれ、どれほど自分が取り乱してしまうかを考えてしまうと
次第にパニックになってしまい、冷静さとパニックとが交互にやってくる状況に
なってしまうのかなと朧げながらも自分なりに理解することができました。

美智子さんは、亡くなる直前、死を受け入れたかのように
充実した日々を送られ、皆さんに感謝の気持ちを伝えられ、
そして自分が苦しむ姿を見せないように面会謝絶を希望されたとありました。

私の身内も、死の2日前より、
すでに多量の痛み止めのために言葉を発することができず朦朧としている状況で
人払いをするようなしぐさをみせるようになりました。
後から考えれば、自らの死期を悟ったための行動だったのかと思い当たりました。
死をパニックの対象としてではなく、受け入れることができたからこその
人払いの手の動きだったと信じたいと思います。

自分の人生をしっかり生きていた人が
若くして死に直面するということがどういうことなのか、
当事者の気持ちに少し近づけた気がしました。


死をどう生きたか―私の心に残る人びと (中公新書 (686))
死をどう生きたか―私の心に残る人びと (中公新書 (686))日野原 重明

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内さま
- 2008/04/19(Sat) -
『内村さまぁ~ず #36』

自分的には2回連続になった大自然クイズ。
アンジャッシュ児島さんのMC&ツッコミが淡々としていて
この企画にあってます。

さて、前回のお返しとばかりに
フライングスタートのさまぁ~ずですが、
慌てて到着した内村さんにたった3問で逆転されてます。
(PTAの正式名称を当てたのは凄いと思いますね!)

今回は日没まで3時間以上あったせいか、
ところどころ問題がカットされてましたね。
この企画は勢いがあるので、
日没まで2時間ぐらいで始めて全問見せてほしいですね。

そして、出川テレフォン、ヘルニア手術が決まった直後だったとは・・・。
出川さんも電話の出方を心得てて、面白かったです。

そして、まさに今回は大自然クイズになってましたね(笑)。
「児島くん・・・雨が降ってきたんだけど」
「飛んでっちゃうよ」
に爆笑。
ビニール傘がガタガタになってるし。

次は、夏の陣を台風の中で??
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『ラストサムライ』
- 2008/04/19(Sat) -
『ラストサムライ』

あまりのヒット映画で放置していたのですが、やっと観ました。

反乱映画の悲劇の王道を行く物語でしたので
ストーリー的には見る前から安心してました。

出だし、「日本に虎はおらんがな・・・」とやや斜に構えて見始めたのですが、
目に余るほどの日本文化や歴史への認識相違もなく、
その点でも満足して観られました。

殺陣のシーンで、鮮血が吹き出しているところなんぞは、
さすがハリウッドと思わせる特殊効果です。

まぁ、忍者登場や小雪とのキスシーンは、かなり違和感ありましたけど。
そして、林の中のシダ植物も、ちょっと植生が違うんじゃない?と(苦笑)。

渡辺謙は、重厚な演技で見事でしたが、
目に力があり過ぎて、表情(というか顔)が大きく動くときは
ちょっと演技過剰な感じもしました。
しかし、なぜ勝元は英語が話せたのでしょうか?

最後は涙涙のシーンでございますが、
勝元は介錯されて刀で死ねたので、ある意味本望でしょう。
可哀そうなのは氏尾。
鉄砲でハチの巣になって死んでしまうことは、
侍である彼には死んでも死にきれないのではないでしょうか。

しかし、勝元の死に対して、
官軍側の兵士たちが哀悼の意を表明するシーンは良かったですね。
彼らもやはり日本人であることを確認させるような最後でした。

ところで、明治天皇って、あんなに頼りない感じだったのでしょうか?
若かりし頃のお話だから?
私の明治天皇像は、近代日本を作るために率先した有能な統率者だったのですが。


ラスト サムライ
ラスト サムライトム・クルーズ 渡辺謙 真田広之

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stars南北戦争と西部劇の香りがする明治の日本
stars失われゆく「日本の心」を見事に描く
stars不思議な雰囲気だが面白い・・・
stars勝元=西郷さんだったの?
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『男の城』
- 2008/04/19(Sat) -
田辺聖子 『男の城』(講談社文庫)、読了。

読み始めて、
「こりゃ、毒婦モノ2連ちゃんかも」
と思ってしまいました(苦笑)。

相変わらず女が強く男が情けない世界を描いたらピカ一です。

そして、比喩によるツッコミがおもしろいんだな。
歌舞伎の女形のような婆さんとか
男の子3人は家庭と言うより強化合宿とか。
このツッコミを、情けない中年男子が心の中でぼそぼそやるのが田辺節。



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『毒婦伝奇』
- 2008/04/17(Thu) -
柴田錬三郎 『毒婦伝奇』(集英社文庫)、読了。

久々の時代ものをば。

お初の作家さんだったのですが、ちょっと文章が合いませんでした。
読み辛し。

同じ毒婦なら、
怨念の塊のような毒婦よりも
野心の塊のような毒婦の方が
読んでいてある意味爽快ですよね。


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『不発弾』
- 2008/04/14(Mon) -
乃南アサ 『不発弾』(講談社文庫)、読了。

この方の純粋な短編小説は初めてでした。

初っ端の「かくし味」は、奇妙な味のミステリー。
阿刀田高の作品を読み慣れている身としては、
ちょっと捻りが足りないような、最後の数行にパンチが足りないような
ちょっと不足感を感じてしまいました。
ミステリー的には面白い結末だったんですけどね。

で、乃南アサここにあり!と思わせたのは表題作の「不発弾」。
イライラが募っていく様を見事に描いてます。
人間の負の感情の描写をさせると乃南アサさんは素晴らしいですね。
そして、また、この主人公のおっちゃんが、情けないんだわ。
その情けなさが家族にとことん見破られているのがまた残念な感じで。
こういう残念な人に限って、自分の力の無さに目がいかないで
「なんで俺だけこんな目に」って不満タラタラなんですよねぇ。

「福の神」は、読んでいる最中は不快な客にイライラするのですが、
後味の良い作品でした。


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『オバはん編集長でもわかる世界のオキテ』
- 2008/04/13(Sun) -
福田和也 『オバはん編集長でもわかる世界のオキテ』(新潮文庫)、読了。

タイトルが気になって本棚から手にとってみて、
カバー写真のキョーレツさに、ついつい買ってしまいました。

『新潮45』の新編集長になったオバはんの無知蒙昧を矯正すべく
福田和也先生の緊急講義が開始された・・・・・・
オバはん編集長のキャラクターが良いです。
そして、いっしょにくっついてくる編集者もデスクもどこか変わり者で、
サルだのスパイだのコギャルだの便乗だの。

そんなに中身は無いのですが、
さらっと読むには爆笑ものの講義でした。

シリーズ化してくれたら買うのになぁ。


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内さま
- 2008/04/13(Sun) -
『内村さまぁ~ず #29』

見逃していた第2回大自然クイズをやっとこさ見ました。

フライングしての司会者2名・回答者1名でのクイズ開始。
内村さん、超ノリノリです。

さまぁ~ずが、内村さんのフライングを見つけて
慌てて参戦してくるくだりが爆笑もの。
三村さん、すててこ姿だし(苦笑)。
そして、内村さんに休憩をとらせたものの、
文学クイズで答えのわからないさまぁ~ず。
さっそうと登場して「土佐日記」を答える大御所・内村氏、流石です。

そして、なぜかいつも最後は接戦に。
マニア10を指名しながら、微妙に回答タイミングを遅らせて
さまぁ~ずの出方を見ている内村さん、
点差をうまくつけようとするディレクター目線の動きですね。

南原さんのおかげか、
地味にプロレスマニアの内村さんの優勝で終わりました。

ところで、「GARU TABLE」、
1回行きましたが、美味しいんですよねー。
その分、良い値段しますけど。
また行きたいなぁ。


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内さま
- 2008/04/13(Sun) -
『内村さまぁ~ず #35』

今回のテーマは「カニ食べ尽くしツアー」。
ツアーって言ってもどこも巡ってないけどね。

しかし、この企画の提案者は勇気ありますね。
夢の回にならなかったのが信じられません。
思いの外面白かったです。
MC有野さんの3人との距離感が良かったのかも。

なんせ、こんな企画では、工場長、しゃべらないこと鉄板ですから。
大竹さんもその部類ですよね。
唯一積極参加してくれそうな三村さんは痛風で甲殻類禁止だし。
このドクターストップのおかげで、企画的に面白くなってましたね。

工場長は途中からカニほじ課の課長に降格してましたが(笑)、
「部下をほめて伸ばすタイプ」の片鱗を見せてました。
内村さんらしいですね。

みなさん、カニ味噌がダメ見たいですが、
私も苦手です。
大人の珍味って感じで。
大ボス、強敵そうでした。
大竹さん、お疲れ様です。
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『外食王の飢え』
- 2008/04/13(Sun) -
城山三郎 『外食王の飢え』(講談社文庫)、読了。

ロイヤルホストとすかいらーくのファミレス決戦を描いた作品。

新市場を開拓していく物語というのは
はやり、手に汗握るものですね。
しかも、ライバル有りの状況ですから。

ファミレスと言うと、
近代社会の割り切りや都会の冷たさといったものが
想起されてくるのですが、
片や九州発祥のグループ、片や東北出身満州育ちの兄弟による運営と、
東京人ではない人々により発展してきたところが面白かったです。

ロイヤルを軸に物語は進みましたが、
すかいらーくを軸にしてもまた違った物語になり面白かったのではないかと思います。

外食王の飢え (講談社文庫)
外食王の飢え (講談社文庫)城山 三郎

おすすめ平均
stars経営者の条件は成長に貪欲なこと
stars経営者の汚く見える点も赤裸々に書いていて面白い
stars外食産業のバイブル!!
starsファミレス王への挑戦に感動!

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